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ジョニー・デップ


2008年07月23日
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テーマ: 映画と原作(88)
カテゴリ: カテゴリ未分類

少女メギーの父モーは、物語の登場人物をこの世へ呼び出す魔法の声を持っていた。9年前、その声に呼びだされてしまった登場人物と引き替えに、母親が物語の世界に消えてしまった。そんな事情を知らされていないメギーは父と叔母とともに『闇の心』というおはなしから飛び出た悪者に連れ去られ、悪と立ち向かうはめに。名作がたくさん出てくる「本」をめぐる冒険ファンタジー。




コルネーリア・フンケのファンタジー「魔法の声」映画化決定

「Inkheart」公式サイト

「魔法の声」は世界中で愛され、日本でも翻訳がたくさん出ているドイツ人女性作家コルネーリア・フンケの作品です。このお話は、本を朗読すると、本の中のものが現実に出てくるという不思議な声を持つ家族の物語です。魔法三部作の第一巻。

魔法三部作シリーズ

  第一巻『魔法の声』(Inkheart)2003年 英米日同時出版
  第二巻 『魔法の文学』(Inkspell) 2005年
  第三巻『魔法の死』(Inkdeath) 2007年


ストーリー

本の修繕が仕事のモーとその娘メギー。
ふたりの生活は、メギーの物心ついた頃から家を転々とする生活だった。
ある雨の夜、メギーが見たのは、家の外にジッと立ち尽くすひとりの男。
彼らの家を、ようやく探し当てて訪れた男の名はホコリ指。
ホコリ指は、モーの所有本「闇の心(インクハート)」を悪漢カプリコーンが狙って追ってきていると告げる。
金持ちで本の収集家であるメギーの叔母、エリノアの家に避難した三人だったが、カプリコーンの魔の手はエリノアの家までのび、モーと「闇の心(インクハート)」をさらっていってしまう。
メギーたちは、父親を助ける為、カプリコーンの砦へ乗り込む。
そこでメギーは父親に物語の登場人物をこの世へ呼び出す魔法の声があることを知る。カプリコーンはモーを「魔法舌」と呼び、あることをさせようとしていた。
カプリコーンやホコリ指は、9年前に本の中から呼び出され、代わりにメギーの母親が物語の中へ消えていたのだ。


感想

『指輪物語』、『宝島』、『アラビアン・ナイト』、『ピーター・パン』、センダックの『かいじゅうたちのいるところ』など。各章のはじまりには、これら物語の引用が効果的に紹介され本の世界に誘ってくれます。
ファンタジー本と分類されますし、”魔法”や”妖精”など登場しますが、とても、個性的な本でした。どこにも、「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」や「ライラの冒険」などと似ているところがありませんので、なににも物まねのないという点では一級品ではないでしょうか。

ただ少々狭い世界感で、ちょっと違和感を感じました。
好みが分かれるところでしょう。
とても、丁寧に心情や感情が綴られています。
ただ、心情の様子が、一方的な感じがしました。
モーは自分が呼び出してしまった本の人物たちに、あんまり責任を感じてないみたい。
本の人物たちにしてみれば、モーのせいだ、という気持ち。
ホコリ指はモーを恨んでいつつ、カプリコーン達にも、複雑な感情があるようです。
途中で、『アラビアンナイト』から呼び出されたファリッドは、単純思考で、なんだか薄っぺらい印象。インディ・ジョーンズシリーズで、奴隷として働かされていた少年たちのような脇役感。
しょせん、本の人物たちは、ほんとの人間のイミテーションなのか。
それとも、本来の人間同等の思考・感情・性格の持ち主なのか?
悪は悪、善は善、と割り切ったテーマがあるようでもなく、かといって両方持ち合わせているならもうちょっと人物などを掘り下げてもらいたい感じ。カプリコーンという名前も、なんだかスナック菓子のようで重みがないような。


会話文が多くて、展開がコロコロ変わり、スピーディーなので読みやすさは抜群。
好みとしては、もうちょっと壮大さや深みやら、、がある作品が好きです。活動・移動場所など限られているし。本の世界のこちら側のみのお話なので、限界があるのかも。本の人物たちが、もうひとつ生き生きしてないような。
<メギー一家VSカプリコーン一党>=<本の読み手VS本の登場人物>という戦いですが、粗雑な展開感が否めません。


それでも、最後まで読まずににいられないのは、ホコリ指の哀愁や陰鬱さなど、人物がいいからなんでしょう。ホコリ指という名前がそもそも素敵です。魔法舌とか。命名のセンスが抜群ですね!
読み始めは分かりませんでしが、ただいま続編『魔法の文字』を読んでいるところで、このなんとも微妙な?活躍をするホコリ指が、このシリーズのヒーローなんだろうなぁと、思いました。
ファンタジーにヒーロー不在では、やっぱり、盛り上がり所が足らんですから。。


読み終わって。

・結局「闇の心(インクハート)」(本の世界)に帰れなかったホコリ指は今後どうする?
・最後に逃げて行ったモルトラ(カササギ)とバスタはその後どうする?
・逆に「闇の心(インクハート)」に行ってしまったフェノグリオ(本の作者)は、本の世界でどうしてる?

