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手賀沼沿岸には、7月下旬になるとコムクドリ20羽前後が姿が現すエリアがあります。注目したいのがコムクドリ雄の頭部の栗色斑です。竹中(2005)は、2005年日本鳥学会でコムクドリ雄の変異と繁殖行動と題して報告をしています。コムクドリの頭部羽色の追跡調査を行ったところ、頭部の栗色斑は個体の加齢や頭部の栗色の部分が大きくなるといった年齢のindicatorである可能性は低く、頭部の栗色斑の大きさ形態は雄の繁殖行動の特徴を示すflagの役割を果たしている可能性が高いと述べています。2004年までの調査結果によると、頭部栗色斑が最も小さく両頬に斑状に分布するタイプの方が一夫二妻になる個体が多く、逆に頬斑の面積が広く頭全体をえりまきのようにとりまいているタイプの雄では一夫二妻となる個体は観察されなかったと報告しています。あわせて、雄成鳥の頭部栗色斑が最も小さく両頬に斑状に分布するタイプの方が営巣への貢献が低く、第一雌に抱卵を任せ、第2雌を得るために時間を割いている可能性があることから雄頭部羽色パターンは子育ての協力の度合いを示すflagの役割を果たしている可能性があると指摘しています。(引用)竹中万紀子.2005.コムクドリ雄の変異と繁殖行動.2005年日本鳥学会口頭報告.pp1.(写真)1枚目、3枚目、5枚目:2023年7月29日、2枚目2025年4月28日、4枚目:2025年4月28日、6枚目:2023年7月31日いずれも手賀沼沿岸で撮影1枚目が頬斑の面積が広く頭全体をえりまきのようにとりまいているタイプの雄2枚目が頭部栗色斑が最も小さく両頬に斑状に分布するタイプの雄3枚目は頭部栗色斑が最も小さく両頬に斑状に分布するタイプの雄を下方向から見たもの4枚目は、雌で、背が灰褐色、嘴が黒く、中雨覆に白色部があります。5枚目、6枚目は若鳥で、6枚目の個体には頬に栗色部があるので雄の可能性があります
2026.07.26
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大相模調整池で先月29日にヨシゴイを目撃したと鳥友から知らせをもらい出かけました。2014年までは見田方遺跡に隣接する調節池内に自生していた古代蓮に複数のヨシゴイが飛来し魚を捕食する姿が観察されていました。しかし、行政による除去作業が行われ、群生地は姿を消しました。このため、2015年以降は北側の葦原に単独で飛来することがある程度となっています。JR武蔵野線越谷レイクタウン駅で下車し、徒歩4分程度で調整池南側の岸辺に到着します。ここから北西部の北池にあるビオトープ周辺が湖畔林があり、オオヨシキリ、カルガモ、カワウ、そして近年は単独でヨシゴイと出会える可能性のあるエリアです。今日は、駅から池までの道すがら、上空をチョウゲンボウがホバリングし、ツバメが複数飛翔する姿を目撃しました。池の遊歩道を進むとカルガモ幼鳥12羽の姿、複数のオオヨシキリ、スズメ若鳥が地面で餌探しに余念がありませんでした。残念ながらヨシゴイとは出会えず、次回のお楽しみとなりました。帰りに、イオンレイクタウン内のふわふわかき氷を堪能し、クールダウンしてから家路につきました。(カルガモの羽衣)一枚目から六枚目の写真は、カルガモの写真です。幼羽は胸から腹にかけて細かい斑が縦斑になって連なっているのが特徴です。また、上面は焦げ茶色で、脇の羽に丸みがあるなども成鳥との識別で有効です。三枚目、四枚目の写真は、幼羽と比べると一回り以上体が大きく、全体的に明るい色となっている幼羽から第一回生殖羽に換羽した個体を記録しました。(写真)2025年7月1日撮影(六枚目のカルガモは都内で2017年6月に撮影、ヨシゴイは2014年6月に撮影のもの)
2025.07.01
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冬鳥のピークを迎え、千葉県、関東指折りの冬鳥飛来地の印旛沼を訪ねました。印旛沼の北岸の水田で野焼きが行われていた影響で、ヒシクイ、マガンが沼の水面に退避している姿がありました。(トモエガモの個体数は国内有数の多さ)水面を覆いつくす群れをつくっていたトモエガモの個体数は、10万9000羽超を数えました。群れは沼南岸の印西市吉高先の水面にあり、普段このエリアで羽をやすめているヨシガモ、マガモ、コガモ、カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロといったカモ類は他のエリアに移動せざるを得ない状況でした。