曹操注解 孫子の兵法

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Oct 11, 2004
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カテゴリ: 戦略
閣下は昨日、早稲田大学政経学部3号館の某学会と、大隈講堂の国際学術講演会に参加した。


義理のおつきあいなので、早々に抜け出し。
われながら不真面目だなーっ。

でも話題が今一つ、感動しないんだよね、常識的過ぎて。
目の覚めるような話が出てくるわけがない。
死んだ知識の蒸し返しに過ぎない。
それより、街の中で大っぴらに行なわれている企業間競争を見たり、その争いにコンサルタントとして一枚噛んで参加するほうが刺激的だよね。

そこで帰りに早稲田正門からタクシーを飛ばして、目白坂上の椿山荘のフォーシーズンス・ホテルで遅れ馳せながら昼飯を食おうとしたが、すでにランチのオーダー・ストップ時間を踏み越えて、泣く泣く敗退。



なかなかよかったぞ。

アフタヌーン・ティーセットは2種類ある。
一つはイギリス風のイングリッシュ、それからフランス風のパリジェンヌ。
イングリッシュは、スコーンにサンドイッチ、タルトなど。
パリジェンヌは、マドレーヌ、マカロン、クロワッサン・サンド。
なーるほど、工夫しているな。
スコーンは焼き立てで、ステンレスの「かぶせ」をつけて、サーブしてくれたし。

サウジアラビア王家御用達の最高級セイロン・ティーがあった。
それから、椿山荘は銀座のマリアージュ・フレールに出資して提携しているようで、ここでもMF定番の紅茶が飲めることがわかった。

そういえば、最近、ここには来ていなかったんだよな。
行かないとわからないことは、たくさんあるものだ。


茶葉をとりかえて、お湯さしを四回、合計で九杯の紅茶をゆっくりと二時間半もかけていただくことになった。
ここはね、庭に向かう窓側に長椅子のソファがあって、本当にゆっくりできるのだ。

目の前でピアノの演奏もしてくれる。
リクエストもするぞ。
エリック・サティと、リチャード・クレイダーマンね。


いやいやよかった。



さて、この後で帰りに立ち寄ったJR新宿駅ビル、MY CITYマイ・シティが今日の本題である。
昔は新宿ステーションビルというオンボロ・ビルだったんだが、外壁はそのまま、中味はかなり進化しつづけている、おもしろいプロジェクトをやっている。
http://www.e-mycity.co.jp/index.html

新宿の東口地下からの入り口、ここはいわゆる「デパ地下」のように食品のテナントがダーッと並んでいたんだが、今回のリニューアルでみんななくなった。
そこで新たに出してきたのが、国内のニューブランド系統のブティック、つまり婦人服である。
「クリカCLICKA」・クリック(チェック)する場所ということだが、シャネル・ロゴの変形みたいなデザインがご愛嬌だな。

入り口のデスティネーション・トーキョーDestination Tokyoというのは、いわゆる「代官山系」である。
パンク・ファッションから出発して、モダン・アートみたいな服をフリーターたちの崇拝ブランドとして育てあげてきた。
ポップ・パンクは大流行しているからな。
中学生のプロフィールなんかに、「大好きなもの・ポルノ」なんて、平気で書いてあるから、閣下はビックリするよ、ホントにもう。
代官山は、今や女の子オタク(ヲタ)の秋葉原みたいになっている。

実はこの街に歩いているのは、ジャージやジーンズにスカートをはいている「北方系」が多い。
ジャージにスカートをはくのは、「ハニワ」といって青森の中学生から始まったらしい。
要するに、全国一律の制服姿を、寒い地方から名もなき人々が百姓一揆のように、反乱を起こして変えてしまったわけだ。
それはいいことだ。趣旨は大賛成。

