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【四国八十八箇所霊場巡り ブログリスト】
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30番札所:善楽寺(ぜんらくじ)
高知市内に入り最初の札所となる善楽寺に到着。
国分寺から善楽寺への走行ルート。
十一面観世音菩薩石像。
境内配置図。
土佐神社参道の右手に大きな石造りの十一面観音菩薩立像が迎える。
境内に入ると手水場があり、大師堂、本堂の順で並んでいる。
その間には不動明王像、修行大師像が立つ。本堂の向かい側には地蔵堂、子安地蔵、
梅見地蔵が並ぶ。庫裏・納経所は大師堂の左側に並んでいる。
手水舎。
この手水場の足元をよく見ると、邪鬼が手水鉢を支えていた。
邪鬼は人の煩悩を表す象徴として毘沙門天などの仏像には、仏に踏みつけられている
ケースがよく見られるのです。
水子地蔵尊(左)と小安地蔵堂(右)。
本堂。
「寺伝によれば、大同5年810年)空海(弘法大師)が高賀茂大明神
(土佐国一宮、現在の土佐神社)の別当寺として、神宮寺とともに創建したといわれている。
応仁年間に兵火で焼失したが、土佐藩2代藩主山内忠義の庇護を受けて栄えた。
明治初期の神仏分離まで、納経は神宮寺(別当寺)で行っていたが塔頭寺院の善楽寺とともに
廃寺となり、本尊の阿弥陀如来と弘法大師像が南国市にある 29
番札所国分寺に移された。
両寺の廃寺により明治8年(1875年)に再興された安楽寺が30番札所となった。
神宮寺は再興されず、善楽寺は昭和5年(1930年)に埼玉県与野町(現さいたま市中央区)に
あった東明院をこの地に移転し、また国分寺に預けられていた弘法大師像を移して再興したが、
30番札所の正統性について善楽寺と安楽寺の間で論争が起こり、しばらく30番札所が2箇所
並立することになった。その後、善楽寺を「開創霊場」、安楽寺を「本尊奉安霊場」と称する
ことになり、平成6年(1994年)1月1日、安楽寺を30番札所奥の院とすることで決着した」
百々山 東明院 善楽寺(どどさん とうみょういん ぜんらくじ)
宗派 真言宗豊山派
本尊 阿弥陀如来
創建 (伝)大同5年(810年)
開祖 (伝)空海(弘法大師)
所在 高知県高知市一宮しなね二丁目23番11号
本尊真言 ”おん あみりた ていぜい からうん”
善楽寺は隣接する土佐神社の別当寺(神社を管理する寺)として運営されていたと。
そしてお遍路さんは土佐神社の方へ参拝をする神仏習合スタイルだったのだ。
しかし、明治の神仏分離、廃仏毀釈により土佐神社は独立し、善楽寺は廃寺となったと。
無くなった30番札所を補うため、明治9年(1876年)、安楽寺が30番札所の機能を果たした。
時代が経ち、昭和4年(1929年)、善楽寺が再興したことをきっかけに、30番札所を
善楽寺と安楽寺の2寺が主張し、どちらも30番札所という状況になったと。
平成6年(1994年)、安楽寺は30番札所の役割を終え、善楽寺の奥の院となり
一件落着したのだと。
本堂前の仏足石。
不動明王石像。
修行大師像。
大師堂
大正時代の建立。厄除大師と知られ、大師像は墨で黒く塗られ廃仏毀釈の難をのがれた。
堂内部。
梅見地蔵。
梅見地蔵は首から上の病、学業成就、合格祈願にご利益があると。
かつては境内の梅の木の下にあったことから名付けられたと。
小安地蔵堂。
子宝にご利益があるとされ、参拝者はフェルトでできた可愛らしい絵馬を奉納すると。
納経所。
納経したという証として「納経所」で納経帳に印・「お納経」を頂きました。
そして御本尊様の分身・御影(おみえ・おすがた)も頂きました 。
そして隣りにある土佐神社に参拝する。
土佐一の宮であることと、社殿が重要文化財に指定されているということで訪れた
一の鳥居。
手水舎。
代々の領主は土佐神社に対して崇敬が篤く、
現在の主要社殿は戦国大名の長宗我部元親による造営。
拝殿。
拝所
拝殿の前にある小さな建物が拝所。その奥に拝殿・幣殿・本殿と続く。
鼓楼(重要文化財)。
慶安2年(1649年)、土佐藩第2代藩主山内忠義による造営。二重で、屋根は入母屋造で柿葺。
初層は「袴腰」と呼ばれる形式。
上層は桁行三間・梁間二間で、彫刻・柱が彩色で彩られており、内部には時を知らせるための
太鼓を吊るす。
絵馬殿。
輪抜祓所。
樹齢800年の御神木の杉が倒木の恐れがあったため伐採、根本の部分を奉斎したもの。
御朱印をいただきました。
31番札所:竹林寺(ちくりんじ)
高知県高知市五台山にある真言宗智山派の寺院・竹林寺に到着。
善楽寺から竹林寺への走行ルート。
山門に向かって階段を登る。
境内配置図。
石段を上がって山門の手前を右に進むと右側に鐘楼・宝物館があり、左側に虚空蔵菩薩堂があり、
その先正面に納経所があり、見学のできる客殿と庭園の入口がある。
戻って山門をくぐり参道を進み石段を上り詰めるとブロンズ製の善財童子像が立っていて、