これらの前作の終わりでモヤモヤ感の残った部分が、第二作の「魔法の文字」でハッキリとします。著者も、ホコリ指のその後がどうなったか、書かずにはいられなかったと、あとがきに述べています。



映画のはなし

「インクハート」の主演は、まもなく公開「ハムナプトラシリーズ」のブレンダン・フレイザーです。魔法の声を持つ本の修繕屋「モー」役です。もっとおじさん臭い人、イアン・マッケランあたりを想像して読んでいたんで、意外に若い配役でした。ブレンダン・フレイザーは、これまたまもなく公開 「センター・オブ・ジ・アース」 (2008年10月25日 日本公開)でも主演で科学者を演じますね。
ジュール・ヴェルヌの古典SF小説で「地底探検」(1864年発表)の最新3-D映画版「センター・オブ・ジ・アース」映画は、地底探検に出かけるという謎のメモを残し、消息を絶った兄の行方を求め、前人未到の地下世界へ冒険に出かける科学者と、その甥っ子らのストーリー。


娘役「メギー」映画のヒロインを演じるのは15歳のエリザ・ベネット。テレビドラマなどに出ていて、映画は“Victims”(2007年) というホラーものに続いて、この「インクハート」が2本めの新人です。

注目は「ダ・ヴィンチ・コード」で、一人SMプレイやらされてたポール・ベタニーが、「ホコリ指」役で出演ということ。ホコリ指は、題名にもなっている「闇の心(インクハート)」という本から出てきた登場人物で、火をあやつる名人の大道芸人です。本の世界に戻りたくて、孤独に押しつぶされそうな目をして、敵か味方か分からない、物語の鍵をにぎる人物です。

「クイーン」のヘレン・ミレンは、ヒロイン・メギーの資産家で蔵書家の気の強いオバさん。

そして、本から出てきた恐ろしい悪役を演じるのは「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラムこと、アンディ・サーキスです。これまで素顔での出演をみたことがなかったので、「インクハート」で、彼の素の演技が見れるのが楽しみですね。

監督は、ケビン・スペイシー主演の「光の旅人 K-PAX」のイアン・ソフトリー。


トレーラー での予告も面白そうですし、本の内容が飛び出してくるという設定も面白いです。2008年3月公開という予定がのびのびになっているようですが、。いつ公開なんですやら。
2008年公開から2009年一月公開へと延期し、さらにまた、2009年度内のいずれかへと延期の事態。これも、「ライラの冒険」「エラゴン」の本国興行成績の大コケの影響とか、映画会社の合併吸収などが影響とか、いろいろ言われているようですね。 word-of-mouth 試写を見た人には、原作との変更点はありつつも、おおむね好評だったようですが。試写だから、無料で評価も甘いかもしれませんが。


Inkheart 08年独・英・米
監督:イアン・ソフトリー
製作:イアン・ソフトリー、コルネーリア・フンケ、バリー・メンデル、Ileen Maisel
原作:魔法の声 コルネーリア フンケ Cornelia Funke 浅見 昇吾 / WAVE出版

原作おもな登場人物
メギー (Eliza Bennett)
メギーの父(モー) ブレンダン・フレイザー
メギーの母の叔母エリノア ヘレン・ミレン
ホコリ指  ポール・ベタニー
グィン 
カプリコーン 極悪人 アンディ・サーキス
コッカレル (Matt King)
バスタ  ジェイミー・フォアマン
つぶれ鼻 Steve Speirs
モルトラ(カササギ) レスリー・シャープ
ダリウス
ファリッド 少年 (Rafi Gavron)
フェノグリオ 「闇の心(インクハート)」の作者 ジム・ブロードベント
パウラ、ピッポ、リコ フェノグリオの孫
レサ  シエンナ・ギロリー
テレサ メギーの母



魔法の文字


どろぼうの神様


竜の騎士










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最終更新日  2008年08月05日 22時35分15秒


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