梅林庵

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2018年11月20日

平凡な一日

(8)

カテゴリ：日記

　今朝は何はともあれ経済紙です。手に取りました。昨夕に始まった大手企業トップの逮捕劇。しかし、流石の経済紙も1面に事実関係を書いてあるだけでした。明日になると全容と背景、世界に与える影響、加えて識者の論評が載るのでしょう。新聞各社の担当部門は戦争だろうな。それをして全く関係ありませんが、映画｢クライマーズ・ハイ」を思い出しました。一方、羽田空港に専用機で着陸し、そのまま東京地検に任意同行を求められた主役は、殺伐とした留置場で今どのような思いなのか。そこにも大いに関心があります。いや、むしろ彼の内面の方にこそ人間の業、窺い知ることの難しい深淵がありそうで、掻き立てられます。

　午前5時半過ぎ、着替えて散歩に出ました。外はまだ真っ暗。宵月はすでに沈み、西の空にオリオン、東に北斗七星。南には宵の明星、金星が。イヤホンを耳に突っ込んで歩きました。STVの朝番組「おはよう北海道」のアナウンサーが札幌に初雪を報じました。やっと今頃、ではあります。今年は暖冬と言われています。それでも未明、オリオン座を見上げると、天空は冬の空です。写真は木立橋に括ってあった非常事態宣言の幟です。このところ、私のまちで立て続けにお年寄りの死亡交通事故が生じています。1週間に交通事故で2人以上が亡くなると、市長が発令します。それを受け、各地域の交通安全協会(木立地区にもあります)がこうした手段で街頭啓発をします。わたしも時折、その旨を書いた襷と旗、それに帽子を身につけ、街頭に立ちます。

　家の近くに戻りました。富有が熟れて熟柿一歩手前。勿体ないので摘みました。

　足下にタンポポを見つけました。年中こうした格好をしているような。

　仕事の方は、終日会議室に缶詰。某案件のプレゼンを審査でした。午後遅く、東京からお客様のあったことを知り、宿泊のホテルへ。当市にとっても弊社にとっても大切な方でした。ロビーで暫し歓談。面識を得てよかったです。写真は昼に食べた弁当です。野菜炒めの肉が上等でした。

　真っ直ぐ帰宅。次の写真は帰り道、ホテルに回ったので中江川沿いを走りました。

　家に戻っての仕事は居間への薪の運び込みです。冬場の日課です。写真がそれ。これは櫟(クヌギ)です。上等品ですが、樫には及びません。燃やすとパチパチ弾きます。

　今夜はふなぐちを流しました。濃厚にして芳醇。当ては猪の残り。毎度のことですが、こういう料理、拙宅は一度に沢山、鍋一杯をこさえます。父と近所の焼酎飲みDのYさんに裾分し、なお幾日か食べ続ける分が残ります。それでもこの皿で終わりですが。

　さて、今夜は何を聞こうか。NHKFM、ベストオブクラシックは日本音楽コンクールの録音放送。それはいいや、ということでストコフスキーの古い録音を引っ張り出しました。バッハと第九を。

　ヒストリーのこの手、10枚組シリーズはトスカニーニ、ワルター、メンゲルベルク、フルベン、カラヤン、バルビローリ、オーマンディ、ビーチャム、クーゼヴィツキーを所有。トスカニーニは2巻、フルベンは3巻。全て入手。でも埃を被っています。時々引っ張り出さないと、死ぬまでに聴き果せません。各巻ともこんな感じでライヴ録音を収めています。