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先日、三重県津市内に仕事の応援に行った折、三重県旧美杉村下ノ川にある
仲山神社(なかやまじんじゃ)に立ち寄って来ました。
旧美杉村下ノ川は三重県津市の中心街から1時間、約40kmも南西へ走った布引山系、
八手俣川沿いの谷間に集落が点在する懐かしい景観の残る里山地域。
その一角に鎮座するのがこの仲山神社。
仲山神社の祭神は、あの知る人ぞ知る「金精さま(金山彦命(かなやまひこのかみ))」、
あの男根崇拝で良く知られているのです。
三重県三大奇祭の一つ数えられる下ノ川仲山神社のごんぼ祭りは男女根崇拝に拠る
素朴な子孫繁栄・五穀豊穣を願う祭りなのです。
まずは手水場でお清め。
津市指定有形文化財になっている仲山神社。
神社本殿に上る手前の狛犬も歴史を感じさせてくれました。
『牛蒡祭(ゴンボまつり)』の説明板
氏子地域の各家では、多量の牛蒡を蒸して、味噌・胡麻・唐辛子・山椒などを
練り合わせた調味料をたっぷりこすりつけ、ホウ葉で包んだものを用意。
この料理は男性が担当するのだと。そして、祭りの当日は、盛大な宴会が行われ、
皆でこの牛蒡を食べるのだと。
宴が終ると、当番に当たっている人々が、男女両性を形造った、注連縄の造り物を
担いで次の当番家を訪れ、当渡し(当番の引き継ぎ)を行うと。
そして、残った牛蒡は神社に奉納するのだと。
男女の性器を信仰する風習は、「穀物豊作」の願いと結びついていることが多いとのこと。
別名「へのこ祭」。
現在では、2月11日が本祭日と。
本殿前の急な石段を上る。
苔むした狛犬・阿像。
狛犬・吽像 。
そして両側には石灯籠と鳥居が見えて来た。
集落の規模に比して立派な神社であり、また、伊賀や大和の影響を受けているのか、
三重に多い神明造ではなく、流造に華美な彩色を施したものとなっていた。
左三つ巴の紋の入った垂れ幕が。
左三つ巴の紋は古代の祭具である勾玉(まがたま)の形と共通する巴の形が日本人に好まれ、
平安時代末から鎌倉時代前半につくられた八幡社でも、装飾に多く用いれられて、
八幡宮の神紋とされているとのこと。
拝殿正面は色鮮やかな色彩。
境内には多くの杉の巨木が。
この日は仲山神社の『野上祭』 の日のようであった。
社務所に地元の氏子の方々が集まりだしていました。
渡邉操翁徳碑と刻まれた石碑。
大正時代の美杉村の村長の功績をたたえるための石碑のようだ。
是非一度、杉の木で作られた男根そして稲藁で造られた「女陰」の神輿を
この眼で見てみたいと思っているのですが・・・・・・。
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