薔薇の葬列 | メタボの気まぐれ

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猥雑なエネルギーに満ちた60年代末期の
新宿を舞台に描かれたＡＴＧ「薔薇の葬列」は
1969年に公開されピーター（池畑慎之介）の
デビュー作でもある。

ゲイバー“ジュネ”のＮＯ1のエディ（ピーター）は
経営者の権田（土屋嘉男）と情事を持った。

権田と同棲している“ジュネ”のママのレダ（小笠原修）は
それを知って心中穏やかではなかった。

二人の間は冷戦から熱戦へエスカレートし

その考えは恐ろしい母親殺しの記憶を呼び起こした。

母の手一つで育てられたエディは、ある日偶然、
母の情事を見てしまい発作的に母を刺してしまった。

厭な思い出から逃れようとエディはベトナム帰休兵の
黒人トニーと寝る。

一方、エディとレダの反目は派手な取っ組み合いの喧嘩で
頂点に達し、焦ったレダはズべ公に頼んでエディの
美貌を傷つけようとするが失敗。

しかもその陰謀かバレ、権田に捨てられて自殺する。
エディは権田も店も手に入れた。

二人は晴れて抱き合った。

エディが実の息子だった事を知り頚動脈を切って自殺する。

すべてを知ったエディは・・・

この映画でデビューしたピーターは高校1年の時に
家出して上京し、この時働いていた六本木のゴーゴークラブで
男の子か女の子か分からない美少年という事から

これが芸名「ピーター」の由来である。

主演のゲイボーイ役に100名近いオーディションを行うも
該当者が見つからなく、作家の水上勉は
六本木のゴーゴークラブに赴き、そこで16歳のピーターに会い
「主役の美少年にぴったり」とスカウト。

1969年、俳優ピーターが誕生し
同年にはデビュー曲「夜と朝のあいだに」で
第11回日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞
女性からの広い支持を受けて一躍アイドルスターとなりました。