JINさんの陽蜂農遠日記

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2022.03.27
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カテゴリ: 国内旅行
そして次に訪ねたのが「独鈷の湯公園」。
桂川河畔に湧く修善寺温泉発祥の『独鈷の湯(とっこのゆ)』の対岸側にある公園。
その昔、桂川の河原で病気の父の背中を流していた少年を不憫に思った弘法大師(空海)が、
持っていた仏具(独鈷杵とっこしょ)で川の岩を打ち霊泉を湧き出させたという伝説の
『独鈷の湯』にちなんで作られた公園で、石造の独鈷杵のオブジェや、湯掛け稚児大師像が
あった。



石灯籠の奥に石祠があった。



「熊野権現」。



「熊野権現由来
熊野権現(湯谷権現)がこの地に祭られてありしは古く天明六年(1768)の記録にもあり。

古来温泉の祭り神として人々の信仰篤く 祭礼等も行われ居りたるも、戦後の廃社に伴い
御神体は
日枝神社に遷座奉安し今日に到れり。
されどここに志ある人々の奉仕を得、史蹟再現の意味もこめて新たに小祠を建立せし
ものなり。




湯掛け稚児大師」 




古代インドの武器の一種で後世の密教法具として僧侶の修行に用いられ仏像とともに日本へ
伝来した。
この独鈷杵は昭和三十六年修禅寺裏山から発掘されたものを原形拡大したもので実物は金銅で
作られ長さ二十四 糎、平安中期のものと言われ、工芸美術的にも優れた作品であり、
修禅寺に秘蔵されている。
独鈷の湯は弘法大師がこの地をご巡錫のとき、桂川で病夫洗う少年を見てその孝心に打たれ
「流れ水では冷たかろう 今温かくしてつかわそう」と言って、手にもっていた独鈷杵で
川の岩を打ち砕くと霊湯がこんこんと湧き出したので、父子は大いに喜んで入湯すると
不思議に十数年の痼症が平癒したと伝えられている。
独鈷の湯は修禅寺温泉発祥の地であり、昭和五十ニ年この地に独鈷の湯公園を開園するにあたり
独鈷杵をこの公園のシンボルとして建立したものである。」



手に密教法具・独鈷杵(とっこしょ)を持っていた。




前の川の中に在る独鈷の湯は、その昔、孝行者の息子が年老いた父親の背中を川の水で流して
やっているのをご覧になった弘法大師が、水では冷たかろうと、持っていた独鈷で岩を掘った
ところ湧き出したものと伝えられています。この故事にあやかって、当町旅館組合が、皆さんの
健康を願って、ここに稚児大師の像を建立しました。お子さまの健全を願う方、ご自身の健康を
願う方、もしくは、現在疾患をお持ちの方等、願いを込めてお湯を灌(そそ)いであげて




芝生の中には竹灯篭が。



「修善寺の歌」碑。



「修善寺の歌
長 徳太郎 作詞
原田彦四郎 作曲
一、春はあけぼの城山に ゆかりの雲の浮かびつつ
  秋夕ぐれのもみぢ葉は 月のかつらの瀬々に散る
ニ、かなしき跡をしのびつつ 露けき夏の草をふみ
  くしきみ業をたたへつつ あふれ湧く湯に冬を愛つ
三、恵みゆたけきこの里に 訪ひくる人と住む人の
  えらぎおのづととけ合ひて いよよさかゆく修禅寺よ



「独鈷の湯公園」碑。



「比企能員」パネル。
武蔵・比企郡の豪族。源頼家の乳母夫。



「桂川」沿いの「新井旅館」方向を見る。



いつの日か宿泊したいが。



「独鈷の湯」を対岸からズームして。



土産物店「湯川修善寺屋」に立ち寄った。



様々な木彫りの面が並んでいた。



こちらは鬼の面。



木彫りの仏像も。



そしてここが「仰空楼(筥湯横無料展望台)」。
扁額も「仰空楼」。



「仰空楼
夏目漱石と修善寺温泉
小説家夏目漱石(本名・金之助、慶応三~大正五)は、明治四十三年八月六日から門下生
生松根東洋城(当寺、宮内省御用掛、俳人)の案内で修善寺温泉に滞在した。ところが
まもなく病(胃かいよう)がきざして、八月二十四日晩には一時人事不省におちいるなど、
悪化した。このため、医師団に懸命の治療をつづけ、また身内のほか、全国から多くの
門下生らがかけつけて見舞った。この後、病気はじょじょに快方に向かい、ニか月ほどした
十月十一日には帰京できた。
この修善寺について、門下生松岡譲(小説家)は、訪れたということで名所になるようなそんな
生易しいところではないと言っている。つまり、この修善寺で漱石は病と心から生き返った
のである。改めて自分の生命の尊さを自覚し、周囲の多くの人々の温情に感謝する気持ちを
深めた。この体験は、またその後の創作の上にも少なからず影響をもたらしたとされるのである。
修善寺ゆかりの作品に、多くの俳句や漢詩、書簡のほかに、随想「思い出す事など」、小説
『行人』などがある。
夏目漱石が滞在した菊屋旅館本館(現在、修善寺「虹の郷」に移築して茶室「漱石庵」と称して
いる)は、この地にあった。ここには、なお往時の二棟の建物のほかに、中央に大きな百日紅
などがある。漱石は部屋(二階)の窓から、毎日松の木の間に咲きつづける爽やかな百日紅の
花を見、広がる青空・浮かぶ白い雲、羽を輝かせて飛び交う赤トンボなどを眺めていた。また、
ある晩は、修禅寺(お弘法さん)の祭りの花火を楽しみ、さらに朝な夕なこの寺の鐘の音を聞いて
過ごしていた。
まず黄なる百日紅に小雨かな
生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉

