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2021.12.07
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カテゴリ: 宜野湾市



沖縄本島中南部の宜野湾市「嘉数(かかず)」の「嘉数高台公園」は沖縄戦で


(宇地泊川/比屋良川の橋)

(小禄墓)

「比屋良川」は別名「宇地泊(うじどまり)川」とも呼ばれており、この川沿いに「小禄(おろく)墓」があります。川沿いの急な崖の中腹を掘り込んで、前面を切石や自然の雑石で塞いだ古琉球の墓です。「小禄墓」の大きさは幅8.5m、横2.4mで、葬式の際に龕(がん)と呼ばれる御矯(肩にかつぐ輿)がそのまま墓に入ると伝えられるように、普段の墓口とは別に石積み部分に目地が付いており、常時取り外せるような仕組みとなっています。墓内には「おろく大やくもい」という古琉球の高級官人が葬られています。


(小禄墓石彫香炉)

(小禄墓石彫獅子)

墓前に祀られた石造りウコール(香炉)の四面には火炎宝珠(太陽)、麒麟、花生け、四隅には獅子が浮き彫りされています。嘉慶11年(1806年)に中国の「馮姓」の士族により寄贈されました。香炉に向かって右側には墓を守る石彫の獅子が祀られています。現在は劣化が著しく原型が分かり辛い状態ですが、獅子が立ち上がっている形をしています。「石彫香炉」と「石彫獅子」はそれぞれ宜野湾市の指定有形文化財に登録されています。


(小禄墓内石厨子)

(小禄墓古墓群)

「小禄墓」の内部には沖縄県指定有形文化財の「小禄墓内石厨子」が納められています。琉球王国第二尚氏王統の第三代「尚真王」時代に造られた、粗粒輝緑岩(あるいは細粒斑粝岩)製の石厨子です。石棺の正面中央には「弘治七年おろく大やくもい六月吉日」の銘文が彫られています。中国年の弘治7年(1494年)と記する文字は、沖縄県で最古級の平仮名文字と言われています。「小禄墓」の断崖には他にも3段に彫られた古墓が群がっています。高級官僚であった「おろく大やもい」同様、古琉球において身分の高い人物の墓だと考えられています。


(宇地泊川/比屋良川沿いの古墓)

(シュイワタンヂ/首里渡し)

「宇地泊川(比屋良川)」周辺にある崖の中腹には「小禄墓」の他にも多数の古墓が点在しています。中腹まで石段が積まれている墓や、断崖絶壁で辿り着けない墓まで多種多様です。この川には「シュイワタンヂ(首里渡し)」と呼ばれる道があります。旧国民学校の通学路と川が交差する場所にあった川を渡る「ワタンジ(渡し)」の事で、大雨が降ると川が増水して渡れませんでした。この道は首里に行く道であったため「シュイワタンヂ(首里渡し)」という名前が付けられました。


(ウシヌクスービラ/ウシヌクブービラ)

「小禄墓」の南側に「ウシヌクスービラ」と呼ばれるビラ(坂道)があります。昔は現在よりも坂道がきつく牛が糞をしながら登った為「ウシヌクスービラ」と名付けられた説と、周囲の地形が牛のコブや牛の後頭部(クブー)に見える事から「ウシヌクブービラ」と呼ばれるようになった説があります。かつて、この坂道に交差して首里への道として利用されていた宜野湾村を横断する道がありました。道の両側に松の木が林立していたので「ナンマツ(並松)」と呼ばれていました。それに因み、現在この周辺には松の木が多数植えられています。


(アガリガー)

(アガリガーのウコール)

宜野湾市「嘉数公民館」の南西側に「アガリガー(東ガー)」があります。比較的に規模の大きなこの井戸は「嘉数集落」のウブガー(産ガー)で、集落で子供が産まれると「ウブミジ(産水)」として井戸の水が使用されました。また、正月には「ワカミジ(若水)」を汲んでいました。「アガリガー」には石造りのウコール(香炉)が祀られており、水の神と恵みへの感謝を祈る拝所となっています。この井戸は現在も水量が多く、ポンプで水が汲まれ農業用水として重宝されています。


(ティラガマの出入口)

(ティラガマの内部)

(ティラガマの拝所)

「嘉数集落」の最南端で浦添バイパス(国道330号)沿いに「ティラガマ」と呼ばれるガマ(洞窟)があります。この鍾乳洞は沖縄戦の際には防空壕として「嘉数集落」の住民の命を守りました。さらに、このガマは昔より伝説がある洞窟で「首里桃原」に住んでいた美女が家から逃げ出した時に休息したガマだと伝わります。その女性は宜野湾市にある「琉球八社」の一つの「普天満宮」の祭神である女神だと言われています。「ティラガマ」の内部奥は神が宿る鍾乳石があり、2基のウコール(香炉)と霊石が祀られる拝所となっています。この拝所にはヒラウコー(沖縄線香)がお供えされており、普段から人々の祈りの聖地として崇められているのです。







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最終更新日  2022.03.06 22:50:19
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