JINさんの陽蜂農遠日記

豊橋駅東口側の国道393 号線沿いの歩道を歩いていると、街路樹が全てネット（網）を

纏っていました。

街路樹はイチョウ。このネットは銀杏が落下して異様な匂いを出すのを防ぐためではと想い

眺めていると地元で生活する同僚の話。

『このネットはムクドリ対策』と。

ムクドリはかなり前から、豊橋駅西の街路樹・トウカエデに集団で群がるようになり、

問題化。追い払ったところ駅東口の駅前や広小路通りなどの街路樹に居着くようになり、

その後、大きな音を鳴らして追い払ったりしたもののあまり効果は得られず、数年前から

広小路などの街路樹にネット掛けを試行しているのだと。

騒音や糞害も収まったとのことであった。

私の記憶では、このムクドリはもともとは、農作物に害を及ぼす虫を食べる、益鳥とされて

いたはず。その後、生息環境の破壊により都市に適応して大量に増殖すると、鳴き声による

騒音や糞害などが、多くの年で問題になったのである。

我が市のＪＲ駅南口ロータリーの樹木にも、ムクドリでは無いかも知れないが夕方から

大きな鳥の騒音が聞こえてくる事がある。羽田空港からバスを利用し、このロータリーで

下車するとこの騒音に驚くのである。

街路樹への網掛けは景観上問題はあるのであろうが、糞害等を考えるとやむを得ない

対策なのであろう。

しかしムクドリは何処に移動したのであろうか？

そしてこのネットの上に集まり、鳥が止まってしまうことはないのであろうか？

これも我々人間達の都市計画整備が進む中で、ムクドリ他の野鳥がねぐらにできる

広い緑地を確保してやらなかった為の結果ではと思ったのであるが・・・・・。

ムクドリ他の野鳥と人とが適正な距離を保ち，より良い関係を保っていけるような保護の

あり方を検討することが必要ではと思いながらも、我が農園でもトウモロコシやスイカ栽培時

等は、私自らネットで防鳥をしている、身勝手な趣味の農園主でもあるのだ。