音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2016年10月23日
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テーマ: Jazz(1968)
カテゴリ: ジャズ




 ゴンサロ・ルバルカバ(Gonzalo Rubalcaba)は、1963年キューバ生まれ(後にドミニカ共和国、さらには米国フロリダへ移住)のジャズ・ピアニスト。90年代~00年代には数々の作品を吹き込み、グラミーでも受賞やノミネートしている。

 そんな彼の比較的早い時期(1987年西ドイツにて)に録音されたのが本盤『ミ・グラン・パシオン(Mi Gran Pasión)』。スペイン語で『わが大いなる情熱』を意味する表題のこの作品は、キューバ出身の演奏者たちを従え、キューバ伝統の“ダンソン”を演奏したものである。

 正直、これをジャズ作品と分類していいかどうかもよく分からないし、実際のところ、ジャズという枠組みでの評価も分かれるところだろう。後にますます磨きがかかっていくテクニックも十分に披露されているが、第一の注目点は、ゴンサロの父も祖父も携わったキューバ伝統音楽を演っていることだろう。血筋などという言葉で過ごしたくはないが、どう見ても“ナチュラル”としか形容できないことには脱帽である。後にさらに極まっていく技巧は存分に発揮され、しかもその発揮のされ方は、見事なまでにこのジャンルに適合しているように思う。踊りながら軽くもできそうだし、のめり込んでピアノを楽しむこともできる。

 ジャズ界で名声を得た今となっては、かつてのルーツ探求盤と呼ばれ、場合によっては見過ごされてしまいそうな盤でもあるけれど、キューバのミュージシャンの奥深さを示していた作品でもある。米・キューバ関係が冷え切っていた時期ですらこうだったわけだから、その外交関係が急速に修復されつつある今を考えれば、まだまだキューバ音楽というのはジャズに新要素をもたらしてくれるのだろうと、あらぬ期待を寄せたくなってしまう。



[収録曲]

1. Recordando a Tschaikowsky
2. Mi gran pasion
3. Concierto en Varsovia

5. Principe niño
6. Cuatro veinte


[パーソネル、録音]

Felipe Cabrera (b), Horacio Hernández (ds), Rafael Carrasco (fl, ts), Gonzalo Rubalcaba (p, key), Roberto Vizcaíno (perc), Reinaldo Melian (tp), Lázaro Cruz (tp, fl’h)

1987年7月録音。




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Last updated  2016年10月23日 06時12分15秒 コメントを書く


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