GAIA

2021年05月15日

本物中の本物

カテゴリ：報徳記＆二宮翁夜話

仏教詩人坂村真民さんが

広島大学名誉教授であった　山本空外(くうがい)先生を「本物中の本物」と讃えた詩がある。

空外先生は、明治３５年広島生まれで、東大哲学科卒である。

旧山形高校、広島文理科大学教授を歴任し、広島で原爆に遭ったのを機縁に
浄土宗の僧になられた。

空外上人は、父親からお前は寝ているときにもお念仏を唱えているといわれたほどの信心が深かった。

　　山本空外先生

　岩波書店版　広辞苑には　山本五十六（いそろく）　　山本荷兮（かけい）　　山本嘉次郎
　山本鼎（かなえ）　　山本勘介（かんすけ）　　山本丘人（きゅうじん）　　山本健吉　　山本権兵衛　　山本薩夫　　山本実彦　　山本周五郎　　山本宣治　　山本長五郎　　山本芳翠（ほうすい）　　山本北山（ほくざん）　　山本有三　　など出てくるが

　山本空外は　　出てこない
　わたしが本物中の　　本物であると絶賛する　山本空外先生は　　出てこない

　頭脳は世界一　　信仰も世界一　　千年後にも生きている　　本物中の本物である

　空外先生　　世界哲学の最高の人よ　

　広辞苑に出て来る人は　　皆消えたとしても

　明星のように　　世尊と共に　　光るひと　　山本空外先生よ

〇山本空外　
・私の家は広島の真宗の檀家です。千軒ばかりある大きな寺の檀家で、母がもうよくお詣りしておりました。子どもの時からそのお寺へ連れてまいってくれましたから、自然にお詣りすることには習慣がついておるわけです。今でもそのお寺では、私がこんなになったことを喜んで下さっております。

・その母がお念仏を喜んでくれまして、私の上に四人姉があったんです。それで、今度生まれるのもやはり女の子だろうと思って、普通その頃は、女学校を出れば余所へもらってもらうんですから、もう余計なことは別に考えることはないからお寺へズーッとお念仏しにいきよったんです。ですから私は母のお腹の中では母のお念仏しか聴いておらんです。それが私が生まれると、仏縁が方向付いた根本ですね。母の胎内で十ヶ月聴くことが、その人間がまあ六、七まで決まるんですね。

花、アウトドアの画像のようです

💛東北大学名誉教授O先生から「技師鳥居信平著述集」を差し上げたお礼のお葉書をいただいた。

「この度は御労作『技師鳥居信平著述集』を御恵贈たまわり、有難うございます。
学術的価値の高い資料集ですが何よりも郷里の出身人物の足跡をたどりながら歴史的視野を広げられ、それを基に市民への啓蒙活動を行われている点は大いに評価したいと存じます。」

とあった。いつも温かく有難いお言葉に接するたびに、

坂村真民さんが　「本物中の本物」という詩を思い出す。

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