喜劇セックス攻防戦 | メタボの気まぐれ

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“性”と“青春”が交差していた1972年
東映は性を純情に描かず、コミカルに描いた。
それが「喜劇セックス攻防戦」である。

性感指圧マッサージ師の淡野大助（山城新伍）と
大人の玩具屋・鰐口権之助（由利徹）はある日
町中で知り合い協力して悩みある男女の治療に当たった。

青山のビルに淡野は「愛の相談室」鰐口は「愛の玩具店」と
看板を掲げ、好調に治療を続けていた。

ある日、ルミ（集三枝子）ミチ（渡辺やよい）

看護婦として潜り込み二人の仕事を手伝う事になった。

ルミたちの治療も女の特技を最大限に発揮して
商売は評判を呼んだが、商売の繁昌と収入の増加とは
必ずしも比例せず淡野は高利貸し横島（沢彰謙）への
返金と利子に悩まなければならなかった。

一方、横島の妻・広江（三原葉子）は夫が浮気して
女を作っている事を知り秘かに淡野の治療を受けていた。

治った暁には借金を棒引きにすると申し出てきた為
淡野らは懸命に不感治療しこれに成功した。

数日後、ステーキハウスの経営者・孫兵衛（多々良純）の
迎えを受けた淡野は彼の１２人目の妾・桐子（川崎いち子）の

孫兵衛は既に11軒の店を持ち各妾に経営をまかせており
淡野から診断ＯＫの証明を受けた桐子は孫兵衛と結ばれたが
強直した桐子は孫兵衛から離れられなくなった。

急を聞いて駈つけた淡野は鎮痛剤を打って治療したが
ステーキハウスチェーンを我が物にしようとたくらむ

淡野を医師法と薬事法違反で警察に訴えた。

その上二人は孫兵衛に強力な女性ホルモンを注射して
女性化させてしまった。

お梅の計画はほぼ成功したかに見えたが
実は医師の資格をもっていた淡野の釈放で事態は一変、
孫兵衛の治療に全力を傾ける淡野と、
お梅一派の激しい攻防戦が展開される事になった。

この映画の主役を演じた山城新伍は出演当時
活躍の場を舞台をテレビに移しており「独占!男の時間」で
機転の良さとコメディー・センスと関西弁の話術で
司会やパネラーとして活躍しておりました。

ちなみに山城新伍の父親は医者である。