仰臥人如唖 黙然看大空  仰臥 人唖の如く 黙然 大空を看る 
大空雲不動 終日杳相同  大空 雲動かず 終日 杳かに 相同じ
(漢詩大意)
仰向けに寝たまま、静かに窓から広がる青空を眺めているが、ぽっかりと浮かぶ白い雲はほとんど
動かない。終日向かい合ったままで、まさに主客融合したような境地である。
この漢詩は作品中でも傑作とされ、最初の夏目漱石文学碑(修善寺自然公園、昭和八年建立)の碑文
にもなっている。また、漱石は風呂好きで、宿を訪れると毎日いく度も入った。文豪ゆかりの地に
立つ筥湯、その望楼の名「仰空楼」はこの漢詩にちなむものである。
なお、扁額「仰空楼」は修禅寺四十ニ世田中徳潤師の書によるものである。」



「仰空楼」を見上げる。



階段を上って行った。



最上階に到着。



修善寺温泉の 「新井旅館」方向の 眺望を楽しむ。



そして車を駐めていた場所まで戻る。
車の横にあった軽食屋さん。



車で次に「修善寺ハリストス正教会顕栄聖堂」を外部から訪ねた。



顕栄(主の変容)祭を記憶して建てられているこの聖堂は、一九一二(明治四十五)年に
成聖されたもので、病床あったニコライ大主教(後の亜使徒大主教聖ニコライ)の快復を願って
建てられたと言われる。
十八メートルの鐘楼を揚げる聖堂内のイコノスタスは旅順にあった聖堂から移設されたもので、
色彩、デザインとも他の日本の正教会ではあまり類を見ない。
また、聖所のシャンデリアは水晶製である。至聖所内の全能者ハリストスと主の変容、降誕、
大十字架のハリストスの磔刑はイリナ山下りんの筆によるものもである。
二〇〇四年に伊豆を直撃した台風22号の影響を受け、聖堂と信徒集会所は大きな被害を受けたが、
府主教ダニイル座下のご高配と全国の神品、信徒のご協力によって無事に修復、成聖を終え、
聖堂は美しい姿を取り戻した。
尚、昭和六十年十一月二十九日に静岡県の有形文化財に指定されている。



ビザンチン様式の姿形が美しく、技術的にも芸術的にも優れていることから、県の有形文化財に
なっている。中は非公開なので見られないが、美しい外観は一見の価値がある。
静岡県伊豆市修善寺861。



そして「修善寺」の散策を終了し、東海岸の伊東市に向かって山越え。
県道12号線、県道59号線を利用して冷川峠を越えてひたすら伊東市に向かって山道を進む。
途中、昨年、「河津桜」見学時に立ち寄った、しかし山門が閉ざされていた「光識寺」前で
この日も車を止めた。
「光識寺」の前、県道59号線沿いにあった石仏。
 静岡県伊東市鎌田1131。



しかし、この日も「光識寺」への入口のゲートは閉ざされていたのであった。



「掲示板」。



「光識寺のご案内  参拝料は無料
光識寺は唯識を広く知ってもらうために開山しました。唯識とは個人にとってあらゆる
ただ「識」によって成り立っ主観的な虚構にすぎず、あらゆる存在は生滅を繰り返す無常であり
実体のない「空」であるという思想です。
戦後、わが国は伝統、文化、家族関係や地域社会を犠牲にして高度経済成長を達成しました。
反面、個人主義、拝金主義的価値観が台頭し、無秩序、無規範、無連帯状態の社会に陥り、
は将来に夢を持っことができず、言い知れぬ不安や孤独感に苛まれています。
光識寺はこのような悩みや苦しみを仏教の根本原理である唯識思想によって救済する
お寺です。毎週講話会を行っておりますのでご自由にご参加くたさい」



やむ無く、境内の石仏をズームでカメラに収める。



「大聖観音」。



移動して別の場所から。



「不動明王像」。



境内には多くの石仏の姿が。



伊東の海が見えた。



「光識寺 散策図」。
「ご自由に参拝下さい。開門時間:午前9時~午後5時」とあったが・・・???



近寄って。



そして伊東市街に向かって、坂道を更に下って行った。


                              ・・・​ もどる ​・・・



                  ・・・​ つづく ​・・・





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Last updated  2022.03.27 08:24:01
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