トモエガモを観察していくと、脇最上列の尖り気味の幼羽と2列目の丸みのある新羽が見える雌幼羽が生殖羽に移行中の個体、全体的に橙褐色味が増し羽縁が橙褐色となった雌生殖羽、3色の肩羽がカーブして垂れ下がっている雄生殖羽といろいろな羽衣を観察しました。(ヒシクイ、マガン、ハクチョウの姿)中央部の水面を移動していたオオヒシクイ14羽、マガン3羽、コハクチヨウ1羽の姿を見つけました。トモエガモの大群が羽を休めている影響で岸からははるか遠くでした。オオヒシクイは黒い嘴の先端に黄色部、上尾筒、下尾筒の白いのが見えました。マガンは、オオヒシクイより体が小さくピンク色の嘴と額の白色が見えました。(カイツブリの尾が見えた)カイツブリの尾はほとんど退化していると言われています。今日観察した個体には常に短くてお尻にピョンとついている尾を見つけました。(トモエガモを背景にしなからのオオジュリン)葦原に止まり葦の中の虫を捕食していたオオジュリン、バックにはトモエガモの群れがいる光景を記録しました。(観察できた鳥たち)オオヒシクイ、マガン、コハクチョウ、コブハクチョウ、トモエガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、マガモ、オナガガモ、コガモ、オオバン、クイナ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、セグロカモメ、ユリカモメ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、チュウヒ、トビ、ハヤブサ、モズ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、セグロセキレイ、シメ、ベニマシコ、カワラヒワ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、オオジュリン(写真)2026年2月1日撮影
2026.02.01
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総じてカモ類の虹彩は茶色が多数派です。虹彩が茶色の代表的な種類はマガモ、オナガガモ、それに対して、ハシビロガモ、キンクロハジロ、ホオジロガモ、は黄色、ホシハジロは赤色、ビロードキンクロは白色と実にいろいろです。目の色は、茶色、青色、グレーや緑色と多彩で、虹彩に含まれるメラニン色素の量によってかわり、太陽の光が強い暑い国ではメラニン色素が大量に蓄積されて黒や茶色などのひとみになり、逆に太陽光が弱い寒い国ではメラニン色素の量が少なく、グレーや青色のひとみになるといわれています。でも、キンクロハジロは、幼羽では鈍い黄褐色で、成鳥では黄色で年齢によってメラミン色素の蓄積に違いがあるということになります。丁寧に観察していくと、発見の連続です。(写真)マガモ2021年1月手賀沼、オナガガモ2018年12月市川市中国分、ハシビロガモ2020年11月柏市柏の葉、キンクロハジロ2021年1月都内水元公園、ホオジロガモ2018年12月浦安市、ホシハジロ2021年1月都内水元公園、ビロードキンクロ2021年1月浦安市にて撮影
2021.01.25
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コアジサシの姿を観察したいと思い、埼玉県越谷市の大相模調整池を訪ねました。今から9年前までは自生していたハスにヨシゴイの姿があり、この時期の風物詩となっていました。しかし、その後ハスが駆除されると北側の葦原で姿を見かけるのみとなり、近年は姿を見かけなくなりました。しかし、コアジサシは健在で39.5haもある調整池全域を飛翔し、ダイビングして小魚を捕獲する光景を目撃しました。観察できた個体は、体上面が淡い灰色で嘴は黄色で先端が黒い成鳥繁殖羽、黄色の嘴は同様ですが上面が白っぽい成鳥の2タイプ。飛び回っていたと思うと水面の浮きに下降して休もうとする小競り合いが発生し大きな声で威嚇する光景を目撃しました。このほか、調整池の遊歩道を探索すると、キジのオス、バン若鳥、オオヨシキリ、ツバメ、オナガ、スズメといった鳥たちを観察。(写真)2023年7月4日撮影(バンは2022年7月撮影のもの)
2023.07.04
