梅林庵

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2010年07月31日

映画「ぼくはうみがみたくなりました」

(2)

カテゴリ：映画

午前5時に起きました。晴れときどき曇り。

看護師の女性が主人公です。高校生の時、思いを寄せたボーイフレンドが白血病で亡くなりました。ある日、死んだ彼によく似た青年に出会います。がしかし彼は重度の自閉症です。そうとは知らず彼女はドライブに誘います。海で老夫婦と出会います。彼らを道連れにドライブは続き、それがひょんなことから一泊二日となります。彼女はこの間に自閉症を識っていくのでした。
妻曰く、自閉症のとらえ方が絶妙、とても上手くできた映画なのだそうです。私もそう思いました。とてもいいものを見たという気分になりました。
この映画、私の高校時代の同級生が二人、関わっています。一人は息子さんが自閉症児のドクターＴ、もう一人はＫ大学教授のＳです。Ｔは上映会の仕掛け人でした。でも映画だけでは物足りない、生涯の子供を持つ親のために講演会を企画しようと思いました。彼は障害の重い子どもたちの教育や障害者の社会教育について実践的に研究をしているＳを招いたのでした。偶然にもＳはこの映画制作に専門的見地から関わっていたのでした。Ｔの請いを二つ返事で引き受けました。秋に予定していた亡父の法事を前倒し、帰省してくれたのでした。話は逸れますが、Ｓの父は昨秋亡くなっていたのです。もう何年も前に佐伯から東京へ呼び寄せ、一緒に暮らしたそうでした。晩年は痴呆がすすみ、骨髄腫にかかったそうです。自宅で介護、看取ったと聞きました。父を引き取る際、此方の家は売り払い、今回の来佐は、ホテルを宿にしたそうです。今日講演をし、明日、親戚を集めて食事会をするとのことでした。
午前中映画を見、妻とうどん屋へ寄りました。食べ終えて私は帰宅しましたが、妻はＳの講演も聴きました。その後、障害を持つ親たちから相談を受ける時間もたっぷり取ったようで、彼女はこれにも聞いたそうです。
Ｓのことを少し。彼は私の高校で一番成績がよかったです。出会ったとき、すでに洗礼を受けていました。田舎中学を卒業した私にとって、始めて会うクリスチャンでした。英英辞典を持ち、いつもそれを引いていました。こんな辞書のあることを始めて知りました。かっこよかったです。まぶしかったです。東大に進みました。人づてに聞いた話ですが、幼少時の病気体験をして迷わず障害者教育の道に進んだそうです。
夜はそのＳとＴ、それに彼と付き合いのあった男女12が集まり、酒を飲みました。私の役目は会場の予約や連中への声かけでした。急な話にもかかわらず集まってくれるのが親友です｡楽しい時間を過ごすことが出来ました。
前後しますが、午後ラン10km。最後は400mのインターバル練習を3本。暑くて倒れそうでした。