じゃくの音楽日記帳

じゃくの音楽日記帳

2010.07.05
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カテゴリ: 演奏会(2010年)
大植英次/大阪フィルによるブラームスの演奏会を聴きました。


ブラームス:ピアノ協奏曲第1番  (ピアノ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ)
ブラームス:交響曲第1番

7月2日 ザ・シンフォニーホール

折しも7月1日から3日まで出張で名古屋に来ていたので、ならば大阪の19時開演はぎりぎり射程距離、すきあらば大阪へ、と考えていました。なんとか強引に足を伸ばして聴きにきた次第です。大植さんとピアニストの歌心でブラームスをじっくり味わえた貴重なひとときでした。

ピアノ協奏曲は、第二楽章アダージョの詩情が絶品でした。そして第三楽章の躍動感も立派なもので、充分に聴き応えのあるブラームスでした。

アンコールももちろんブラームス、六つの小品(作品118)の第二曲の間奏曲。じつに暖かみのある演奏で、思わず涙がにじんできてしまいました。この若いピアニストの歌心に脱帽しました。

休憩のあと、第一交響曲。第二楽章と、ゆっくりめに演奏された第三楽章、このふたつの中間楽章が、暖かく豊かな歌で歌われ、うっとりと魅了されました。大植さんの魅力全開!大阪フィルの木管は本当にすばらしいです。さらに特筆すべきは、第二楽章最後近くのコンマス長原さんのソロの凛とした圧倒的な美しさ。本当に心打たれました。



特にその傾向が如実に現れたのが、曲の終結でした。一番最後の最後の長い主和音を、アタックのあとすぐにかなり音量をさげて(!)、短めにあっさり切り上げて終わりました。ちょっと肩透かしをくらった感じでした。うーんこの曲の最後は重厚に鳴らしきって締めてほしかった、と思う僕が古い人間なのでしょうか(苦笑)。

曲が終わって、カーテンコールがすすみ、さて大植さんが団員をひとりずつ立たせようというとき、真っ先に立たせようとしたのがコンマスの長原さんでした。大植さんもあの第二楽章のソロにきっと深く感動し、それで最初に立たせようとしたのでしょうか。長原さんは遠慮して、他の人を先に立たせるべきだとかなり一生懸命粘って断っていましたが、最後にはやむなく(^^)立ち上がりました。

きょうはちょっとハードスケジュールでしたが、心にじわっとしみてくるブラームスをたっぷり聴けて、聴きにきた甲斐がありました。大植さんと大阪フィル、それにヌーブルジェさんに、感謝感謝です。





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Last updated  2010.07.06 02:19:50
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