梅林庵

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2020年09月20日

老後について

(8)

カテゴリ：徒然

Sunday, September 20, 2020

　午前3時起床。晴れ。気温は上が25.7、下が16.3℃でした。凌ぎやすくなりました。

　午前6時半、ご飯を炊き、塩鯖を焼きました。熱々の白飯に生卵を割り、混ぜて朝食。それをしてのことです。妻が週一、実家へ泊まりに行くようになって、夕食と翌日の朝食、昼食を独りで食べるようになりました。晩飯は彼女の作り置いてくれることが多いですが、翌日は自分で煮炊きです。今日がそうでした。独酌、朝起きて自分だけのために炊飯、魚を焼いて、ラジオを聴きながら新聞を捲る無言の時間。妻と私のどちらが先に逝くかわかりません。もし私が残されたら、こういう毎日が続いていくんだろうな、そう思うこの頃です。ただそれだけのことですし、人間の通過儀礼と思えば、どうということはありません。が、私が先に死んで妻が独りとなると、俄に問題が生じます。菜園の力仕事や家の周囲に蔓延る草の始末、冬の暖房に欠かせぬ薪の入手と日々の扱い、煙突の掃除など、田舎に住んで男手は欠かせません。娘息子は都会生活。戻ろうはずもない。彼らには彼らの人生、当てにしてはいけません。ということで、その時のことに思いを巡らすと、妻の生活は気になるところです。時折、彼女もそのような心配を口にします。その折りは荒ら家を打ち捨て、有料老人ホームに暮らすのでしょうか。あれこれ考えて、永、面倒臭い。私はキリギリスです。インシャラー、ケセラセラ。その日その時がよければそれでいい、という気持ちが勝って、考えるのを止めます。その時はその時、なるようしかならない、オーディオや本は子どもたちが叩き売ればいい、そう独りごち、今したいことをすればいいんだ、酒も美味いし、そんな言葉をムニャムニャ口にして誤魔化し、逃げることがおおいです。でもそれでいいんです。リーマンを大過なく終え、住む家のあって、何とか糊口を凌ぐことの出来るのは有り難いことです。これ以上の贅沢、何のあろうか、お前も楽しめ、と妻にいうと、溜息をついて曰く

　つまらぬことを書きました。朝餉の箸を置き、作業着に着替えました.今日は恒例、木立川の堤防草刈りでした。自治会長の呼びかけに住民が草刈り機を背負って集まります。皆さん、軽トラに乗って集合。

　人海戦術です。藪が忽ち綺麗になりました。それにしても年々、参加する人数が減ります。高齢化です。あと10年も経つと、果たして私も参加出来るかどうか。

　1時間ほどで終了。家にとって返し、草刈り機を降ろしてチェーンソーと鳶口を荷台に積みました。昨日の切り出しに向かい、残しておいたウバメガシを玉切って積載。雑木は山積みになっていますが、樫類がないのと、拙宅のストックヤードが一杯なので、これで打ち止め。シャワーを浴びて昼をしました。九州限定のインスタントラーメン「うまかっちゃん」を作り、啜りました。午後はツール・ド・フランス観戦。今日はタイムトライアルでした。40km近くの距離を疾駆、時間を競うのです。選手は今日だけに使うそれ用のヘルメットを被っています。係員が選手の前に手を出し、あと何秒でスタートだというサインを示していました。ん？あと3秒の表示が写真に写っています。この形、魚河岸のヤリ（仲買がセリ人にしめす数字のサイン）は3でなく8を意味します。何が感心なのかわかりませんが、妙に感心しました。