JINさんの陽蜂農遠日記

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2019.08.10
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カテゴリ: 海外旅行
『203高地』に向かってバスは新城大街を走る。



左手の『世茂寰海城』は別荘案内か?恐竜の像の姿も。



更に『春城路』を進む。



『ニ〇三景区』と刻まれた石碑を発見。



続いて『大連海濱 旅順口』と刻まれた石碑。



そして『203高地』 入口門。
ピンクの垂れ幕に包まれていた。今年の桜まつりの垂れ幕がそのまま
残されているようであった。



『203高地』は渤海に突き出た遼東半島の先端部。







旅順港は細い水路で結ばれた内港と外港から成る地形。旅順港はかねてよりロシアが待望した
極東の不凍港であった。ただし、浅水港であり浚渫が不足していたため、喫水の深い戦艦などを
内港に停泊させた場合に干潮による着底で艦底を傷めるおそれがあるほか、潮位によって
出港不能となった。逆に、浅水であることを利用して、水線下の水雷被害を干潮時に
修理することができた。そのため、大型艦船は当初は水深の深い外港に停泊していたが、
攻撃が始まると旅順艦隊の主力は内港へ引きこもることが多くなった。
また、外港と内港を繋ぐ湾口が狭く浅いことから、湾口に船を自沈させる閉塞作戦が
実施されることとなったのだと。
しかし、この日露戦争では、日本海軍が旅順のロシア海軍太平洋艦隊を港内に閉じ込める
「旅順港閉塞作戦」を実行し、3度に渡って行われた作戦で合計21隻の船舶が閉塞作戦に
投入されたが、閉塞は不十分であり艦隊の出港は可能であったと。







日露戦争の激戦地だった203高地は今、旅順国家級森林公園の一部となっていると。
ここにある敷地面積50万平方メートルの旅順新桜花園には、世界各地のおよそ100種類の
桜3000本余りが植えられているのだと。
中国原産の桜のほか、日本の早咲き桜、八重桜、雪桜、山桜などがあると。
この石にも『桜』の文字が。他の二文字は?







観光用カート車に乗り暫し坂道を上る。
カート車を下りた場所には『ニ〇三景区』と刻まれた岩が。



『日俄戦争遺址  二○三高地』
「二○三高地は日露戦争の時に日露両軍が争奪し合っていた旅順西部戦線における主な戦場である。
旧日本軍が1904年9月19日からロシア軍周り陣地を奪い取った後、二○三高地に向かって
総攻撃を行い始め、66日間続いて12月5日にその高地を攻めおとした。
当該線役の中に旧日本軍は1万人以上、ロシア軍は5千人以上死傷した。
旧日本軍が二○三高地を奪い取った後すぐここに重砲観測所を設け、重砲を指揮しながら
旅順口を砲撃した。その結果、港にあるロシア軍艦は砲撃されほとんど全部沈没した。
戦後、旧日本軍国主義の頭である乃木希典は二○三の(中国語の)音読みによってそれを
[爾霊山]と改名した。日本軍の亡霊を供養するために戦争が残した砲弾の皮と廃棄武器から
日本式歩兵銃の銃弾のような形で10.3メートル高さの[爾霊山]記念タワーを作り上げ、
日本の国民を騙している。」
地図のピンクの部分は桜が植えられているのだ。



左の『尔灵山塔(爾霊山塔)』を目指して坂道を上って行った。



『尔灵山塔(爾霊山塔)』への案内板。



『尔灵山塔(爾霊山塔)』に向かって進むと左手・日本側にあった石碑。
『旅順口日俄战争遺址 ニ〇三高地』。



ロシア側にあった『市級文物保護単位 ニ〇三高地』。



正面にニ◯三高地頂上の『尔灵山塔(爾霊山塔)』が姿を表した。



日本式歩兵銃の銃弾のような形で10.3メートル高さの『尔灵山塔(爾霊山塔)』。



乃木希典が『爾霊山』の3文字を揮毫したのだと。
「爾(なんじ)の霊の山の」意味であると。

建立は乃木希典大将であり、彼こそが日露戦争における旅順攻囲戦の指揮を執った
第三軍司令官であったのだ。
近づいてよく見ると中国語やロシア語で無数の落書き?が刻まれていた・・・・・・。



『尔灵山塔』。



そして4km先の旅順港の眺望。



旅順港は狭い入り口で囲まれた広い湾で、良い軍港であったと。
一方その入口は狭いだけでなく浅かったのだと。そこで海軍は先ずこの狭く浅い湾入り口を
封鎖する旅順港閉塞作戦を立てた。古い廃船など海底に沈め,湾を閉塞するというものだ.
作戦は三次に渡り実行されたが、入口手前で撃沈されるなどして、港を完全に封鎖するに
至らなかったそうだ。ただ航行を幾らか妨害することはできたのだと。



『203高地』から望む『旅順港』のロシア艦船の当時の写真。



爾霊山塔の裏には大砲が並んでいた。
大砲の向いている先こそ旅順港。旅順の街も見渡せた。
ここから一発辺り200kgを超える重量の砲弾が、明治37年(1904年)12月5日から
5日間に渡り1,000発以上も打ちこまれたのだと。
ロシア軍艦は、遡って8月10日の日本海軍との「黄海海戦」での損傷修理を終えていない
艦があり、中には弁を開いて自沈したものまであったことが戦後の調査で分かったっと。



「ロシア式150ミリメートルカノン砲」
「二〇三高地争奪戦で、高地に駐屯するロシア軍は150ミリメートルカノン砲二台と
76ミリメートル野戦速射砲二台をもって、人工による散兵塹壕、歩兵塹壕、掩体など
防御工事により、日本軍からの進撃を粘り強く阻止した。」



こちらにも『ロシア式150ミリキャノン砲』と5カ国語で。



『203高地の紹介』。
「203高地は1904年の日露戦争の主要戦場の一つである。日露両軍はこの高地を争奪するため、
激しい強い奪い合いをし、結果、203高地攻略を含む旅順攻囲戦での戦死者は、
日本軍約15,400名、ロシア軍約16,000名。
戦後、日本第三軍司令官である乃木希典は戦争で命をなくした
兵士たちを記念するため、砲弾の残片でこの高さ10.3メートルの砲弾状の慰霊塔を建て、
爾霊山という三文字を揮毫した。
今は、この爾霊山はすでに日本軍国主義による対外侵略の罪の証拠と恥の柱となった。」
『この爾霊山はすでに日本軍国主義による対外侵略の罪の証拠と恥の柱』との厳しい文字が。



『ロシア軍陣地からの203高地』の当時の写真。



『放火に包まれる203高地』の当時の写真。



帰路に『重砲観測所』に立ち寄る。



『重砲兵用探り所』
1904年12月、日本軍は二〇三高地を占領した後すぐ、そこに重砲兵用探り所を設置した
ことにより、重砲を指揮して旅順口港へ猛烈な攻撃を行い、港に停泊したロシア軍艦を
殆ど日本軍の砲火に打ち壊された。重砲兵用探り所は日本軍がロシア軍海軍の力に打撃を加え、
ロシア軍陸上防御線を粉砕して最終的にロシア軍を打ち負かしたことにおいて、
重要な役割を果した。」



そして『日本軍 重砲観測所阯』の構造物。



日本軍 280mm榴弾砲(レプリカ)
日露両軍とも115年以上前の兵器なのであったが。



正面から280mm榴弾砲。



『日本式280ミリメートル榴弾砲』
「二〇三高地争奪戦で、日本軍は口径の異なる大砲を六十台余り使用して、高地に対して
狂気じみた無差別爆撃を加え 全部で一万一千発以上の砲弾を撃ったが、そのうちに、
280ミリメートル榴弾砲砲弾が2254発あった。
当該大砲は本体の重さが10.753トン、砲弾の重さが217キロで、
射程距離が7800メートルだった。」



今でも残されているロシア軍が作った塹壕の深さは1mもないのであった。
当時は無かった木々が生い茂り、ほとんど手入れされている様子は無いのであったが
この斜面において、日ロ両軍の兵士が多く死傷しているのであると。



そして再び、観光用電動カートに乗り入口まで戻る。
途中、この場所はいつまで観光地として利用されるのであろうかと。
この日も、我々以外に観光客の姿はほとんどなく、ここを訪れるのは日本人のみで
中国人、ロシア人は殆ど関心がないと。そして東鶏冠山北堡塁や水師営会見所も同じであると。
日本人の若者も、日露戦争を知っているのは『坂の上の雲』を読んだ人のみではなかろうかとも。

左手にあったのは観光センターであったか?
そしてこの地の動画『​ 203高地 ​』👈リンクがあったので紹介させていただきます。



『203高地』公園入口を内部から。



『旅游巡回法庭』と書かれていたが。



今年の春の桜祭りの看板が未だに片付けずにここにも残っていた。
日露戦争を教科書で習った我々日本人からすると、たくさんの血が流れた場所で
花見をすることそのものに疑問を感じるのであるが、多くの中国人はかつての悲惨な攻防に
ついての知識がほとんどないのだと。また、中国人観光客が山頂に行くことはほとんどなく、
裾野で花見を楽しむ人たちで賑わうのだと現地添乗員から。



203高地入口門を振り返る。



                              ・・・​ もどる ​・・・

                   ・・・​ つづく ​・・・





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Last updated  2019.11.02 00:08:43
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