三昧境(さん・まい・きょう)~自分らしさを鍛える、利かす、そして愉しむ~

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タイゾー@KY

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2011.07.05
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カテゴリ: 日記・随筆。
小説 渋沢栄一



おそらく現在の日本政界には、この人に
日本の舵を任せたいという人材はいない
のだと痛切に思う。

重責を任せられてもそれを担うだけの
人間性がない…


幕末、明治維新の頃、表舞台で活躍した
志士たちを描いた伝記や物語は今でもよく
ドラマになったり、読まれたりします。


指南書となることも多いのではないで
しょうか。


坂本龍馬、西郷隆盛、高杉晋作、例を挙げれば
きりがないです。


でも、次に近代日本の創世記について見聞を
深めようとか、偉人の伝記を読んでみようと
いう方いましたら、お薦めの一冊があります。


津本陽氏の小説『渋沢栄一』を是非読んで
みましょう。


現在の日本は太平洋戦争の戦前、戦後で
価値観は分断されていると思います。


した社会だった。もちろん、社会には
不条理も溢れる理想郷ではなかったはずです。


でも、ゼロから始めた社会創りを担った人は
背骨がピンと伸びた気概のある人間だったの
ではないでしょうか。


書き上げた人物で、彼がいなければ、日本は
おそらく、北朝鮮の様な専制的な社会機構が
支配する世になってたか、植民地の幕下に加え
られていたことでしょう。


小説自体は渋沢栄一の波乱の人生を描いた長編
物語で、一つ一つを噛み砕いていくことは難しい
のですが、栄一の価値観のバックボーンを確り
と掴むことが肝要かと思います。


すべてを紹介することはできませんが、以下は
人生をよく生きるためのコツかと思います。

まず、栄一は彼の行動の背骨は論語の精神で
あることを忘れてはいけないと常々いっていた
そうです。

最近はドラッカー(もしドラ)の経営理論が
流行ってますが、東洋にも西洋に負けない
思想があります。

それから、人生には必ず困難がある。
困難には人為的逆境と自然的逆境がある。

人為的逆境は、自分の行為が原因になって
いるので、自分の意志で克服できること。

一方、自然的逆境は自分自身の力ではどうしようも
ならないこと。震災…まさに自然的逆境。


栄一はその時はもう覚悟を決めるしかないと
いってます。(下巻 p.221より抜粋)

『天命であるから仕方がなかろうとあきらめる
ならば、以下に処しがたき逆境にいても心は
平らかあるをえるに相違ない。

…省略…

ゆえに自然的の逆境に処するにあたっては、
まず天命に安んじ、おもむろに来たるべき
運命を待ちつつ、たゆまず屈折勉強するがよい』


では、そのどういう判断をしていけば、逆境を
未然に回避したり、乗り越えることができる
のでしょうか。

栄一は以下の4つの心得を残したそうです。


1.それが道理正しいかどうか。
2.時世に適しているかどうか。
3.人の和を得ているかどうか。
4.おのが分にふさわしいかどうか。


栄一は成功も多かったが、失敗も多かった
そうです。でも、その都度、4つの指標を
もって色々な決断をしたのかもしれません。


もし渋沢栄一が今に生きているならどんな
行動を考えて行くでしょうか。今求められて
いるリーダ像の原型はそこにある気がして
なりません。











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Last updated  2011.07.05 22:15:52


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