《櫻井ジャーナル》

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

サイド自由欄

寄付/カンパのお願い

巣鴨信用金庫
店番号:002(大塚支店)
預金種目:普通
口座番号:0002105
口座名:櫻井春彦

2015.09.12
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 9月12日に行われたイギリス労働党の党首選でジェレミー・コルビンが勝ったという。この人物は労働党を本来の姿に戻そうと考えている人物で、 党の幹部はコルビンに投票しそうなサポーターを粛清、つまり投票権を奪うなどの妨害活動を続けていた

 党内でコルビンと対立関係にある勢力とはトニー・ブレアと結びついていた勢力。イスラエルを資金源にしていたブレアはメディアの支援も受けていた。内政では新自由主義、外交では親イスラエルという立場、つまり社会的な弱者を痛めつけてイスラエルの破壊と殺戮を支持するという人びとだ。今後、コルビンはこうした勢力からの攻撃に立ち向かわなければならない。

 1980年代に入り、アメリカでは好戦的なロナルド・レーガン政権がスタート、その政策への反発からイギリスでは反米感情が高まり、イスラエルのパレスチナ人に対する攻撃への批判も強まっていた。1982年にイスラエルがベイルートのキリスト教勢力と手を組んでレバノンを攻撃して1万数千人の市民を虐殺、さらにファランジスト党の手を借りて無防備のサブラとシャティーラ、両キャンプへ軍事侵攻、その際に数百人、あるいは3000人以上の難民を虐殺している。

 そうした動きを懸念し、メディア界に君臨していた親イスラエル派のルパート・マードックやジェームズ・ゴールドスミスは1983年にレーガン米大統領と会談、「BAP(後継世代のための米英プロジェクト)」を組織した。この団体にはメディア関係者が多く参加、プロパガンダを展開することになる。ブレアを労働党の党首、そして首相へと押し上げた勢力とBAPを作り上げた勢力は同じだ。

 コルビンが労働党の党首になってもこの仕組みは崩れない。前途多難だが、イギリスでも新たな動きが出て来たことは確か。ギリシャ国民が巨大金融資本の政策に抵抗、日本で学生が声を上げ始めたことも同じ流れと言えるだろう。国際的な動きでは、ロシアと中国が連携してドル離れを明確にし、ドルが基軸通貨の地位から陥落する可能性が強まっていることもあり、近い将来にアメリカの支配システムが崩壊しても不思議ではない。そうした流れをアメリカは買収と暴力で乗り切ろうとしているが、ロシアや中国に脅しは通じないだろう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015.09.13 04:48:06


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: