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2021.11.08
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カテゴリ: うるま市



「仲原(なかばる)遺跡」はうるま市伊計島のテンブス(へそ/中央)に位置する縄文時代の遺跡です。かつてこの遺跡一帯にはサトウキビ畑が広がっており、土地改良事業の発掘調査により多数の竪穴住居跡が発見されました。この発見により、これまで不明であった約2,000〜2,500年前の沖縄における村落の広がり、住居の規模や造りなどが明らかになり歴史的発見として話題になりました。また、当時の暮らしが分かる遺物として、甕や壷などの土器、石斧、食べた動物や魚の骨、貝殻を用いて加工した装飾品や生活道具なども「仲原遺跡」から発見されています。


(イチの里/仲原遺跡の入口)

国指定史跡に登録されている「仲原遺跡」の入口には巨大な石斧をモチーフとした門標があります。ちなみに「イチ」とは「伊計」の事を意味します。そのため「伊計島」は通称「イチハナレ」とも呼ばれています。「仲原遺跡」の住居復元には、沖縄県内の民族事例を参考にして赤土を石垣に埋め、柱や屋根材は伊計島の古民家に多く使われているヤラブ(照葉木/テリハボク)、竹、チガヤ(イネ科の植物)を用い、アダン(タコノキ)の木の根を材料にした縄で編んでいます。全ての材料は地元伊計島ならではのものが使用されて住居は復元されています。


(第15号復元住居)

(第15号復元住居の内部)

「第15号復元住居」は「仲原遺跡」の中でも大型の建物で入口は北側を向いています。竪穴平面形状は隅丸方形で、床の広さは縦5m、横5m、深さ48cmとなっています。四辺に琉球石灰岩の縁石があり柱は屋内に2本、建て替えられた跡が残っており2基の竪穴が重なっています。古い建物の炉は円形石組みで、新しい建物の炉は方形石組みである事が確認されました。住居は風通しがとても良く、夏は涼しく冬は暖かい造りとなっています。更に、雨が降っても住居内に水が入らない構造となっています。


(

(第15号復元住居の石積み)

「仲原遺跡」で発見された竪穴式住居跡は地表面を角の丸い四角形に掘り下げ、住居の壁は琉球石灰岩を用いて石垣を積み上げ、その上に屋根を葺きあげた作りが特徴です。「第15号復元住居」は大型の建物である事から母屋である事が考えられます。「仲原遺跡」では合計23棟の竪穴式住居が発見されており、遺跡集落の住居配置は母屋を取り囲む様に、周辺に4〜6棟ほどの小型の建物が形づくられています。母屋の住居内部は予想以上に明るく、大人が立ち上がって移動できる快適な住空間となっています。


(第3復元住居跡/第2b復元住居跡)

(第18号復元住居跡の石垣)

「仲原遺跡」では多数の遺物が発掘されています。その中で一番多い遺物は煮炊き、貯蔵、運搬などに使われた土器で大小の壷形、甕形、外耳付きの鉢など様々な物があります。また、木材を加工する石斧、叩き石、刷り石も多種にわたり発見されており、カミソリ刃状の石器も発掘されています。更に大型のホオジロザメ、アオザメ、イタチザメの歯に穴や抉りを施した装飾品が多数まとめて見つかっています。イノシシ 、ジュゴン、クジラなどの長い骨を素材にして作った針やキリなどの実用品も確認されています。


(インナガー/犬名河)

(インナガーの祠)

(インナガーの祠内部)

「インナガー(犬名河)」は伊計島の北西海岸沿いの崖下で、石畳の急な坂道を下った場所にあります。伝承によると昔、干ばつで水不足になり困っていた時に崖下からずぶ濡れになった犬が上がってきたのを見た農夫が、不思議に思って崖下に行ってみました。すると渾々と水が湧き出る泉があったことから「犬名河」という名が付いたと言われています。現在は「伊計島」の人々や「伊計ノロ」により水への感謝が祈られており「インナガー」の聖なる水は絶える事なく2箇所の水路から注ぎ込まれています。「インナガー」にまつわる琉歌があります。

『伊計離ぬ嫁やない欲しゃあしが 犬名河ぬ水ぬ汲みぬあぐでぃ』

(伊計島のお嫁さんになりたいのですが、犬名河の水を汲むのは大変なことだ)


(犬名河由来記の碑)

(伊計島灯台)

(子宝之神)

「伊計島」の北北西に通称「北の御嶽」と呼ばれる森があります。この御嶽森には「伊計島灯台」があり航海の安全に役立っています。この灯台にはライブカメラ( https://www6.kaiho.mlit.go.jp/11kanku/nakagusuku/ikeishima_lt/livecamera/index.html )が設置されており、ライブ映像はコントロール開始のボタンをクリックするとカメラ制御権を取得することができます。「伊計島灯台」の北側には「子宝之神」の拝所があります。「伊計神社」の「伊計ノロ」の中村ユキ子さんによると、この拝所は伊計島とは直接関わりがなく、本土の宗教団体が設置したもので、伊計島の人々や中村ユキ子さんら「伊計島」のカミンチュ(神人)は祈る事は無いそうです。


(御地子宝之神の石柱)

(子宝之神の石碑)

(子宝之神の観音様)

「子宝之神」の拝所があるこの地は「伊計島」では昔より「北の御嶽」と呼ばれる聖なる森で「伊計ノロ」の中村ユキ子さんは「子宝之神」の近くにある「竜宮神」が祀られている聖域で定期的に祈りを捧げています。奇しくも「子宝之神」に隣接する海の崖は自殺の名所であり「伊計島」の人々には近寄り難い場所となっています。「子宝之神」の石碑には次の様に刻まれています。

『此こは聖なる場所です 子之方男神より精子 丑之方女神より卵子を頂いて 子宝が授かります』

「子宝之神」は1977年旧暦2月20日子日に「主の御命令に依り創立」と記された案内板が立てられています。


(ギンシブ原洞窟/鹿洞窟)

(ギンシブ原洞窟のガジュマル)

(洞窟入口の拝所)

「伊計島」北部の「伊計島温泉AJリゾートアイランド伊計島」の伊計島サーキット脇に周りを幾つもの岩で囲まれた「ギンシブ原洞窟/鹿洞窟」があります。沖縄本島から丑寅の方角を指している事から、地元では通称「ウシトラガマ」と呼ばれています。洞長約90mの洞窟内には鍾乳石が発達しており、人類化石と多数の動物化石(琉球鹿)等が発掘されています。古くから「伊計島」住民の拝所の一つとして祀られており、行事や祭事の際に巡礼し家族の健康や安全祈願が祈られてきました。「ギンシブ原洞窟」はガジュマルの森となっており、見事に枝を伸ばしたガジュマルが多数生息しています。


(洞窟/ガマの入口)

(洞窟内部の鍾乳石)

(洞窟の底から見た入口)

「ギンシブ原洞窟/ウシトラガマ」は入口からほぼ90度下方に向けて穴が続いています。10mほど鍾乳石を降ると洞窟の底に辿り着きます。更にそこからは南北に漆黒の洞窟が続いていました。この洞窟を訪れてから「伊計ノロ」の中村ユキ子さんに挨拶に行ったところ、以前この穴には梯子が掛けられていましたが、人が滑り落ちレスキュー隊や警察が来て島中が大騒ぎになったそうです。洞窟で万が一の事態があると平和な「伊計島」の人々に迷惑がかかるので、ガマの内部には立ち入るべきではないと指摘されました。結果的に何事もなく洞窟の探索が出来たので、特別に今回は洞窟内部を調査資料として紹介させて頂きました。







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最終更新日  2022.04.08 15:38:08
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