憂きも一時
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札幌の某アーケード街の路上販売。「旅行先で買ってきました。」と言良く通る声。敷物の上に並べられたこまごました商品の中に南米の神鳥、ケツァル。足を止める。 石を真鍮か何かでつないだブレスレット、アルパカを彫った銀の指輪コインケースやバッグ皮のベルトの縁に何か刺繍が施されている「ブレスレットはおもにアフリカですねーアルジェリアとか。布と指輪は、グラテマラです」 定期的にグラテマラへ行って品物を買いつけてここで販売し、一緒にケツァルのタペストリーの注文をとるボランティア。売上は、全部グァテマラに置いてくる。飛行機代は自分持ち。だから、タペストリーも「普通ならこんな安値では手に入りませんよ」外国人観光客が足を止め、ブレスレットに見いる彼女の口から、流暢なスペイン語が飛び出す観光客、日本語で「私英語しか分かりません」そんなやりとりもあった。 私の住む町で観光施設の催し物スペースで手芸品や陶芸、工芸品を販売して利益を震災被害者への寄付をするという催しの中。やはりあまり見慣れない配色の布で作られたコインケースや布、エプロン。はちみつ、紅茶もある。布を折ってエプロン代わりに腰に巻きつけた女性が出てくる。「ブータンで、修学できない児童に技術指導をしています。この品物の売上利益はすべてブータンに寄付します」やっぱり、手がかかっている割には随分安い。そのことを言うと、ちょっと詰まったように、でも元気な声で、「飛行機代は私持ちです!」あ、ここでもなんだ…。ご本人は陶芸家らしい。隣の机に、生活に使うような落ち着いた色の、使い勝手の良さそうな碗や皿が並んでいた。 どうしてこの人達のことをいままで書かなかったのかな。出会っているのに。
2013年05月26日
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