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二週間ぶりに松戸市千駄堀にある21世紀の森と広場を訪ねました。千駄堀池には、オオハクチョウ若鳥1羽が飛来していました、24日に姿が目撃されて以来滞在している模様です。最初は姿が見当たりませんでしたが、林を探索後池を見たら葦原の中から登場。行動をともにしているオオバンから水草のついばみ方を伝授されたようでオオバンを見習って加えて水面を移動する姿を観察しました。このほか、嘴基部あたりに黄色味があり、上面が焦げ茶で脇の羽がV字に尖っていたので雌幼羽と思われる個体、脇の羽がV字に尖っていた雄幼羽が第一回生殖羽に移行中の個体、雄個体の下尾筒に黄色の三角斑を後方から見た姿を目撃しました。もてる雄の三角斑はそうでない雄と模様に違いがあるのか次回の宿題となりました。このほか、池で水草を捕食していたオオバン、杭に止まっていたカワウ成鳥、嘴の印象がミヤマガラス似の額がでっぱらず嘴がとがっていたハシボソガラス、私の方を見て捕食したどんぐりの実は渡さないとばかりに目の前に登場したハクセキレイとの出会いなど楽しい時間を過ごしました。(写真)2025年11月29日撮影
2025.11.29
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今月3日に茨城県稲敷市でコジュリンと出会いました。その個体は、白い眉斑のある個体でした。冬羽や雌では白色の眉斑がある個体がいると1970年代に浮島で日本野鳥の会全国大会が開かれた折、識別の師と仰いでいた高野伸二さんから教えていただいたのを思い出しました。たぶん、冬羽から繁殖羽に移行する途中の個体と思われます。参考にアップした画像は、前年7月同地で撮影したコジュリンです。こちらは、首から上がすっぽり黒い個体でした。(写真)2020年5月3日、2019年7月3日、7月28日撮影
2020.05.07
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都内に住まいの鳥友から8月初旬にムラサキサギが飛来し、滞在しているとニュースをもらいました。現地を訪ね、その姿を観察してきました。(観察個体の特徴)・頭上、後頭は赤褐色、背・雨覆に褐色の羽、頭から後頚にかけこげ茶の部分あり。・首に茶色と薄茶の縦斑がありました。・後頭の冠羽は認められず、・胸、背には細長い飾り羽もありませんでした。・首が細長い・頭の長さに対して嘴が長い印象を受けました。上記の特徴から若鳥個体と思われました。(分布について)叶内(2011)が「沖縄県南部の島で少数が繁殖し、それ以外の地域では迷行例があるだけ」、永井(2014)が「宮古島、八重山諸島、他でも迷鳥」と記しています。このほかの図鑑類も同様の解説をしていることもあり、南方の鳥とのイメージを持っている方が多い印象を受けます。しかし、清棲(1952)が、ムラサキサギついて、「渡りは、春秋韓国に多数渡来し、台湾では留鳥として繁殖するものが多く、石垣島には周年棲息する」と記しています。また、国内観察記録では、1941年10月千葉県松戸市、1918年10月神奈川県神奈川区小机、1918年10月静岡県静岡市、1937年広島県(市町村の記載なし)、1923年八丈島(月の記載なし)があると記しています。したがって、第二次大戦前は首都圏で姿が見かけられていたと言えます。(引用)清棲幸保.1952.日本鳥類大図鑑.p503-504.大日本雄弁会講談社.(写真)2025年8月11日撮影なお、撮影地は、非公開とさせてもらいます。
2025.08.11
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出先からオフィスに戻り、昼食をとった後にツミが飛来しいるフィールドにでかけました。昨日、ツミが上空を旋回していた折、ツバメから何度もホバリングをされていました。同様の光景が目撃できるのでは期待していましたが、かないませんでした。かわりにツミ雌成鳥の羽づくろいをしっかりと観察させてもらいました。胸から腹の羽毛をふっくらと膨らませ風を通し、続いて翼、尾羽の手入れ。ただし、今日は日光の具合でアップできる画像がないので画像は昨日のものをアップしました。ツバメのモビングで思い出したことがありますので、紹介しておきます。植田(2014)は、「コシアカツバメの縦縞は速さ擬態?~ ツミは縦縞のあるツバメを襲わない」と題して報告しています。内容は、ツミの繁殖地にツバメとコシアカツバメの剥製を設置し、それをツミが襲うかどうかを記録したとするものです。そして、「ツミはツバメの場合でもコシアカツバメの場合でも胸に線のないものは襲うけれども線のあるものはあまり襲わない」、「縦線で速く見せることによって獲物があきらめてくれる」、「スピード効果線は実際にツミが襲うかどうかの判断に影響しているよう」とフィクションと断り記しています。しかし、後述するように、ツミが樹冠に止まっているところをマヒワがモビングしていたとの観察報告があり、縦斑のある種類を襲わないという仮説は現実味を帯びています。(マヒワがツミにモビング)しらこばと(2011)が2011年2月に「ツミ1羽が樹冠にとまっている所をマヒワがモビング」していた観察記録を紹介していました。マヒワ雌の下面には褐色の縦斑があります。このため、ツミはマヒワを襲わないという仮説を考えられます。下面に縦斑がある小鳥では、エビビタキ、タヒバリ、マヒワ雌、カシラダカがあげられますが、これらはツミに襲われることがないのかどうか注目してみるのも一興ではないかと思います。(そもそもモビングとは)小鳥のモビングは擬攻撃とも呼ばれ、タカやフクロウ、カラスに対して集団で体当たりをしたり、泣き叫ぶなどの追い払い行動が知られています。ただし、カラスは猛禽類が接近してくると鳴きたてて追い払う行動を見せます。これもモビング行動と言われています。(引用)しらこばと.2011.野鳥情報.p6.日本野鳥の会埼玉 支部報.植田睦之.2014.コシアカツバメの縦縞は速さ擬態?~ ツミは縦縞のあるツバメを襲わない ~.2014年4月1日号.pp1.(写真)1枚目から4枚目:2026年4月5日撮影、5枚目2021年5月30日千葉県、6枚目:2023年5月24日茨城県
2026.04.12
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久しぶりに葛西臨海公園に立ち寄りました。公園の一角にコムクドリが飛来しているよと教えていただいたので、園内と東渚、西渚を探索して歩きました。西渚で開催されていた里海まつりで子供連れの方がが海に入っていたので東渚・西渚の鳥影は薄く、ディスニーシー方面の干潟にもカワウ、コサギ、アオサギ以外の鳥しか見当たらず、鳥類園周辺に移動しました。下の池ではコチドリ、シロチドリ、チュウサギが餌を探し歩いていました。また、淡水池と水路でつながっているエリアではカワセミが木陰から水路を移動する獲物を凝視している姿やアオサギの若鳥が餌をねらっている姿を発見。#下の池で観察したチュウサギについて2羽のチュウサギの画像をアップしました。一羽は嘴全体は黄色で先端のみ黒色で冬羽から夏羽に換羽している途中のもの、もう一羽は基部に近い部分が黄色となっていてあとは黒色でした。(写真)2021年7月23日撮影
2021.07.23
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バードリサーチ(2022)が全国鳥類繁殖分布調査の結果からこれまで狩猟鳥だったゴイサギとバンが急激に減少(*)していることに警鐘を鳴らしています。また、その原因は、ゴイサギだけでなく,ほかの小型・中型のサギ類も減少していたこと,バンやサギ類だけでなくタマシギや,サシバ,ツバメやスズメなど湿地や農地に生息する鳥も減少していたことから,主原因は,狩猟ではなく,生息環境の悪化と指摘しています。(*)1997~2002年と2016~2021年を比較した記録地点数と個体数ゴイサギ記録地点数236から93(マイナス60.7%)、個体数6197から738バン記録地点数87から42(マイナス51.75)、個体数202から84環境省(2021)は令和3年度狩猟鳥獣の見直し会合での資料を公開しています。バンの生息は、1970年代以降、記録メッシュ数は減少傾向にあり、 1990 年代と 2010 年代にほぼ同じコースを調査できた現地調査の記録からも、 87 地点から 42 地点へと減少していると報告し、水田の圃場整備や農地の質的な変化による水田の生物の減少などが影響している可能性があると報告しています。さらに、バンについて都道府県別で発行されているレッドデータブックのカテゴリーを整理してみると、絶滅危惧が千葉県、東京都、絶滅危惧Ⅱ類が愛知県、準絶滅危惧が青森県、山形県、福島県、埼玉県、石川県、滋賀県、情報不足が岩手県との結果と述べています。(引用)バードリサーチ.2022.全国鳥類繁殖分布調査の結果でゴイサギとバンが狩猟鳥獣から解除に.バードレサーチニュース.2022年9月.環境省.2021.令和3年度狩猟鳥獣見直しの会合資料.
