JINさんの陽蜂農遠日記

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2022.07.01
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カテゴリ: 寒川町歴史散歩
【寒川町の寺社旧蹟を巡る】 目次

「目久尻川」に架かる「旭橋」を渡る。




いやセイヨウアブラナ又はセイヨウカラシナであっただろう。
やはり南面の堤防の花の密度が高いのであった。
この川の名「目久尻川」の由来はいくつかの説があるのだと。
一説には、この川が座間市栗原にあった寒川神社の御厨(みくりや)のあたりから流れてくる
ために下流で「御厨尻川」と呼び、それが転じて「目久尻川」となったという。
一方、海老名の伝承によると、昔この川に河童が住み着いて悪さをしていたため、地元の人々は
この河童を捕らえて目を穿り(くじり=抉り)取ってしまった、という出来事から、この川は
「目穿川」と呼ばれるようになり、それが転じて「目久尻川」となったという。
この伝承にちなんで、海老名市内の目久尻川に架かる「​ 伊勢下村橋 ​」👈リンクには
河童の像があしらわれていた。



大山の姿が見えた。



レンギョウ(連翹)も開花中。



そして目的地の「念宗寺(ねんそうじ)」が左手に現れた。
境内の桜が満開で迎えてくれた。
神奈川県高座郡寒川町小動765。



入口右手に寺号標石。



寺号標石「浄土宗 念宗寺」。



「念宗寺本尊 木造阿弥陀如来座像
           寒川町指定重要文化財第十七号

上品下生印を結ぶ来迎尊です。抑揚の少ないゆったりとした尊体は彫技も浅めに整えられており、
割矧ぎ(わりはぎ)の構造や材質の古さ等と相まって藤原期の作風を伝えます。また、引き締まった
体つきや両膝間の写実的な着衣表現などには室町時代の作風も認められ近在における古仏の一尊
として貴重です。
像高・・五十三.四cm
構造・・割矧造・彫眼・肉身郵漆箔(しっぱく)(後期)・着衣部漆塗(後期)」



「木造阿弥陀如来座像」の上にあるマークは
全国の史跡や重要文化財を示す看板などに、必ず記されているという
「文化財愛護シンボルマーク」。



この「シンボルマーク」は日本建築の重要な要素である「斗栱(ときょう)」のイメージであると。
「斗栱」とは、下の写真の如くに、木造の寺院建築などで、「斗(ます)」と「肘木」との組み合わせた
もので、主に柱上にあって軒の荷重を支える組み物。
升組(ますぐみ)、斗組(とぐみ)とも呼ばれると。
「シンボルマーク」は、これを三つ重ねることにより、文化財という民族の遺産を
「過去、現在、未来」にわたり永遠に伝承してゆくという愛護精神を象徴するものとして、
昭和41年5月に定められたのだ と。


    【https://green.ap.teacup.com/naraha/801.html】より





ズームして。



石柱の先に「本堂」。



右手に石仏、石碑が。



左手に蓮の花を持つ石仏。



「南無阿弥陀仏」碑。







「西國 奉順禮坂東観世音大 ・・  秩父」と刻まれていた。
西国三十三所・坂東三十三所・秩父三十四所を合わせた日本百観音の巡礼記念碑か?



「本堂」。
清浄山成仏院と号す。念宗寺は、西光寺の光蓮社念誉笈道(慶長14年1609年寂)が開山となり
創建したといいます。当寺の本尊木造阿弥陀如来坐像は寒川町文化財に指定されている他、
当寺の稲荷は雉子稲荷と称され、「かながわのむかしばなし五十選」に選ばれた昔話の発祥の
稲荷だと。



「本堂」の手前、左側にあったのは「念宗寺歴代上人之墓」。



その横に「水子子育地蔵尊」。



正面から。



「父母の縁に随いて 母胎に宿り日に月に 発育しつつある間 親の慈愛を楽しみに その慈愛にも
背かれて 娑婆に出ずべき身を亡くす 寄るべその身を失いて 中有に迷うたましいは 抱きかゝえる
者もなく 添寝を頼む親もなし 墓も位牌もあらざれば 今日はいずこに宿るべき 明日はいづこを
さまよわん ここに大慈の地蔵尊 父母に代りて抱き上げて 愛の衣に包みつゝ はぐくみ育て彼の岸に
導き給うぞ有難き」



その隣にあった「村社御嶽大社跡地」碑。
「社殿間口ニ間三尺、奥行三間、境内地坪数八拾弐坪、現在の小動神社に合社(村社御嶽大社無格社
稲荷大神無格社日大神)当時の役員 蛭田文次郎、脇英太郎、脇岩治、神奈川県知事中野健明氏の
許可にて明治廿九年三月三日に合社し移転する。」



