JINさんの陽蜂農遠日記

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2018.11.09
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カテゴリ: 海外旅行
ホテルでの休憩の後はシェムリアップの郊外にある『バンテアイ・スレイ』に向かう。
アンコール・トムの西側の湿地帯を走る。



アンコール・トムの北側からの道路にある最近出来上がった?の四面仏頭。



67号線の水田地帯を走る。



車窓からは椰子の木が。
住宅販売のパネルが並んでいた。



そしてバンテアイ・スレイ (Banteay Srei) に到着。時間は16:15。
バンテアイ・スレイ は967年に建てられたヒンズー寺院で、シヴァ神とヴィシュヌ神に
捧げられた寺院だと言われていると。

何故この小寺院が作られたかというと、それはこの寺院を赤色砂岩で建てるという
コンセプトがあったからだと。
すなわち、この赤色砂岩が採れる土地の近くに建てたということ。
シェムリアップから北東に約40㎞離れたこの地に建てられた小寺院は、
朝は朝日に照らされて赤く燃えるような雰囲気が漂うのだと。



我々がバンテアイ・スレイに着いたのは16時過ぎ。
駐車場からバンテアイ・スレイに続く道も、なるほど夕陽を浴びていたが赤色。
確かに赤色砂岩が採れるエリアなのであった。



バンテアイ・スレイとは「女の砦」を意味していて、数々の繊細なレリーフと優美な外観から、
近代になってその名が付けられたのだと。
「アンコール美術の至宝」「クメールの至宝」などと称されているのだと。




バンテアイ・スレイ (Banteay Srei) 配置案内図。



別の配置図が解りやすい。


             【https://terry658-2.blog.so-net.ne.jp/2018-08-18】より



参道の木々には野生のオウムの姿が。



入口から歩いていくと、赤い絨毯のようなラテライトという赤土の参道が続いていた。




第1東塔門の左から伸びているのは蛇神ナーガ。
まず、ナーガの頭があって、ナーガの胴体に囲まれたスペースの中に、
象に乗ったシヴァ神が。



破風に注目せよと添乗員から。
カーラ(食欲旺盛な怪物)の上にゾウに乗ったヴィシュヌ神の妻ラクシュミーが坐っているのだと。



三頭の象(アイラーヴァタ)の上に。



脇の柱の彫刻(左手)も精細で見事。
カーラ(食欲旺盛な怪物)が描かれていた。



八角形の柱の彫刻(右手)。



第一東塔門を潜り進むと、両脇にリンガ(男性器)を模倣した柱が並ぶ。
参道をまっ直ぐ進むと、次第に赤色砂岩とラテライトで造られた第1周壁と第1周壁門が
見えて来た。



第1周壁の塔門を潜る。中にリンガの台座が見えて。



正面に第2周壁の塔門。



両脇には環濠の中の池が。
そしてその奥にバンテアイスレイの祠堂が見えた。


第二周壁の門の破風。
ヴィシュヌ神の彫刻が。



最も美しいといわれている塔門。
正面のレリーフに描かれているのは、ヴィシュヌ神の妻ラクシュミーが
象の聖水で身を清めている場面であると。



次の門にも同様な彫刻が。



カーラ(食欲旺盛な怪物)の上にヴィシュヌ神の妻?



踊るシバ神。



左側に座っているのはカリーカラミヤという女性。
大変美しい王妃であったが、王が亡くなった後後、あちこちの王がこの女性を奪い合い
争ったと。憂いたカリーカラミヤは自分の魅力、美貌を破壊してくれとシヴァ神に頼み
シヴァ神は望みを聞き入れ美貌を破壊してしまった。右側では雷神インドラ神が
太鼓を叩いて居る場面であると。



バンテアイ・スレイの連子窓(偽窓)。
アンコール特有の嵌め殺し窓も、ここではさらにその装飾性に磨きがかかっていた。
建築資材が赤砂岩であることにもよるのであろうが、優美。



第三周壁入って右手の経堂。
大雨を降らすインドラのレリーフ。
火神アグニがナーガを殺すために森に火事を起こし、それを消すために雨を降らす。



カイラス山で瞑想するシヴァ神。抱きついているのは妻のパールヴァティー。



下方では20本の腕と10の頭を持つ魔王ラーヴァナが、瞑想の邪魔をするため
カイラス山を動かそうとしているのだと。



見事な彫刻を追いかける。
ヴィシヌ神の化身『ナラシンハ』が阿修羅王を組み伏し、殺そうとしている場面。



魔王ラーヴァナがシータ姫を誘拐する場面。



猿王の兄弟ケンカの場面。




バンテアイ・スレイ 南塔。



ここにもカーラ(食欲旺盛な怪物)が描かれていた。



ヤクシャと猿の守護座像。



象に乗るクメールの獅子?



片膝をついた守護神の像。バンテアイ・スレイの中央祠堂の基壇には階段が六つあり、
それぞれに守護座像が置かれていた。
中央堂の西面はヤクシャ、南祠堂はシンハ、そして北祠堂はガルーダ頭の坐像が。
更に中央堂前殿の東面はヤクシャ、南面と北面は猿の守護座像が。



経蔵。



中央祠堂は夕陽を浴びて。



『東洋のモナリザ』のある祠堂の塔も青空に映えて。



上部が脱落している彫刻も。



『東洋のモナリザ』。
このバンテアイ・スレイを一躍有名にしたのは、フランスの作家・冒険家である
アンドレ・マルローがこのバンテアイ・スレイの壁面に彫られたデバターに魅せられて、
盗掘して国外に持ち出した事件。下の写真はアンドレ・マルローが盗掘したデバターで、
今では「東洋のモナリザ」と名付けられているのだと。



バンテアイ・スレイには東洋のモナリザ以外にも美しいデバターが沢山あった。
赤岩砂岩で建てられた建物に彫られ、しかも彫りが深く美しいデバターが多いのが特徴。
このバンテアイ・スレイも東向きに建てられているので、午前中、できれば早い時間に訪れると、
朝日に照らされたデバターはより妖しく映るのだと。
いやいや、この日の夕陽を浴びたデバターも妖しく映るのであった。



こちらのデバターは顔が・・・・。



境内の祠堂。



塔門を内側から。



西側の方からバンテアイスレイを見たところ。
祠堂を守るように半神半獣の像が左手に小さく。



それにしても精緻な彫刻が至る場所で。



雨を降らせるインドラ神の上部。



ヤクシャ頭坐像。



見事な彫刻が次々に。






バンテアイスレイは小さな寺院。しかしながら、赤色砂岩で作られたこの寺院の美しさは、
アンコール遺跡の中でもひときわ印象的。
下の写真は、そんなバンテアイスレイらしい雰囲気が良く出ている建物。



反対側から。



怪獣マカラの口に両足を突っ込んだクメールの獅子。
マカラの口から吐き出されたとされていると。



スリット状の窓。



窓枠にははめ込むための穴も確認出来た。



第一東塔門に向かって戻る。



今にも崩壊しそうな周壁箇所も。




                              ・・・​ その22 ​・・・に戻る

                 ・・・​ つづく ​・・・





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Last updated  2019.11.01 23:21:49
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