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2009年09月29日
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テーマ: お勧めの本(8118)
カテゴリ: カテゴリ未分類
ジェフリー・アーチャー 『ロスノフスキの娘』 



祖国ポーランドを追われ、身一つで合衆国にたどり着いたアベル・ロスノフスキは、一代でホテル・チェーンを築き上げた。一人娘のフロレンティナは、上流社会に入ろうとする彼の期待をを担って成長した。理想的な家庭教師に恵まれて順調に父の跡を継ぐものと思われた彼女は、宿敵ケインの息子リチャードと恋に落ちてしまう。父たちは激怒し、二人は約束された財産を捨てて駆け落ちする。。

【感想】

『ケインとアベル』の続編です。
子供世代の視点なので、親世代の物語と前半時間がかぶっています。
『ケインとアベル』が父親たちの”闘争譚”なのに対し、続編は”ロミオとジュリエット”譚。

けれども、親に許されない悲恋の話では終わりません。
テーマは、初のアメリカの女性大統領が誕生するまで。
アーチャーさんお得意の政治闘争が実に詳細に描かれます。アメリカの大統領選挙システムについてこの本を読むと大体の流れが分かります。実在した大統領やら著名人がじゃんじゃん出てきてるのも、アメリカの時代の移り変わりや雰囲気を感じさせますね。この本の書かれた頃は、1960~1990年頃。女性の大統領誕生には、まだちょっと実現には遠いようです。


フロレンティナがヒラリーさん(ヒラリー・レーガン)にちょいだぶる。。
もちろん、ふたりの背景はまったく違うでしょうけれどね。

アーチャーさんの得意技で見逃せないのが、登場人物の誰かが亡くなってから判明することや、残す言葉です。短編でもそれでだいぶ泣かされました。それを生きているうちに聞いていたら、、と主人公にとことん感情移入させるのです。 今回もいくつかの死がありましたが、一番印象深いのは、リチャードのいまわの言葉。

「ジェシーに愛していると伝えてくれ」


”ジェシー”というのは、学校を卒業していよいよ社会人として歩みだすとき、父の七光りのレールには乗らず、デパートの一店員からスタートした際に使った、リチャードと出会った時のフロレンティナの偽名です。 結婚後もリチャードは、二人だけの時には"ジェシー"と呼ぶことを好み、娘が、生前のリチャードが趣味に合わないポップスを聴いてうっとりしているのを不思議がります。歌詞は”ジェシー マイラブ”的な歌です。 ”いとしのエリー”みたいな歌なんでしょう。そうしたきめ細かいことの積み重ねで、感動させてくれるのですよね。
その人の死が大きな損失であることを浮き彫りにします。


ジェフリー・アーチャー 本感想


ジェフリー・アーチャー


「めざせダウニング街10番地」

「十二本の毒矢」

「ロシア皇帝の密約」

「大統領に知らせますか?」

「十二の意外な結末」

「十二枚のだまし絵」

「十一番目の戒律」

「十四の嘘と真実」

「プリズン・ストーリーズ」











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最終更新日  2009年10月18日 23時56分25秒


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