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1968年8月1日に「怪獣総進撃」の併映作品として再上映されたのが、再上映版「海底軍艦」である。この再上映版は冒頭の蒸気人間のシーンや、旗中と神宮司の会話における「戦争気違い」発言はカットされている。また、再編集版では一部カットされているが、オリジナル版の公開当時の字幕が表示されており再編集版製作の際にレッドサタン号の乗組員が英語で話すシーンの字幕ネガが紛失してしまった為、映像ソフトではビデオテロップになっている。ラストシーンの海上爆発は、カメラを上下逆にして水槽に絵の具を落とす事で表現している。丸の内崩壊シーンの冒頭にマンホールの蓋が蒸気で吹き飛ぶカットでは、マンホールの蓋を軽いウエハースで作って撮影した。人工衛星のカットには「地球防衛軍」「宇宙大戦争」の宇宙ステーションの映像が流用されている。この「海底軍艦」が制作された1963年は「太平洋の翼」「青島要塞爆撃命令」「マタンゴ」と特撮の比重の大きな作品が続けざまに組まれており、円谷英二だけが全ての特撮現場を任じていた為、円谷組特撮班の撮影スケジュールは、過密状態となっていた。このため、当時の東宝特撮の正月映画としては本作の特殊撮影のスケジュールは約2か月(当時の平均は3か月)と、やや短めであった(本編撮影は従来通り約1か月)。円谷は過密な撮影スケジュールを鑑み、戦時中に円谷門下だった川上景司をB班監督に起用する事で対応し、この激務を難なくクリアする事ができた。【送料無料】【大幅値下げ:9860円→4826円】ドローン 無人航空機 720Pカメラ 撮影 WIFI 空撮 折りたたみ リモコン 子供 小型 旅行用 プレゼント 高品質【楽天海外直送】
2020.12.26
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1973年冬の「東宝チャンピオンまつり」でリバイバル公開されたのが「キングコングの逆襲」である。上映時間は45分短縮されて59分となっており、主に、以下の変更がなされている。大ウミヘビの登場シーンを全てカット。スーザンを追ったコングがエクスプロアー号を揺らすシーンと、スーザンがそれを止めるよう説得するシーンをカット。本作のキングコングは、ヒロインのスーザンに従順な性格とされたり、イルカ並みに泳ぎ、ドクター・フーやメカニコングと対決するなど、テレビアニメと同様の「正義の怪獣」として描かれている。本作品は円谷英二が原典へのオマージュとして、髑髏島でのティラノサウルスとキングコングの戦いをモンド島においてのゴロザウルスとの戦いとするなどのリメイクを行っている。原典のティラノサウルスは前足が3本指だが、本作でもそれに倣ってゴロザウルスは3本指となったため、設定も「アロサウルス」の一種とする徹底ぶりだった。また、「キングコング対ゴジラ」に比べ身長は20メートルと半分ほどの大きさに設定され、着ぐるみの顔もより原典に近い造形となっている。【送料無料】 エコモ ロボットクリーナー AIM-RC21 【家電 そうじき 自動 お掃除ロボット ロボット掃除機 ロクリーナー 便利 充電式】
2020.06.21
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特撮リバイバル作品を2本と新作映画1本と斬新な企画を試みた1974年冬興行の東宝チャンピオンまつりその内のひとつが1969年に制作された「緯度0大作戦」のリバイバル版でかつ改題したのが「海底大戦争・緯度0大作戦」で同時上映はリバイバル版「モスラ(1961)」そして新作「燃える男・長島茂雄 栄光の背番号3」である。この「長島茂雄 栄光の背番号3」はドキュメント映画で読売ジャイアンツを現役引退した長島茂雄の引退までを描いた作品で少年達だけではなくチャンピオンまつりに引率した父親もターゲットした映画である。また引率した母親も幼少時代に見たモスラ、大物歌手のザ・ピーナッツ、超美人女優の香川京子当時のイケメン俳優・宝田明、岡田真澄が同時に見れるという事もあり家族揃って見る映画に相応しい企画であった。