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シネトピ
●原作 監督
原作は、スコット・スミスのデビュー作。スティーブン・スティルバーグ絶賛のストーリーテーラー。
スパイダーマンでおなじみサム・ライミ監督。この作品ではいつもの得意のカルト的作風は押さえ、人間ドラマに力を注ぎ、成功。新境地を開いたのとのよび声が高い。
●もしも、ある日大金を拾ったらやりたい事はなんですか?
映画では出てこないが原作では 妻のサラはお金でやりたいことのリストアップをしている。 夫がそれについて問いただすと「まだお金は自分たちのものじゃないから」と話すのを拒否する。 それでも、彼女はひそかにフランス語を話せるようになりたいとか、絵を勉強したいとか、田舎暮らしから抜け出して都会に行きたいとか、夢を持っていて、そういう思いは徐々に心に忍び込んで、今の生活を前とは違う目で見るようになってしまう。 それはコマーシャルの影響と一緒で見なければ何の問題もなく現状に満足していられるのにそれを見た瞬間には欲しくなる。
金を見つけた当初は 警察に届けようと主張するハンク。彼には守るべき仕事があり家庭がある。赤ん坊も生まれる。 対する二人はその日暮らしで借金があったり失業中だったり目先のお金がとにかく欲しい。 けれど、実際に次々と事件に巻き込まれ お金に執着するのはサラとハンクだった。
「 ファーゴ
」と、とっても良く似てますね。「ファーゴ」を意識して作ったそうですから。同じ雪景色の中で事件はすすむし。 けれど、「ファーゴ」のような現実感の希薄さはない。 逆にとても現実的。 登場人物たちは普通にいそうな人ばかり。ブシュミや、メイシーのような、ちょっといそうもない変わった人は一人も出てこない。 普通の人に起こり得る事件だから、怖いんだよね。
サラとハンクの米の中流の新婚の夫婦。 ジェイコブとハンクの似てない合わない兄弟の関係。 その友達。 それらの関係がだんだん変わっていく。冒頭、兄弟の関係は弟のハンクが主導権があり兄のジェイコブは頼りなく、大事な事はまかせられないタイプに見える。何言ってるの 何やってるの、とじれったくて、ハンクの視点で見ていた。けれど だんだんジェイコブの心理にひきこまれていた。 夫婦もゴク普通なんだけど、サラはいろいろ夫に知恵をさずけたりして きっとよく考えているんだよね。お金のこと、自分たちの将来のこと。 女ってそういうとこあるでしょう。 どこまでも現実的で、慎重で。男達がどこか浮き足立ってるのに対して、彼女だけは冷静で計画的。 腕に抱いてる乳飲み子が心配には不思議とならなかった。 あまり映さなかったからか。まるで添え物のよう。 子どもが夫婦の将来の象徴なんだけどね。。
ビリー・ボブ・ソントン、頭の弱そうな、かき回し役の弟役。
寡黙な役の「バーバー」や、壮年の男くさい「チョコレート」と、また違ってます。あの、怪物めいた存在感を完全に消してます。 人を食ったような、役の時が好きだけど、こういうのも面白いです。
ビル・パクストン「ツイスター」、「アポロ13」では地球生還に全力を尽くす宇宙飛行士、「U-571」では爆撃された潜水艦と運命を共にする艦長、など手固い役柄が多いです。ここでは 普通の人の喜びや悲しみ、欲、という大金を前に善悪の感覚を喪失していく役。 でも「スパイ・キッズ」や「サンダーバード」に出ているんだな。 「サンダー・バード」ではおとうさんか?
出演:
ビル・パクストン Bill Paxton ハンク
ブリジット・フォンダ Bridget Fonda サラ
ビリー・ボブ・ソーントン Billy Bob Thornton ジェイコブ
ブレント・ブリスコー Brent Briscoe ルー
ゲイリー・コール Gary Cole
チェルシー・ロス Chelcie Ross
ジャック・ウォルシュ Jack Walsh
ベッキー・アン・ベイカー Becky Ann Baker
【ストーリー】
“シンプルな”計画……大晦日、父の墓参りにでかけたハンク(ビル・パクストン)と兄のジェイコブ(ビリー・ボブ・ソートン)、そしてジェイコブの悪友ルー(ブレンド・ブリスコー)は、ふとしたことから森のなか深く入りこみ、墜落したセスナ機を偶然、発見する。その中にあった鞄には、使用済みの札で400万ドルを超える現金が・・・。着服を主張するジェイコブとルーに最初は反対したハンクだったが、ついに事件の様子を見ることに同感してしまう。クライマックスには、小説版とは異なるアレンジが加えられている。