その上の高台に五重塔が聳え、左手に大師堂があり、右に進むと本堂が建つ。
本堂の手前を左に行くとブッダドームがあり、その周辺が「めぐりのもり」である。
その右の丘に稲荷社・子安地蔵祠・粟島明神祠があり、さらに奥まで進むと奥の院と
されている船岡堂がある。本堂の右手を奥に進むと歓喜天堂があり、大師堂の右裏手に、
一言地蔵がある。
石段横にある弘法大師像。
更に階段を登る。
山門が見えて来た。
鐘楼。
梵鐘は総高78cm、口径46cm、鋳造は弘安7年 (1284)。
山門。
入母屋造楼門、金剛力士(仁王)像を安置。
「五臺山」と書かれた扁額が。
金剛力士阿形像。
金剛力士吽形像。
山門を潜ると再び階段が続く。
弘法大師、文殊菩薩の石像。
日吉神社。
左上に朱に輝く五重塔。
大師堂。
賽銭箱の手前には、手綱に繋がれた、なで五鈷(ごこ)が。
この手綱は、弘法大師と繋がっていると言われています。
五鈷を撫でることで、ご縁を結ぶことができるのだと。
接待所。
善財童子像 。
可愛い少年の像が、石座の真ん中に建っています
平成26年本尊開帳を記念し造顕。
「五智如来」という5つの像。
大日如来の悟りの世界を表した立体曼荼羅(りったいまんだら)と言われます。
大日如来を真ん中にして、それを囲むように4つの像が建てられていた。
奥の左側「阿弥陀如来(あみだにょらい)」、右側「不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)」、
真ん中が「大日如来(だいにちにょらい)」、手前の左側が「宝生如来(ほうしょうにょらい)」、
右側が「阿閦如来(あしゅくにょらい)」。
しかしこの写真では4体しか映っていませんでした。
本堂。
竹林寺に現存する最古の建造物で、国の重要文化財に指定されている。
屋根の両端(軒反り)が軽快な曲線を描いていたり、屋根の下側の扇垂木が放射線状に
広がっているなど、特異な建築様式だと。
本堂内部。
寺伝によれば、神亀元年(724年)に聖武天皇が唐の五台山で文殊菩薩に拝する夢を見た。
天皇は行基に五台山に似た山を捜すように命じたところ、この地が霊地であると感得し
栴檀の木に文殊菩薩像を刻み、山上に堂宇を建立して安置したという。
その後、大同年間(806 - 810年)に空海(弘法大師)が滞在、瑜伽行法を修法し、
荒廃した堂塔を修復したと伝えられる。
金色院 竹林寺(ごだいさん こんじきいん ちくりんじ)
宗派 真言宗智山派
本尊 文殊菩薩
創建 (伝)養老8年(724年)
開祖 (伝)行基
所在 高知県高知市五台山3577番地
本尊真言 ”おん あらはしゃのう”
稲荷明神。
子安地蔵尊。
淡島明神。
池の中には、ステンドグラスのドームに祀られた仏陀の石像が。
インドでお釈迦さまが悟りをひらき、仏陀になって初めて説法(初転法輪)した時の姿と。
船岡堂。
船岡堂の「船岡」とは、明治時代の半ば頃、竹林寺の住職を勤めていた「船岡芳信」の名前から
来ている。彼は傑僧と呼ばれた。あの「はりまや橋」で、駆け落ちに走った純信とは対象的に、
邪念を振り払うために睾丸を抜いていたというエピソードがあるのだと。
無縁仏であろうか?
真蓮地蔵。
千体地蔵。
千体地蔵には、水をかけて祈願します。接待所に申し込めば、経木塔婆(木の板)を使って
ご先祖様、過去霊位(死者)へ回向(供養のようなもの)をしてくれるのだと。
五重塔。
昭和55年 高さ31m 総檜造り。
鎌倉時代初期の様式をもつ五重塔として復興された。
古くは三重塔がありましたが明治32年の台風により倒壊したと。
一言地蔵尊。
一言地蔵(ひとことじぞう)。
「一生に一度、一つだけ願いを叶えてくれる地蔵さん」とのこと。
竹林寺宝物館。
数多くの寺宝を持つ竹林寺。境内の一角にある宝物館には、藤原時代から鎌倉時代にかけての
仏像17体を収蔵。それらの仏像はすべて国の重要文化財に指定されていると。
納経所。
納経したという証として「納経所」で納経帳に印・「お納経」を頂きました。
そして御本尊様の分身・御影(おみえ・おすがた)も頂きました 。
納経所の前にあったのが句碑の庭。
芭蕉の句「ほろほろと 山吹ちるか 瀧の音」
虚空蔵菩薩堂。
そして参拝後に軽い食事・カレーうどんを。
食堂にはこんな文字が。
「たっすいがは、いかん!」
土佐弁で「たっすい」とは「薄い」とか「水っぽい」という意味であると店のオバチャンから。
岩崎家ゆかりの高知には、キリンビールファンが多く、今でも、高知のキリンビールの
キャッチフレーズは「たっすいがは、いかん!」であると。
苦みとコクがあるとされるキリンのラガービールに対して、のど越しの切れがあるという
アサヒ「スーパードライ」を暗に批判している??
高知県立牧野植物園の前を通り駐車場へ。
植物学者・牧野富太郎氏の業績を記念して造られた植物園。園内には約1,500種の植物があると。
・・・ つづく
・・・
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