ライバルの「東映まんがまつり」が冬興行を行っていない事もあり、今大会は成功を収めた。さて本作に登場したメカニックである万能潜水艦・アルファ号は1805年にスコットランドで進水した単なる潜水艦であったが、黒鮫号との戦闘の度に装備が追加されており、劇中では飛行能力も追加して海空を行く万能潜水艦となっている。対する悪の戦艦・黒鮫号は水中速度はアルファ号より速いが電子バリアーを装備しないため緯度0の電子バリヤーを突破できないという欠点を持つ。マッドサイエンティストのマリク博士は黒鮫号を艦長の黒い蛾(黒木ひかる)に任せていたが失敗が続く為にライオンのボディにハゲタカの翼の合成怪獣グリフォンに黒い蛾の脳を移植して作り上げた改造した。またマリクはコウモリと人間を合体させたコウモリ人間や巨大ネズミを作り上げている。そんな怪奇性を持ち合わせた本作であるが元々は米国の作家であるテッド・シャーマンの「緯度0の物語」が原作であり東宝で「緯度0の物語」が日米合作映画として企画される前に、1966年にSFメカニック映画として本題を元にした「空飛ぶ戦艦」が企画検討されたが3年後に「緯度0大作戦」に替わった。だが「空飛ぶ戦艦」の土台は円谷プロの「マイティジャック」として蘇る事となったエピソードがある。尚、国内公開版に加え、海外バージョン「LATITUDE ZERO」東宝チャンピオンまつり「海底大戦争」も収録したDVD-BOX・緯度0大作戦 コレクターズBOXにオーディオコメンタリーとして宝田明、岡田真澄、納谷悟朗と当時のエピソードも聞けるBOXが発売されている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村[DVD] 緯度0大作戦 コレクターズBOX
2013.03.10
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1974年冬興行の東宝チャンピオンまつりは特撮リバイバル作品を2本と新作映画1本と今までにない上映を試みた。その内のひとつが1961年に制作された「モスラ」のリバイバル版である。本作はオープニングのBGMがオリジナルと異なりモスラが孵化する時のインファント島民の歌に変更され更に短縮編集されている。このモスラで有名なのは劇中歌「モスラの歌」で映画に登場する怪獣モスラのテーマソングとして一般にも知られている。作詞者の由起こうじは田中友幸、本多猪四郎、関沢新一の3人の共同ペンネームであり本多監督によると歌詞は日本語で書かれ大槻秀樹によってインドネシア語へ翻訳され完成歌詞となった。その歌詞はモスラヤ モスラドゥンガン カサクヤンインドゥ ムゥルスト ウィラードアハンバ ハンバムヤンランダ バンウンラダントゥンジュカンラーカサクヤーンムこれを直訳するとモスラよ モスラあなたの命の魔力で身分卑しきあなたの下僕は呪文を唱えて祈りますどうか起ちあがってあなたの魔力を見せてくださいこれを歌ったのが小美人ことザ・ピーナッツであり二人は名古屋市のレストランで歌っていた所を当時の渡辺プロ社長・渡邊晋にスカウトされ1959年2月11日、ザ・ピーナッツとしてデビューする。「恋のバカンス」「恋のフーガ」「若い季節」など日本を代表する名曲の数々を歌いフジテレビの歌謡番組「ザ・ヒットパレード」のレギュラーに抜擢される。 1961年から日本テレビの人気バラエティー番組「シャボン玉ホリデー」でメイン司会を務めた。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村【送料無料】はばたけ!モスラ [ 竹井史郎 ]
2013.02.24
