つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

2008年01月21日
XML
カテゴリ: アート
毎年の正月は、東博の等伯「国宝 松林図屏風」と、こちらの
応挙の「国宝 雪松図」詣でが恒例となりそう。

まぁ、「雪松図」の感想は 昨年同様 なのだが、今年は、地の白の
空間に注目して眺める。雪の積もる地面、空気の揺らめき、陽
が当たるかのような明るさなど、地の色だけで表せるなぁと今
年も感心する。

応挙の稲麻綿図。麻のきりりとした葉の様子。綿のほんわかと
した優しさ、稲の柔らかいカーブ。それぞれの描き分けがうま


毎度の茶道具。東博の2階「茶の美術」のコーナーよりこちら
の方が好きだ。360度立体的に眺めることできるのがよい。
一期一会なので丸ごと楽しみたい。

ノンコウの赤楽茶碗。「再来」。見込みのすっきりさが、たまら
ない。うん、正月は赤かなぁと思ったら、長次郎の黒い筒茶碗
も出ていた。「寒梅」。重さを感じる。しかし、どちらも何と趣
のある銘だろうか。

特集陳列「初公開 松阪三井家新規寄託品展」で皆さんがほめ
ている酒井抱一の「観音像」。ネットで調べるとけっこう抱一は
仏画も描いているようだ。観音の足元の波や背後の滝の水の表
現が緻密で印象に残る。

観音図.jpg


目に焼きつく。解説を読むまで龍には気づかなかった。小品な
がら、迫力満点。昨年、太田記念美術館で見たギメ展での釈迦
如来図に匹敵する。

美術館を出て、となりの三越デパートの前を通る。「ここで、何
かやっていたかなぁ」と漠然と考えながら、すたすたと素通り

大丸ミュージアムの話題があったため。それで、三越の「日本
画の今展」のことはすっかり忘れてしまっていた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年01月22日 00時22分06秒
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: