音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2016年01月13日
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テーマ: 洋楽(3509)

稀代のスター、追悼


 1月10日、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)死去。このニュースは大手の各種メディアでも取り上げられました。筆者としては、代表作のアルバム『ジギー・スターダスト』の記事を書きかけたまま放置してあって、書き終えないうちにこのニュースに接し、何だか沈んだ気分になってしまっています。

 新しいアルバム(今年に入ってリリースの『ブラックスター』)の話は知っていましたが、正直、1年以上前から闘病生活を送っていたというのは、今回のニュースで初めて知りました。1970年代や80年代に活躍したアーティストたちが徐々に高齢化しつつあるとはいえ、69歳の誕生日の直後というのは決して“高齢”とは言えない年齢でしょう。ましてやここ数年の復活劇があった矢先だけに、突然の死去のニュースには言葉もありません。

 デヴィッド・ボウイはどんな音楽家だったのか。こういうタイミングでは、メディアなどでは、“影響力の大きさ”をクローズアップしてやたら持ち上げるとか、“グラム・ロック”の部分だけを切り取って業績として紹介するとか、そんなような方向を向いているように思います。

 そんなデヴィド・ボウイのどこに個人的には魅力を感じるのかというと、いくつかありますが、今回は敢えてあまり言われることがないであろう一点について触れたいと思います。それは、王道とは異なる先鋭的なことをやっていながらも、“異質性の中のほっとする瞬間”だったりします。そのほっとする部分というのは、メロディだったり、歌いまわしだったり、ステージ上での動きだったりもします。きっとこれがあるからこそ、多くの人から共感を得られるスターになったのではないか、というのが個人的に感じているところの一つです。

 今回は、上記『ジギー・スターダスト』からのシングル曲「スターマン」をその代表例に挙げたいと思います。この頃(1970年代初頭)の彼の音楽は時代を先取りしていたのだと思います。にもかかわらず、このサビがきたら懐かしさを感じるようなほっとした感じになれる…。先進性とか異質性とかの一方で、万人を安心させられるこういうヴォーカルは、そう簡単にどこででもお目に書かれるものではないように思います。





 この頃の彼は架空のロックスター“ジギー・スターダスト”として活動を展開していましたが、同じ時期のライヴ映像もどうぞ。









[収録アルバム]

David Bowie / The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars(1972年)






ジギー・スターダスト/デヴィッド・ボウイ[CD]【返品種別A】





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Last updated  2016年01月13日 10時19分29秒
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Re:デヴィッド・ボウイ 「スターマン(Starman)」(01/13)  
Voyager6434  さん
こんばんは☆

私もここ数年の復活劇のあとの突然のニュースに唖然としました・・・

ご冥福をお祈りします。


・・・実は私も同じ事を感じた事がありまして

「戦メリ」公開以前に、ラジオで耳にしたデビッド・ボウイの

グラムロック時代の奇抜な姿のロックスターの奇抜な曲が
サビになると 以外な程にベタなメロディーになる所に
親近感を感じた事があり

それを個人的には 正統派 と呼んでいるのですがw


世間は今も昔も 「アーティスト象があやふやな魅力」などの
意味不明な言葉を使って

稀代の不世出の奇才アーティストとして
デビッド・ボウイの事を評している様ですが


私もむしろ「普通の人の面」 に接しながら
音楽を聴いていた様な 所がありました。

やはり、音楽を生活の中のBGMとして捉えるか
感じて味わうものとして捉えるかで

見方も大きく変わるのでしょうね

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(2016年01月14日 02時37分11秒)

Re[1]:デヴィッド・ボウイ 「スターマン(Starman)」(01/13)  
andale  さん
Voyager6434さん

>サビになると 以外な程にベタなメロディーになる所に
>親近感を感じた事があり

>それを個人的には 正統派 と呼んでいるのですがw

ベタなメロディを以て「正統派」、なるほどですね。

彼の楽曲を聴いていて、ある時急にボウイの背後にプレスリーが見えたりする(もちろん音の上で)というのも、そういう「正統派」を示す瞬間なのかな、と思ったりします。
(2016年01月14日 05時52分15秒)

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