しかし、代官山でウィンドウ・ショッピングしながら、薄汚れた服で「ハニワ」をやっているのは、あまりにも地方色が出すぎていて悲しい。
出身地が丸出しではないか。
古着でいいから、早く「ハニワ」を卒業しろよといいたくなるね。
お江戸のド真ん中で百姓一揆や大根踊りなんて、そりゃないよ。
犬が小便をひっかけた汚い地べたにベチャッとすわるのも、田んぼや畑のあぜ道でやってくれい。(泣)

そんなところだが、閣下が代官山に注目しているのは、そんな地方色豊かな「北方系ハニワ軍団」や、女ヲタの群れではない。
ジャン・ポール・ゴルチェ(昨年からエルメスの主任デザイナーに就任した)や、クリスチャン・ラクロワなど、ヨーロッパの有名ブランド・デザイナーがこの代官山の雰囲気に惚れこんで、豪華なフラッグ・ショップを建設したことだ。

そして、商社も衣料ブランド問屋の大手も、自分たちにない要素を求めて、若いデザイナーたちに出資をはじめた。
NUDEは典型だろうな。

それが今回、マイシティ地下2階を埋めつくしたニューブランド系なのである。
デスティネーションについていえば、店内の中央にサイケデリックなオブジェがデーンと鎮座している。
試着室かと思ったら、小さな文字で「懺悔室」と書いてある。
ここいらが「代官山の精神」なんだよな。

http://www.e-mycity.co.jp/shunkan/index.html

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新宿駅東口は、外側もどんどん変わっている。

MYCITY前の四角広場、まず南口寄りにGAP。
アサヒ・スーパードライ館の前の角に、思いっきり派手なベネトンのビル。
次のブロックにコムサ・マーケット。
対角のTAKANOパーラーにGUCCI。
コムサとベネトンの真ん中に、ブランド質屋の「コメ兵」という状態。
どんどん進化をとげて、渋谷・銀座と違うファッション・タウンに変身しつつあるわけだ。
変化をしているから、見に行くのが楽しくなる。

MYCITYは、お客さんのバワーもすごい。
現役モデルも普段着の買い物に来るし、歩いている女性はみんな若い美人ばかり。
しかも、ファッション・センスもハイクラス。

渋谷の109みたいに、関東近県のプチ家出少女が取り巻いているということもなくて、ちゃんと学校を出て、普通の収入も安定した「勝ち組」のキャリアOLさんたちが、雑誌の読者モデルのように、きちんとオシャレをして、一人で買い物を楽しめるところ。なのだ。

MYCITYの発展のおかげで、まわりのデパートから、この若い「勝ち組」の年令層がごっそり抜け落ちて、三越も京王も小田急も、購買層の高齢化がすすんでいる。
京王は、もうあきらめて、すべての売り場を高齢層をターゲットに変更してしまった。

つまりMYCITYとデパートは弱肉強食の共食いをしているんだよ。
マーケティングの戦略分析をするとね。
刺激的だネエ。

伊勢丹本店は、丸井に囲まれているし、ファッション・イベントもやっているので、かろうじて若い客層も吸引している。

今やMYCITYは、銀座のプランタンと双璧なのだ。

MYCITYの山下書店も品揃えが特殊だ。
イケメン男性の同性愛をあつかった女性向け漫画や小説のコーナーが前出し。
閣下の《曹操注解・孫子の兵法》は、その背中合わせの裏手に、ホモ小説の書棚に囲まれて並んでいる。
ムムムム。複雑だ。

つまり「女の城」を意識した書棚をつくっている。

まあね、男性も女性の同性愛に魅力を感じて、アールデコのいろいろな芸術作品が生まれたわけだから、教養の上では理解できないわけじゃない。
ラリックのガラス作品や、ルノワールの女性裸体の群像は、要するに男性趣味で、女性の同性愛のいろいろをモチーフにしている。
その逆転運動が始まっているわけだ。
女性の感性が、ある意味で解放されているんだな。

でも、ワシはホモは好かん。以上。





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Last updated  Apr 8, 2006 06:31:06 PM
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