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夏休み企画として東宝は毎年恒例の“東宝チャンピオンまつり”を興行成績向上の為に世に放った。1973年夏興行でリバイバル上映したのが6年前に制作された「ゴジラの息子」である。この再上映は当時の上映規定に則って短縮再編集版で行われ、この際オリジナルのネガフィルムが福田純監督に無断で再編集された。同時上映は東宝が制作した特撮テレビドラマ「愛の戦士レインボーマン」の第15話「殺人プロフェッショナル」のブローアップ版円谷プロ制作のウルトラシリーズ第6弾「ウルトラマンタロウ」第1話である「ウルトラの母は太陽のように」のブローアップ版タツノコプロ制作の人気テレビアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」の第22話「火の鳥対火喰い龍」のブローアップ版テレビ史に残る児童向けドラマケンちゃんシリーズ第5弾「おもちゃ屋ケンちゃん」第8話「よそではいい子」のブローアップ版世界名作劇場の事実上の制作第4弾「山ねずみロッキーチャック」第3話である「ロッキーとポリー」のブローアップ版の5本が公開された。しかし低予算、高収入を狙った東宝に対しライバル会社の東映は同時期に“東映まんがまつり“の夏興行を打ち出しこちらは永井豪:作品のオリジナルコラボ映画「マジンガーZ対デビルマン」石ノ森章太郎により変身ヒーローがブームとなっていた仮面ライダーのオリジナル映画「仮面ライダーV3対デストロン怪人」更に「ロボット刑事」の1~12話の再編集版映画を予算を掛けて公開した。これは興行成績重視の東宝に対し子供たちを喜ばせる事を重視した東映が圧勝する結果となり、東宝が再び衰弱化の危機に見舞われた。ちなみにリバイバル作品「ゴジラの息子」の特撮監督を務めた有川貞昌は円谷英二が設立した「円谷特殊技術研究所」の研究所員で合成撮影などを請け負い本作を以て円谷英二に代わり東宝の2代目特技監督の称号を得た。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村DeAGOSTINI デアゴスティーニ東宝特撮映画DVDコレクション第35号 怪獣島の決戦 ゴジラの息子
2013.02.17
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1972年・冬、東宝のライバル会社である東映が子供向けアニメを数本まとめて上映する「東映まんがまつり」の興行を春、夏のみと定めていた為東宝は“東宝チャンピオンまつり”の冬興行で子供たちを魅了する新規作品を上映した。円谷プロ10周年記念映画となり2代目社長:円谷一最後のプロデュース作品「怪獣大奮戦・ダイゴロウ対ゴリアス」日中友好の一環として中国からパンダが上野動物園に贈られた事を切っ掛けに日本にパンダブームが起こり企画され「となりのトトロ」の原型となった宮崎駿アニメ「パンダコパンダ」そして東宝からは1968年公開の「怪獣総進撃」のリバイバル作品としてオリジナルネガフィルムを再編集し、更に改題して公開されたのが「ゴジラ電撃大作戦」である。この興行は数々の伝説がファンの間で語られておりまず「ダイゴロウ対ゴリアス」では国の管理下で守られ、かつ国税を使ってダイゴロウを育てるという設定は時の総理:田中角栄の政策「日本列島改造論」に対する豪快さの中の不安を打ち出すかのような表現とも捉えられる描写があり「パンダコパンダ」は東映動画からAプロダクションに移籍した高畑勲・宮崎駿・小田部羊一の3人が制作したオリジナル作品であり当時のAプロは東京ムービーの下請会社であったがこの作品は宮崎駿らが率先して企画し制作したものである。これがジブリ映画の大原点となった。そして本題である「ゴジラ電撃大作戦」はかつて東宝が社運を賭けた昭和最後のゴジラシリーズ「怪獣総進撃」を再び世に出す事で、衰弱していた東宝の存在意義を現すような形でリバイバルされた。この「ゴジラ電撃大作戦」は「怪獣総進撃」のオープニングタイトル(キャスト、スタッフ)を物語ラストに持って行き、再上映とは言えども今までと違ったゴジラ映画を制作した。このラストにおけるキャスト、スタッフのテロップは本作がゴジラ映画の最初であり新作「ゴジラ(1984)」まで見る事はなかった。オリジナルネガはのちに復元されているが予告編フィルムの原版はこの際に紛失している。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村映画チラシ:特撮怪獣: 【RCPsuper1206】 特撮:映画チラシ [ ゴジラ電撃大作戦]レア版 オレンジ色の単色チラシ 館名:なし本多猪四郎、円谷英二
2013.01.06
