風の吹くまま 気の向くまま

風の吹くまま 気の向くまま

2005.06.11
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カテゴリ: 本棚
 背景が、明治維新後数年という時代。自分は歴史の中でこの時代が一番あいまいなことや、文章がどうも現代的に見えてミスマッチな気がして、どうも読みながらも情景が想像できなくていました。
 でも、終わりになるに従って、これはこの時代でないとミステリにならないなぁ~と思って、納得しました。

 ある武士の旧家の内部で殺人が起きる。一つの事件では、外部のものは侵入できなかった。もう一つの事件は、内部のものには犯行はできず、外部のものの仕業としか思えない。同一犯に思えるのに、犯人は中と外の、どちらにいるのかわからない。
 巻末の解説では、内と外のことについて言及があって、興味深く読みました。(ここはお話を読んでから読みましょう)このことも、明治維新直後という時代背景と関わっているんですね。

 知っていても、言わない。気づいていても、言わない。(クリスティの推理小説にもそういうがあったな)
 だから物語は混迷し、探偵が必要とされ・・・

『鬼流殺生祭』 貫井徳郎

 (蛇足)ある人の一言に注目すると、動機がわからないまでも、犯人だとわかります。





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最終更新日  2005.06.11 21:48:17
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