四季・奈津子 | メタボの気まぐれ

五木寛之の連作小説を東映が映画化したのが
1980年の恋愛映画「四季・奈津子」である。

嫁いで貞淑な妻となっている長女の波留子（佳那晃子）
平凡なＯＬの次女・奈津子（烏丸せつこ）
東京の大学で学生運動に没頭している三女・亜紀子（影山仁美）
うつ状態で病院に入院中の四女・布由子（太田光子）は
博多に住む小峰家の四人姉妹である。

ある日、奈津子は入院中の布由子を見舞いに行き
陽気な性格の奈津子に布由子は、

医師の沢木（岡田裕介）も同行するという事で
三人は激しい雨と風の中、会場に向かった。
そこで奈津子は東京からやって来た写真家、
中垣（本田博太郎）と出会った。

雨と風の中、未知の世界に触れた衝撃で
奈津子も布由子も興奮していた。
帰り道、奈津子はヌード写真を中垣に
撮ってもらいたいと話す。

奈津子には結婚の約束をした恋人の達夫（風間杜夫）に
飽きたらないものを感じてしまい
そして中垣に会いに彼女は東京に向かった。

その男は高名な詩人・金子貞生（田村隆一）で
布由子が関心を持っていたロシアの詩人
エセーニンの話を聞いた。

奈津子は中垣のもとで自己に忠実な女性
ケイ（阿木燿子）にめぐり会い

奈津子は達夫との間に終止符を打って
東京で暮らす決意をするのであるが・・・

この映画はこれまでの形式に拘らず、自由な映像を目指し
シナリオを作らず原作を元に演出した映画でした。

また主演の奈津子を演じた烏丸せつこは
1979年に6代目クラリオンガールに選出され芸能界デビュー。
その直後にＣＦ、ポスター等でセミヌードを披露し
日本人離れしたプロポーションはこの当時のグラビアを席捲。
本作でもヌードも辞さない大胆演技で大型女優と騒がれました。