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春休み・夏休み・冬休み恒例となった“東宝チャンピオンまつり”1972年・夏に公開されたのが1966年制作の「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」リバイバル版であり同時上映は「アニメ・赤胴鈴之助」「ミラーマン 生きかえった恐竜アロザ」「樫の木モック ぼくはなかない」「天才バカボン 別れはつらいものなのだ」本作のネガフィルムはチャンピオンまつり興行でのリバイバル上映の際に経費を省くため福田監督に無断で直接裁断され短縮再編集された。この興行ラインナップを見て分かる様に公開作品全てが映画とテレビ番組のリバイバルでありこれは当時、映画界斜陽化だった東宝が経営困難でリストラを始めていた時代でもあり低予算で興行成績を上げる為に考えられた苦肉の策であった。この事情に目を付け踏み込んだのがライバル会社・東映であり同時期上映であった「東映まんがまつり」では新作「仮面ライダー対じごく大使」にテレビ版リバイバルで「変身忍者 嵐」「超人バロム1」の2大ヒーローを抱き合わせ“へんしん大会”というキャッチフレーズで目玉作品を並べてきた。この戦略に東宝は打開策として今季の東宝チャンピオンまつりのイメージソングで子門真人による「ゴジラのお嫁さん」「ロック・ロック・ゴジラ」が作られた。ちなみにゴジラソングの歴史は古く「ゴジラの逆襲」の大ヒットを受けて1955年に発売された「ゴジラさん」「うちのアンギラス」1969年「オール怪獣大進撃」のヒット祈願として雷門ケン坊による「怪獣のクリスマス」「怪獣ゲーム」1971年「ゴジラ対ヘドラ」では麻里圭子による「かえせ! 太陽を」「ヘドラをやっつけろ」1972年「ゴジラ対ガイガン」では石川進による「ゴジラマーチ」「ゆけ!ゆけ!ゴジラ」1973年「ゴジラ対メガロ」は子門真人の「ゴジラとジェットジャガーでパンチ・パンチ・パンチ」オリジナルソングは数々作曲されておりこれらは「ミュージックファイル・コンピレーションゴジラ・ソングブック」にて収録されている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村バンダイ酒井ゆうじプロデュースゴジラシリーズです。ゴジラコレクションに是非!バンダイ 名鑑シリーズ 酒井ゆうじプロデュース ゴジラ全集 Final ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘 ノーマルカラー ★未開封新品★
2012.12.30
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1964年に公開されたゴジラシリーズ第5弾「三大怪獣 地球最大の決戦」を1971年・冬の“東宝チャンピオンまつり”でオリジナルネガ原盤を再編集し短縮版として公開したのが「ゴジラ・モスラ・キングギドラ地球最大の決戦」である。同時上映は「帰ってきたウルトラマン 竜巻怪獣の恐怖」「いなかっぺ大将」「昆虫物語 みなしごハッチ」人形アニメ「マッチ売りの少女」の4本である。本作で登場した宇宙超怪獣キングギドラは円谷英二は狛犬を熱心に観察してギドラの顔に東洋の龍のイメージを採り入れている。最初に仕上がったキングギドラの体色は金色ではなく青色で翼が赤・黄・青のグラデーション。また引力光線も当初は公開時のスチール写真のように尾を引いて延びる炎のイメージだったが3本の首の偶発的な動きと辻褄を合わせる為に映像ではギザギザの稲妻状に変更されている。たてがみは麻、翼は針金の芯に天竺布を張って作られ3本の首、巨大な翼、2本の尻尾を持ち人間が入るタイプではそのピアノ線操演の為に約25名前後の人員が必要だった。また重量は80kgほどあり、飛行シーンは3尺ほどのギニョールで撮影されている。 鳴き声は頭の数に合わせ、3種類の金属音が作られ後にウルトラマンや戦え! マイティジャックなどで科特隊やMJ基地の電話音に流用されている。