音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2012年08月23日
XML
テーマ: 洋楽(3318)




 ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)といえば、AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)という日本特有の表現(米国ではAC=アダルト・コンテンポラリー)の代表格とされ、大人志向の甘いロック・ヴォーカルのイメージが強い(過去記事 「ハート・オブ・マイン」 ;同曲の 動画はこちら )。けれどもこのイメージが日本国内市場のセールスとして大々的に利用されたのは80年代末のことで、ボズ自身がアダルト向けロックの雄と見なされ始めたのも70年代半ばあたりからだった。

 けれども、ボズ・スキャッグスの音楽的キャリアは、70年代半ばよりも前にさかのぼる。1944年、オハイオ州で生まれた彼は、父親の仕事からオクラホマ州、テキサス州へと移り住み、12歳でスティーヴ・ミラーとバンド活動をする。一時期、ボズがヨーロッパへ移り活動をしたものの、60年代後半にはスティーヴ・ミラー・バンドの初期2作品に参加している。

 その活動が認められ、ボズは1969年にソロ・アルバムも発表する。デュエイン・オールマンも参加した盤で、日本では 『ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン』 の邦題で呼ばれているアルバムだった。だが、上述のAOR路線に大々的に転換してセールス面でボズが大きな成功を収めたのは、1976年の『シルク・ディグリーズ』であり、それまではある種、地道な活動をしていた。

 実はその地道な頃のボズに筆者は結構魅力を感じていて、時折、荒削りかなと思うこともあるけれど、全体としてはR&B色が濃く、質の高いことをやっていた。特によく聴くのは、上記『ボズ・スキャッグス(&デュアン・オールマン)』、第二作の本盤『モーメンツ』、そして第三作の『ボズ・スキャッグス&バンド』という、1970年を挟んだ前後のアルバム群で、日本では未発売だった頃の作品たちである(日本では1972年の『マイ・タイム』から国内盤がリリースされるようになった)。

 初作の『ボズ・スキャッグス(&デュアン・オールマン)』は、デュエイン・オールマンの参加によって捨てがたい魅力があるのだけれども、ボズ自身はまだ型に力が入っているというか、緊張気味な部分もある。それに引き換え、続く本盤『モーメンツ』は、曲に多少のばらつきがあるとはいえ、前作よりもやりたいことを楽しんでやれている感じがする。





[収録曲]

1. We Were Always Sweethearts
2. Downright Women
3. Painted Bells
4. Alone, Alone
5. Near You
6. I Will Forever Sing (The Blues)
7. Moments
8. Hollywood Blues
9. We Been Away
10. Can I Make It Last (Or Will It Just Be Over)







【送料無料】モーメンツ [ ボズ・スキャッグス ]







  下記ランキングに参加しています。
  お時間の許す方は、“ぽちっと”クリックで応援をよろしくお願いします!
        ↓           ↓ 

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ 人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012年08月23日 08時26分07秒 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ

にほんブログ村 音楽ブログ ワールドミュージックへ
      ↑        ↑
ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックで応援お願いします!
      ↓        ↓
人気ブログランキングへ



↓相互リンク↓

ちょっと寄り道 [音楽の旅]




Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: