雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2013年03月13日
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 昨日のタイトル、「信じる者は掬われる」にしたかったのだが、元の「救われる」と同じ読みなので、文字化しないとわからず、また「掬」などという字はあまり見ないので、「カモられる」とした。しかし、カモるなどという俗語が、万人に通じるかどうか・・・。などと考えつつ、「カモ」で連想したことを、乱雑に補足しておく。

 ※ 何のことかわからない人は、『獣医さんの「みかた」 』参照のこと(一気に読むと、長いし、誤字多いし、で、くたびれるはずなので、お薦めはしない)。

 風聞によれば、飼い主の職業を申告させる動物病院があるらしい。そういった病院から見ると、飼い主はカモに見え、患者のペットは長ネギに相違ない。まさに「カモがネギをしょってやって来る」わけで、 飼い主は カモ に過ぎず、人権を認めていないのだろう。
 なぜ、人権を無視し、他人の職業を当たり前のように聞かねばならないのか?当然、下心があるに相違ない。やはり、職業で支払い能力を値踏みしているのだろうか?いや、むしろ、その 飼い主の 社会性 を推し量っている と、私は思う。社会との接点が希薄な人なら、詐欺的行為だと思っても、相談する相手もなく、訴えるなり社会的手段で反撃に転じてくる可能性が低い。開業し、そこで営業し続けるには、頻繁と訴訟沙汰に発展するようなことは避けねばならず、お金持ちから一度に多く詐取するより、より薄く広く継続的に詐取しなければならないと思うのである。
 職業を聞き、社会性が希薄であるか判断した上で、さらに、数回診療をして、その飼い主の風体や物言いから、その人となりを見定め、騙されても気付かなかったり、気づいても泣き寝入りするしかないカモを、選抜しているのではあるまいか。従って、数万~十数万円の現金が用意できて、家族も少なく、医療に無知で素直な人。具体的には、 若い一人暮らしや、主婦で付き合いが広くないタイプの人が、カモ と見なされる危険性を、より多く持っていると、指摘せねばならない。また、もしかしたら、住所も尋ねるかもしれないが、営業目的以外に、飼い主の住所など獣医さんが知る必要はない。もしかしたら、詐欺の対象から、近所の人を除外するためとも考えられる。地域に根付いた詐欺師とは、芸が細かくなければ出来ないものなのだろう(昔の任侠ヤクザも地元民には親切)。

 もちろん、他人の職業や風体で、その人を推し量るなど、品性下劣でなければ出来ない。まして、弱みに付け入るなど、外道の所業である。しかし、世の中にはそういった輩は必ず存在するので、用心が肝要だ。しかもこの場合、カモと見られた飼い主が、人権を踏みにじられ、愚弄され、人間の尊厳を傷つけられ、金銭を奪われるだけでは済まない。 野菜のネギ 、動物とさえ見なされないペットたちは、生命を奪われることになりかねないのである。おそらく、「サギ」の手術など、「カモ」を納得させる切開跡さえ残れば良いので、 お腹をちょっと切ってすぐ縫い合わせるくらい のはずだが(犬猫のサギ獣医では実験動物的に余計な箇所をいじって死に至らしめた犯罪者もいたが、これは例外だろう。無事に元気に退院させた方が評価が高まり『得』なのだ)、それでも麻酔する必要があり、生命への危険性は生じる。また、入院ともなれば、慣れない場所での生活によるストレスで、体調を崩して急速に悪化してしまうことも有り得る(小鳥の場合は特にそうである)。本来、そうならねばならない理由は、何一つなかったのに、である。
 まったく不必要な切開手術によって、愛する小鳥の生命を危険に追いやってはなるまい。飼い主は、賢く用心深く、自分の小鳥を守っていかねばならない。 「信じたい」といった願望ではダメ なのだ。ワラくずを掴んでも沈むだけなので、冷静に、しっかりしたロープ(=倫理観があり信頼に足る技量を持った獣医さん)、を探さねばならない。ロープが無ければ、飼い主として、自分でできる限りの飼育・看護をすれば十分だろう。余計にガチャガチャいじられるより、少なくとも小鳥自身にとっては、その方が気楽である。何しろ、彼らは動物病院が自分の病気を治してくれるところとは、まず認識できないのだ。
 自分でしっかりと、社会的な知恵も、医療その他の生活上必要なレベルの知識も学んで、その獣医さんが、信じられるかどうかを判断出来るようでありたい。