東京タワーと当時完成して3年目の横浜マリンタワーがキングギドラの光線で倒壊するカットがあり東京タワーに関してはモスラが幼虫が成虫になるため繭を作りキングコングがメカニコングとの戦いに東京タワーに登りながら闘いミレニアム・ゴジラも破壊するなど怪獣と東京タワーは縁が深くそれは現実感と怪獣の巨大さ破壊力を誇示する効果があるからだと思われ最初に東京タワーを襲ったのは1954年のゴジラであった。そして本作では伊福部昭の劇版に名曲が多くまず黒部谷のテーマ、ホルンを使用する事により山に囲まれた黒部谷が山岳らしい雄大さがありラドンのテーマはバランのテーマをアレンジしたのもで阿蘇山で復活したラドンの恐怖に戦く市民の姿とラドンの猛威を震撼させる名曲中の名曲である。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村東宝大怪獣シリーズ ラドン 1956版 完成品フィギュア (エクスプラス/発売済・お取り寄せ)ord15
2012.12.23
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東宝の二大特撮看板である怪獣映画と「地球防衛軍」に始まる空想科学映画を融合させた作品である1965年制作の「怪獣大戦争」を1971年・春の「東宝チャンピオンまつり」でリバイバル公開したのが「キングギドラ対ゴジラ」である。同時上映は「アタックNo.1 涙の不死鳥」「いなかっぺ大将」「ムーミン」「みなしごハッチ お月さまのママ」この「キングギドラ対ゴジラ」では冒頭クレジットの「196X年」が「197X年」になっている。登場したX星人は木星の裏側に位置する衛星の一つX星の岩山と砂の荒涼とした地表の下に地底都市を建設して住む宇宙人。彼らの行動・規範は全てコンピューターの計算で決定されただ1人の統制官(土屋嘉男)によって統率されている。恋愛も結婚も計算機の指示以外の行動は許されない。宇宙航行技術においては「光の速さに近づくことが目標」という信条を持っている。女性は全て同じ顔(水野久美)をしており彼らの文化はあらゆる物質を固有名詞ではなくナンバーで呼んでいる。土屋嘉男は統制官を演じるにあたり独特の手振りを伴った「X星語」を考案して芝居に採り入れ芥川龍之介の小説「河童」に出てくる河童語をアレンジした。X星円盤は光速の1/10で飛行することが可能で大気圏脱出時の衝撃もP-1号よりはるかに小さく機体下部から電磁波を発射する事で物体を輸送できイミテーションのP-1号やパラボラアンテナを破壊したレーザー砲を装備する。これに対抗するのが球連合宇宙局の新鋭木星探検ロケット・P-1号とX星人が怪獣たちを操る電磁波を遮断するための「Aサイクル光線」を放射する地球連合宇宙局の切り札・Aサイクル光線車である。そして特筆するのがオープニングに使われた曲「怪獣大戦争マーチ」は伊福部昭が戦前に帝国海軍からの委託で作曲した「古典風軍樂 吉志舞」以来ゴジラのBGM「フリゲートマーチ」などに用いられてきておりゴジラファンの格闘家・佐竹雅昭の入場曲である他、現在は自衛隊のイメージミュージックとして定着している。国内盤DVDの特典には1972年頃発売されたソノシート「ゴジラ宇宙へ行く!」とセットの絵本「ゴジラ宇宙へ行く!」が収録。劇場用予告編はオリジナル原盤が所在不明のため「キングギドラ対ゴジラ」の予告編が収録されている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村ゴジラ名鑑シリーズ 酒井ゆうじプロデュース ゴジラ全集 ゴジラ、モスラ、キングギドラ 大怪獣総攻撃単品
2012.12.17
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1970年・冬の東宝チャンピオンまつりで経費を省くためオリジナルネガを裁断し尺を縮めた再編集版としてリバイバル上映しれたのが1964年制作の「モスラ対ゴジラ」で同時上映は「柔の星」「アタックNo.1 涙の世界選手権」「昆虫物語 みなしごハッチ」の3本である。この「モスラ対ゴジラ」はゴジラにとって怪獣同士の闘いにおける昭和シリーズ唯一の黒星を喫した作品で、人類の敵としてのゴジラ最終作でもある。 主要襲撃地点は名古屋でゴジラ、モスラ・幼虫、成虫が登場し、いかにも東宝特撮らしく一見単純な娯楽作品の体裁をとりつつも1964年当時の「観光開発ブーム」「新聞の第三権力化」「背後の興行師による暗躍」など世相への批判が盛り込まれているのが物語の特徴。 