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2026年08月07日
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テーマ: ニュース(96859)
カテゴリ: ニュース
皇室典範が改正された。女性皇族が結婚後も皇室に残り、旧宮家出身の男系男子が養子縁組で皇族となることが軸とされている。憲法が専門の学識経験者はどう受け止めたか、7月18日付毎日新聞は、横田耕一・九州大名誉教授の次のようなコメントを掲載した;




 まず、旧宮家出身の男系男子を養子とする改正内容に問題がある。

 特定の家柄の人に限って皇族とすることは、憲法14条1項が禁止する門地(家柄)による差別に当たる。14条2項の「華族その他の貴族の制度は、これを認めない」との規定にも反する。皇族となる家柄の一族について、「貴族」ともいえる特別な身分(グループ)が生まれるからだ。

 政府は、男系男子で皇位を継承してきたとされる「伝統」を盾にし、養子夫婦の間に生まれた男子に皇位継承資格を持たせた。しかし、その伝統は歴史的に疑わしい。そもそも神の子孫とされたかつての天皇制は、「国民の総意」に基づく現在の象徴天皇制と根本的に異なる。

 これに対し、女性皇族が結婚後も皇室に残ることは皇族数を増やすための意味はある。ただ、男性皇族の妻は皇族となるのに、その逆を認めないのは男女差別に当たり、これも憲法の平等原則に反する。

女性皇族の配偶者と子も皇族とすれば、「皇族数の確保」に向けた効果は大きいはずだ。一般人のままとしたのは、女性・女系天皇の誕生につながる可能性を断つ狙いがあったのだろう。

 女性皇族に住民基本台帳を適用し、住民票を取得できる形で家族の一体感は整えたが、女性皇族には結婚後も参政権など一般国民に保障された権利は制限され、皇族としての制約は継続する。配偶者や子とは法的に立場が違い、生活実態も当然異なってくるため、これで落ち着いた家庭生活を送れるだろうか。

なお、内閣法制局も問題だ。 本来は政府が掲げる法案に対し、憲法の観点から歯止めの役割を持つ。政府の改正内容は多くの問題を含むにもかかわらず、お墨付きを与えるだけだったとの印象が拭えない。

 各種の世論調査では、女性・女系天皇を容認する意見が多数を占める一方、養子縁組には反対意見も目立っている。こうした国民世論を無視した改正内容は、憲法で定められた象徴天皇制のあるべき姿とはいえない。

安定的な皇位継承を考えるなら、国民の意見を聞く有識者会議を設置することから始め、根本的に議論をやり直す必要がある。 「国民の総意」に反する天皇制に未来はないだろう。
【聞き手・柿崎誠】


2026年7月18日 毎日新聞朝刊 13版 5ページ 「『貴族』生む養子策 憲法違反」から引用

 憲法の専門家の目から見ても、この度の皇室典範改正は多くの問題を抱えた改変であり、とても「改正」とは言えない。そもそも日本は、敗戦を契機に天皇主権の憲法から国民主権の憲法に、中身をガラリと変えたのに、皇室典範はそのままにしたのが「間違い」の始まりであり、その「間違い」をそのままにした上で、さらに「改悪」を加えたのだから、これはどのように言いつくろっても是認される代物ではありません。十分な審議時間もかけずに拙速に議決したのは、高市総理誕生に貢献した麻生太郎議員に対し、高市氏が早く「恩返し」することを急ぐ「事情」があったからであることは、容易に想像がつくと言うものです。このような邪な陰謀の下に行われた「改正」は、時を置かずに本来の国民の総意に沿った方向で、再改正が必要です。





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最終更新日  2026年08月07日 01時00分04秒


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