音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2015年07月16日
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テーマ: Jazz(1972)
カテゴリ: ジャズ




 ソニー・スティット(Sonny Stitt)は、ビバップからハードバップ期にわたって活躍したサックス奏者(アルトおよびテナー奏者)である。“一匹狼(ロンリー・ウルフ)”とも形容され、数多くの吹き込みを残している。さほど長生きはしなかった(1982年に58歳で死去)ものの、ミュージシャンのキャリアとしては、長く活動し、ある段階からオルガンとの組み合わせも積極的に取り組んだ。

 本盤『デューシズ・ワイルド(Deuces Wild)』もオルガンをフィーチャーした1枚で、人気を博していたオルガン奏者ドン・パターソンを迎え、他のサックス奏者もゲスト参加したもの。演奏内容としてはブルース中心の選曲だが、ドン・パターソンとの相性の良さ(実際、 過去記事の他の盤 も含めパターソンとの吹込みが多い)、さらには、ソニー・スティット自身の余裕のあるプレイが印象的な1枚と言えそう。

 1.「デューシズ・ワイルド」と4.「シッティン・イン・ウィズ・スティット」は、ともにスティットの自作曲で、かつ本人がテナーに持ち替えての演奏(他はアルト・サックスを演奏)。同じく自作の3.「ブルース・アヘッド」を合わせると、即興のブルース演奏を基本とした本作の核心部分と言える。5.「イン・ザ・バッグ」と6.「ミー・ン・ユー」はそれぞれアルトとソプラノで参加している新顔のロビン・ケニヤッタの作で、オルガン入りの編成を生かして少々実験的に演奏を展開してみたといったところか。なお、いっそう変わったところでは、7.「パイピン・ザ・ブルース」がある。R・ハーレイとスティットの共作で、成功か失敗か微妙なところだが、曲名そのまんまに、ハーレイによるバグパイプを取り込んだ演奏(ついでにこの人はテナーも演奏)なので、試しに一度は聴いてみるのもいいかも(ほとんど“怖いもの聞きたさ”かもしれないけれど…)。



[収録曲]

1. Deuces Wild
2. My Foolish Heart
3. Blues Ahead

5. In The Bag
6. Me 'N' You
7. Pipin' The Blues


[録音・パーソネル]

Sonny Stitt (as, ts)
Robin Kenyatta (as, ss)
Rufus Harley (ts, bagpipes)
Wilmer Mosby (org)
Billy James (ds)

1966年9月11日録音。





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Last updated  2015年07月16日 21時34分47秒 コメント(1) | コメントを書く


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