音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2015年12月13日
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テーマ: Jazz(1978)
カテゴリ: ジャズ




 ジョン・コルトレーン(John Coltrane, 1926-1967)が第一線で活動したのは10年余りだったが、ハード・バップから脱却し、独自の音楽性を模索していったいわゆる中期(1959~61年)の作品の一つがこの『アフリカ/ブラス』である。この時期、コルトレーンは当初はアトランティック・レーベルに籍を置き、 『ジャイアント・ステップス』 『マイ・フェイヴァリット・シングス』 などを吹き込んでいるが、1961年にはインパルスへと移籍する。その移籍後第1弾となったのが本作だった。

 リラックスして聴けない(ある意味、聴くには気合と体力が必要)なのは、近い時期の他の盤と共通しているのだけれど、本盤の聴きどころは何よりも“漲るパワー”にある。表題曲の1.「アフリカ」が何よりもそうなのだけれど、“ブラス”と言われて一般に人が想像するもの(ビッグ・バンド的なイメージ)とはまったく異なる。ブラスが全体を支配するのではなく、出るべきところだけ出てくる感じなのである。そうして出てきたブラスの上をコルトレーンがモーダルに吹きまくる。そうしたパートのかっこよさは何物にも代えられない。

 おすすめ曲は(といってもそもそも収録されているのは3曲だけれど)、断然、上記の1.「アフリカ」。余談ながら、近頃のネットでの音楽配信(楽曲購入)は曲単位で売られるわけだけれど、“1曲いくら”という発想でジャズ・アルバムも販売が進んでいくのであれば、これほどお得なものはないということになるだろう。16分以上続き(よって冒頭で述べたように、聴くのも一苦労)、しかも中身が濃い(否、濃すぎるぐらい)。そもそもLPのA面全部なわけだから当たり前か…。



[収録曲]

1. Africa
2. Greensleeves



[パーソネル、録音]

John Coltrane (ss, ts)
Pat Patrick (bs)
Freddie Hubbard (tp-2.), Booker Little (tp)
Britt Woodman (tb-1.& 3.)
Julian Priester (euphonium-2.), Charles Greenlee (euphonium-2.), Carl Bowman (euphonium-1.& 3.)
Bill Barber (tuba)
Garvin Bushell (piccolo, woodwinds-2.)
Julius Watkins (french horn), Jim Buffington (french horn-2.), Bob Northern(french horn), Donald Corrado (french horn), Robert Swisshelm (french horn)
Eric Dolphy (as, bass cl, fl)
McCoy Tyner (p)

Elvin Jones (ds)

1961年5月23日(2.)、6月7日(1.& 3.)録音。






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Last updated  2015年12月13日 08時53分29秒 コメント(2) | コメントを書く


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