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2006年04月17日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
我が家の不肖の娘Y美は20歳の若さで肺炎のため、去る2月に9日間入院した。

やっと受け入れてくれたのがY病院。実はここは家からとても近い。内科と整形外科だけの小さな病院で息子が一度整形外科の外来にお世話になったことがあるが、迂闊にもその存在をすっかり忘れていた。
今回娘が入院して初めてわかったのだけど、ここの内科はまるで老人専門病院。私は9日間毎日通ったが、その間に見た入院患者さんはすべてお年寄り。老人のオンパレード。
毎日の午後決まった時間になるとリハビリタイムが始まるらしくて、車椅子でわらわらとエレベーターホールに集まってくるお年寄りたちの姿にはまさしく圧倒されるものがあった。
そしてなんと内科の病棟には女性用トイレがたったひとつしかない。
初日にそれを知り、たったひとつだなんて困らないだろうかとY美ともども心配したけれどもそれは杞憂だった。
多くの方がもはやトイレへ行くことはできない状態で、行ける人のほとんどが車椅子用トイレを利用しているのでこの女性用トイレはほぼY美専用として使えたそうな。

ご存知のように我が家にはバリバリの認知症の、彼女にとっての祖母がいる。だから、ある程度の予備知識はあるY美としても、ここでは驚きの連続だったようだ。


「看護婦さん!私まだご飯もらってへんねん」
「あら~、たくさん食べてはったわよ」
「いいえ、もらってませんねん。」
「そう?ごめんね、じゃあもう少し待ってくださいね。」
「そしたら売店へパン買いにいくわ」
「もう夜中だから売店はあいてませんよ」
「なんでやのん?パンが食べたい~」
すると横から別のおばあちゃん
「あんた私のパン食べてしもたやろ」
「何言うてるのん、あんたボケてるんとちゃう?」
「ボケてるのはそっちやろ」

「おなかすいたよ~ご飯まだぁ?早ぅしてぇ~」
(バンバンと看護士さんを叩く音も聞こえたらしい)
こういう会話が大音量で毎夜繰り返されたそうな。

またある日廊下を歩いていたY美はおじいちゃんとおばあちゃんの喧嘩に巻き込まれて、Y美がおばあちゃんに味方をしたと誤解したおじいちゃんから
「このバカタレ!」


Y美は一時福祉関係の仕事に就きたいという希望を持っていたが、いつのまにか(たぶんうちの義母を見ているせいで)それがだんだん薄れていき、この病院で接したお年寄り達によって完全にそんな気持ちは吹き飛んでしまったらしい。

「お母さん、うちのおばあちゃんなんてあの人たちに比べたらまだましだよ、可愛いもんじゃない?」
「本当にそうやねぇ。」

・・・そうなんだけど・・まだましなんだけど・・
やっぱりボケてなんかないほうがいいよ。。。







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最終更新日  2006年04月17日 19時35分00秒
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