そして「雉子(きじ)稲荷」。



「雉子稲荷
雉子稲荷にまつわる昔話は、念宗寺の和尚さんと狐の伝説がもととなったもので、
昭和五十六年度に『​ かながわのむかしばなし五十選 ​』👈リンク に選ばれています。
この稲荷は以前、寺のそばの三抱えもある洞に納められていたと
伝えられています。」

『昔、念宗寺の和尚さんが境内を掃いていると、一匹の狐が草むらから鳥をくわえて
飛び出してきた。和尚の「どろぼう」の声に驚き、くわえた鳥を落として狐は逃げ去った。
抱き上げてみると狐がくわえていた鳥は雉子であった。
「鳥と獣の違いこそあれ同じ山の生きものが・・・」和尚は寺の辻に雉子を埋め、お経を上げて
成仏させた。
それを隠れて見ていた久兵衛、太七、茂十の若衆は雉子を掘り出し料理をはじめた。
「久しぶりのごちそうだ」と舌なめずりをしていると、茂十が「和尚が供養した雉子をおれたち
だけで食べたら祟り(たたり)がある」「でも、和尚は受け取らないぞ」「じゃ、鶏の肉といって置いて
こよう」。
三人が寺に肉をもっていくのを『苦労してつかまえたオレの雉子なのに』とくやしがって
狐が見ていた。和尚は「わしは仏に仕える身、このような生きものはいただけない」と
受け取ろうとしなかったが、若衆は肉を置くと逃げるように寺を出ていった。
つぎの夜、「食うやった、食うやった雉子の肉を食うやった」と境内で歌いはね回るものがいる。
和尚が出てみると昨日の狐だった。
「わしは雉子などは食わん」と怒ったが、毎夜狐が寺に来ては「食うやった、食うやった
雉子の肉を食うやった」と歌われ和尚も困り果て、「もうその歌はやめて下され。そのかわり、
おまえと雉子を祭る稲荷さまを建ててやるでのう。すれば、おまえは神さまの使いじゃ」。
狐は神様の使いになれるといわれ喜び山に帰り、それっきり寺へは来なかった。』
こうしてつくられたのが念宗寺のこの「雉子稲荷 である と。


石祠の「雉子稲荷」。



次に訪ねたのが、300mほど先にあった「小動神社 (こゆるぎじんじゃ)」
神奈川県高座郡寒川町小動480。
石鳥居前から拝殿を見る。



手水舎と石灯籠。



拝殿に向かって進む。



拝殿前の狛犬(右)。



拝殿前の狛犬(左)。



社号標石「小動神社」。



裏面には
「明治三十七八年之役寒川村小動住人中従軍◯陸軍歩兵上等兵脇善五郎同一等兵脇愛司同〇〇
等兵市川豊吉三人齊凱旋◯是偏依於神明之〇〇護明治三十九年四月氏子協力建之以為紀念◯」



拝殿。
小動神社の創建年代等は不詳ながら、小動に鎮座していた御嶽社(大嶽社)、日枝社(山王社)、
稲荷社を合祀して小動神社と改称したと。
境内地は日枝社のあったところ。現在の社殿は平成2年(1990)に建替えられた。
祭神:日本武尊、倉稲魂命、大山祇命
例大祭:10月17日



扁額「小動神社」。



内陣。



「拝殿」右手にあった石碑、石仏群。



庚申塔(天保10年(1839))。
左手で掴んでいるものについて、「赤子」という説や「障碍等(ショケラ)」という説が
あるのだと。
「障碍等(ショケラ)」は人間を罹病させることを始めとし、さまざまな悪いことをするもの と。
そこで庚申さんが、それがあばれださないように、頭髪をつかんでおさえているのである。」と
いう説がある と。
全国の青面金剛像を見ると多くが六臂(ぴ、腕のこと)で、二臂は少ない。
ショケラ持ちの青面金剛庚申塔も同様に少ない のだと。
従って、二臂で「障碍等(ショケラ)」持ちの青面金剛庚申塔は極めて貴重である と。



「障碍等(ショケラ)」をズームして。



台座に三猿。左から「見ざる言わざる聞かざる」。



「地神宮」碑。



右側には石祠が二基。



横に廻って「拝殿」、「本殿」を見る。



境内の御神木か?樫の木であろうか?



夫婦木!!



拝殿前から鳥居を見る。



「小動神社前」バス停から「小動神社」の境内を振り返る。



                              ・・・​ もどる ​・・・



                   ・・・​ つづく ​・・・





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Last updated  2022.07.01 09:40:26
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