 なお、先だって、自分のオカメインコに手早く注射してくれた獣医さんを褒め称えている記事を紹介したが、先ほど見かけた内科医さんの体験談( コチラ )に重なって見える。
 昔から、「 すぐ注射するのは『ヤブ』 」と言われたものだが、この体験談の患者氏などは、むしろ注射が大好きで、注射でなければ治らないと信じて疑っていない。しかし、注射には、人間でもリスクがあるので、内科医の先生も仰っているように、可能なら避けるのがセオリーだ(必要のないことはしないのは昔から当然で、必要かどうかも分からず流れ作業で注射をする者がヤブ認定となっていたわけだ。つまり「すぐ注射するのは『ヤブ』」は実に的を射た評価基準で、庶民の知恵と言うべきだろう)。小鳥の治療でも、当然すぎるくらいに当然ながら、経口で薬を飲めるなら、普通にそうする。注射が必要な時に、素早くそれを行うのは名医の条件かもしれないが、必要もないのに打つのは、良くて 「注射職人」普通にはヤブ医者 の証明でしかない。注射を打つ技に、医療知識など不要で、慣れれば誰でも出来るのである。
 人間への注射以上に、小鳥にそれを行うのは慎重でなければならない。その理由は、生理的にも様々考えられる。しかし、大きさから想像する方が、素人としてはわかりやすい。何しろ注射器や針は、人間用だ。しかし、文鳥の大きさは体重比で人間の2千分の1に過ぎない・・・。では、50キロの2千倍はどうだろう?100トンである。この体重を持つ生物は、現在まで陸上に存在しない。現在最大のアフリカゾウですら10トン未満。体長25メートル、恐竜の中でも最も巨大なプラキオサウルスでも、せいぜい50トンだ(諸説あり)。地球上最大の生物であるシロナガスクジラが、体長25メートル以上で100トンを超えるらしい・・・。 シロナガスクジラに、人間用の注射器が通用するだろうか? まして、シロナガスクジラ用の注射器があるなら、それを人間に使用出来るだろうか?
 もちろん、人間用でも細い注射針は、小鳥にも物理的に使用可能で、必要に応じて使用しなければならないが、頻繁に、当たり前のことのようにそれを行うのは、異常、と言わねばならず、むしろ臨床医としての見識が疑われよう( ネギだと思っているから出来るのではないか と・・・)。

 素人の飼い主に専門的な医療技術は必要ではない。安易に試みれば、「生兵法はケガの基」、危険な事態に発展するかもしれない。当然、素人に必要な医学的知識など、高が知れており、特に詐欺師的な獣医の目で見れば、浅い知識を得意げにペラペラ語る飼い主など、よほど騙しやすく見えるだろう。何しろ、それだけ、 うわべの知識を吸収しやすいタイプ (えてして固執して他の意見を客観的に検討できない)、 詐欺師の甘言も受け入れやすいタイプ と見なせるからだ。
 しかし、何も知らなければ、危険を避けることは難しい。ワラもロープも見分けることが出来ない。素人は素人なりに、しっかりと信じられる者を見定められる知識が必要だと、やはり、繰り返さねばなるまい。受け売りの知識をひけらかすような知識の使い方をせず、それをしっかり自分で検討し、反対意見と照らし合わせる余裕を持ち、サギをサギと見抜けるように、自分をカモと見なされ、自分の文鳥たちをネギにされないように、私も心がけたい。






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Last updated  2013年04月20日 10時36分07秒コメント(0) | コメントを書く
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