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2009年06月03日
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第130回 直木賞受賞作
「巷説百物語シリーズ」の第三弾


【目次】
赤えいの魚/天火/手負蛇/山男/五位の光/風の神


明治10年。無類の珍談奇談好きである東京警視庁一等巡査の矢作剣之進は、仲間と共に薬研堀の九十九庵を訪れる。維新から十年、町並みも世情も変わりゆく中、いまだ江戸が残るその庵の主は一白翁と名乗る老爺。かつて怪異譚を集めて諸国を巡ったという、博学にして無欲なる世棄て人である。若者に乞われて隠居が語る、怪しく、悲しい昔話。胸の裡によみがえるは、鈴の音と、忘れえぬあの声…御行奉為―。




「五位の光」

由良公房卿には、3~4歳頃の奇妙な記憶があった。不思議な青い光に包まれ他情景。自分を抱いている女の前にひれ伏す男。女は乳母か母なのか。やがて自分は男に手渡され、女は青鷺となって飛び立った。男は実の父だが、その事については問うても何も語らない。47歳となった今、あの不思議はなんだったのか、知りたい。

感想:

憑き物落としの中善寺秋彦の「京極堂シリーズ」は長編、「巷説百物語シリーズ」は短編です。

又市一派に、いつのまにか、すっかりはまってしまいました。
それで、本書の『後 巷説百物語』を読み終わって、もう、又市たちに会えないのかと、どうにもさびしい思いにかられました。いつのまにやら、すっかり彼等に魅了されたのです。

かつて、山岡百介は、又市一派の仕掛けの協力者でした。けれど、闇の世界の彼らとの一線を感じていました。昼の世界の自分が半端者であることに、負い目を感じつつ。ある大仕掛けをきっかけに一派とは疎遠。又市から託された少女との隠居生活を送っています。
時代が変われど、奇妙な出来事は無くならないようで、彼の知識を頼りに東京警視庁一等巡査の矢作剣之進が仲間と訪れてきました。又市らの仕掛けのような解決方法はもはや通用しない時代、又市らの不在に、寂寥感が漂います。。
京極さんのおかげで、日本の〈妖怪〉がひとつの文化のように思えるようになりました。ありえない超常現象と片付けるのではなく、妖怪化した形には、人の意識や恐れや汚れや生活様式、、、様々な要素がギュッと凝縮しているのだと。「妖怪大戦争」や「ゲゲゲの鬼太郎」といった映画も人気で、〈妖怪〉が見直されているようですね。
そんな理屈も勉強になりますが、ただストーリーの仕掛けを楽しむことも、そこに描かれた人物を楽しむことも出来ます。なんともすばらしいシリーズに出会えて幸せです。
もうこのシリーズは読めないのか、と一時寂しかったんですが、うれしいことに『前巷説百物語』というのがあるのですね。そちらは又市の若い頃のはなしで、御行になるきっかけとか分かるようですね。『嗤う伊右衛門』では、又市のお母さんの壮絶な死が描かれているとか。スピンオフというか、あちこちで繋がっているので面白いですね。

現在『西巷説百物語』が連載中とのこと。そちらも楽しみです。今後もこのシリーズが続くことを願います。

【京極夏彦 読書感想】

『姑獲鳥の夏』 『 魍魎の匣』 『狂骨の夢』  『鉄鼠の檻』 『絡新婦の理』 
『塗仏の宴 宴の支度』 『塗仏の宴 宴の始末』 『陰摩羅鬼の瑕』  『邪魅の雫』 
『巷説百物語』 『続巷説百物語』 『後巷説百物語』








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最終更新日  2009年06月04日 21時27分47秒


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