吹き替え問題に釈然としないまま1000円で観てきました『B型の彼氏』。平日の昼間で三割ほどの入りでした。途中、誰かの携帯が鳴り出すわ、「夏の香りのあの子、、、」とヒソヒソ話が聞こえてくるやら。頼む、せめて元は取らせてくれと目で訴えつつイ・ドンゴン、ハン・ジヘカップルを堪能してきました。

純情な女子大生ハミ（ハン・ジヘ）の血液型はA型。間違いメールの相手、ヨンビン（イ・ドンゴン）を運命の相手だと思い込んだハミは、いとこで同居人のチェヨン（シン・イ）の妨害をもろともせず、B型ヨンビンの予測不可能な行動と魅力にハマっていく。しかし付き合うほど明らかになるあまりにも身勝手な性格に疲れ傷つき、ついに別れを決意するのだが。

占いもUFOも細木数子も基本的に信じてない私としましては、日本で少し前に流行った（の？）血液型診断もまともに見たことがありません。こんなことなら一度くらいちゃんと見ておくべきだったかな。

韓国でB型といえば「女性が恋人にしたくない男性1位」らしいのですが、日本ではそこまで言われてませんよね？映画はB型特有のエピソードが次々と展開されていきます。

例えば、夜、マンションの下でギターの弾き語り（イ・ドンゴンのナマ声？）、ワインをパック詰めして持ち歩く（映画見ながら一人で飲んでました。ストローで！）、手品で借りたお金を持ち逃げ（ついでにハミのカードで支払い）、ハミの部屋を父親の宿泊先にする（テスト勉強できず）、ゲイのふりして大学教授を困らせる（ハミの敵討ち）などなど。

ぶっちゃけ血液型で説明するには苦しい自由奔放ぶりですが、そんなこと抜きにして我が道を行く彼に振り回される気の弱い彼女（その逆も）ならどこにでもいそうだし、多少の束縛やわがままが言えるのは恋愛の醍醐味でもある。

性格に難があっても背が高く男前の彼が時には大胆な演出で自分を喜ばせてくれる。ハン・ジヘちゃんの振り回されっぷりは気の毒でおかしかったです。彼女、「夏の香り」の頃より断然うまくなってますよ。ミニスカートから伸びた細くて長い足が印象的でした。

これだけ相手を振り回す彼を演じて嫌味がないのはイ・ドンゴンさんの魅力でしょうか。こたつでしゃぶしゃぶ食べてた姿を思い出すまでもなく、オープニングのバスケットシーンから彼のかっこよさはほとばしってましたよ。

カメオ出演で室長（by「屋根部屋のネコ」）発見。財閥二世に縁がありますな。あと一番笑ったのがチェヨンに服を全部洗濯された時。着る服がなくてデートに韓服で現れたハミには噴き出しちゃいました（笑）

しかし吹き替えがなぁ。イ・ドンゴンさんがしゃべった途端、「違う…」って会場ざわめきましたもん。結局、私も声だけは最後まで馴染めず。DVDで正解かもしれない。

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