1972年頃には「モスラ」「南海の大決闘」を編集した8ミリ映画とソノシートとセットの絵本「モスラ アタック東京!」が発売されており国内盤DVDの特典に収録されている。そしてこの再編集版は1980年に冒頭部にハイライトシーンを加え新たに再編集した短縮版が「ドラえもん のび太の恐竜」との2本立てで再上映された。この興行では松本零士がゴジラを描いたイラストポスターが使われ新たにイメージソング「ゴジラ」が制作。双方ともDVDに収録されている。この興行が大ヒットしたおかげでゴジラ映画が再び評価されている影で「ドラえもん のび太の恐竜」は当時スティーヴン・スピルバーグが来日中に同時上映の「モスラ対ゴジラ」目当てで入った映画館で本作を見て「E.T.」などの作品に影響を与えたと言われ小学館発行の「藤子・F・不二雄の世界」で言及されている。ちなみに再編集版は「モスラ対ゴジラ」はLD、DVD版に基づきオリジナルネガは復元されている。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村ゴジラ名鑑シリーズ 酒井ゆうじプロデュース ゴジラ全集 モスラ対ゴジラ単品
2012.12.08
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テレビの普及が本格化した1969年、東宝は邦画の斜陽を受け深刻な興行不振に陥りこの危機を脱するため「東映まんがまつり」の形式で自社の看板である怪獣映画のプログラム興行を検討。東宝は従来の怪獣映画を短く編集してアニメと同時公開し春・夏・冬と子供たちの休みを狙い怪獣のチャンピオンであるゴジラ、男の子アニメのチャンピオン「巨人の星」女の子アニメのチャンピオン「アタックNO1」を一緒に東宝で公開するというコンセプトから「東宝チャンピオンまつり」と名付けられた。この「チャンピオンまつり」の名称には文字通りゴジラと他の怪獣達がチャンピオン決定戦を映画で繰り広げるという意味合いが含まれている。当時ブームとなっていたスポ根物アニメを主幹としこの年の冬休み興行として新作映画「オール怪獣大進撃」に「コント55号_宇宙大冒険」アニメ「巨人の星」を加え公開されるに至った。また年3回の興行を満たすため第二回興行からは過去のゴジラ作品のリバイバル上映が組み込まれたが当時の興行規定から再上映は封切版と同じ尺で上映しないと上映館との取り決めのため再編集版が制作された。このため再上映ゴジラ作品は短縮版公開となりネガフィルムの複製予算を省くため保管してあったオリジナルネガを直接裁断・編集してしまった。この第1弾となったのが1970年・春の“東宝チャンピオンまつり”で公開された1962年制作の「キングコング対ゴジラ」であり同時上映は「巨人の星 大リーグボール」「アタックNo.1」「 やさしいライオン」である。この「キングコング対ゴジラ」は観客動員数1255万人を記録し海外映画も含め歴代12位をマークしており、1977年・春の“東宝チャンピオンまつり”でもリバイバルしている。しかしキングコング対ゴジラのカット部分だけは長年不明扱いでソフト化の際も「チャンピオンまつり」版が標準化されてしまい、完全版は「幻の作品」などと文献に記されてきた。後にカット部分が次第に発見され1984年に発売されたビデオソフトではレンタル上映用の退色した16ミリポジフィルムの映像でカット部分を補ったものがオリジナル復元版と銘打ってリリースされた。また初版レーザーディスクでは編集作業途中の物が誤って製品化されてしまい回収されるという事態も起きている。現在では復元・色調統一・音源のデジタル処理を施されオリジナル全長版としてDVDやブルーレイのソフトが発売するが完全版の復元フィルムによる劇場での上映はいまだ実現できない状況である。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村【送料無料選択可!】東宝チャンピオンまつり / 特撮
2012.11.19
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