2023.01.03
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鳥友からアオバトが繁殖期のみ塩水を飲むのはどういった理由によるものかと質問をもらいました。いくつかの文献を復習してみました。大坂ほか(2011)、加藤(2019)が述べているように、アオバトが繁殖期に海水を飲む行動が北海道小樽市張碓や神奈川県大磯町照ヶ崎,静岡県浜名湖などで繁殖期に観察されているほか、北海道美瑛町、秋田県田沢湖町玉川、群馬県上野村、福井県大野市などで鉱泉水や温泉水の吸飲するのが観察されています。アオバトがナトリウムを含む水を吸飲するのは、繁殖期に水分の多い木の実(液果)を主食としていることによることを加藤(2019)が報告しています。あわせて、卵殻形成や骨格構造の維持に必要なカルシウムを液果から十分に摂取できないからという説も存在しているが生理的に実証はされていないことも指摘しています。あわせて、アオバトが時折海水に尾を浸す行動はどんな意味があるのかといった点を指摘しており、その行動をよく観察してみる必要もあります。(引用)大坂英樹、金子典芳、斎藤常實、田端裕.2011.アオバト 海水の吸飲行動.Bird Research News Vol.8 No.9.p4-5.加藤ゆき.2019.アオバトのふしぎ.自然科学のとびら.第2巻.第2号.p10-11.神奈川県立生命の星・地球博物館.(写真)2017年7月22日、2018年7月3日いずれも大磯照ヶ崎で撮影
2023.05.05
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今週24日に筑波山麓にてコシアカツバメを観察した件を閲覧した鳥友からコシアカツバメの分布について質問をもらいました。その分布について文献に報告されているものを整理してみました。(1)繁殖分布が北上した時代仲真晶子(1984)が報告しているように、.かつては西日本で繁殖するとされていましたが、1950年から1977年にかけて南関東で繁殖分布を北上する動きがみられました。a.神奈川県小田原市内で1940年以前から繁殖していたとの記録があり、1950年代に入り鎌倉市で営巣が記録され、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市、三浦市と海岸沿いの街秦野市、横浜市などの内陸にむけて分布を拡大していきました。b.千葉県1938年に成東町(当時)、1938年から1940年に千葉市で繁殖し、勝浦市では1950年代後半から営巣していたとの報告や鴨川市、大原町、茂原市といった海岸沿いに分布を拡大していきました。手賀沼の鳥(1994)が北西部の我孫子市湖北台で1986年7月、1987年4月、7月に営巣した記録を報告しているのもこうした動きでした。(2)急速に減少傾向に転じた2016年以降全国繁殖地図調査(2018)が報告しているように、コシアカツバメは1977年から2002年にかけて記録できた39件が2016年から2018年の間では26件と減少傾向をたどり、野生生物調査協会(2019)が報告しているように28都道府県で絶滅危惧I類などの何らかの絶滅危惧の指定を受けています。(3)建物の選択性仲真晶子(1984)が述べているように、モルタルおよびコンクリートの建物に強い選択性を示し、2階以上を営巣場所として選択することが多い種類ですが、建物の老朽化に伴う建て替えによって繁殖できなくなっている傾向が進行しています。(引用)仲真晶子.1984.関東地方およびその周辺部におけるコシアカツバメの繁殖分布と営巣場所の選択.Strix.第3巻.p55-65.日本野鳥の会.我孫子野鳥を守る会.1994.手賀沼の鳥 20年の観察記録.p41.全国繁殖地図調査.2018.日本の鳥の今を描こう 2016-2018.pp5.福井 亘.2019栃木県大田原市に生息するコシアカツバメの繁殖個体群に関する研究.中谷医工計測技術振興財団調査研究助成報告.pp4.(写真)2023年5月24日茨城県で撮影
2023.05.27
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一昨日ホームグランド手賀沼と沿岸地区を探索し、コムクドリ17羽に出会いました。時間帯をかえて見てみようと同じポイントに出向きました。到着直後はツバメ30羽程度が電線に止まっているのみでしたがコムクドリ若鳥が登場。嘴は黒く基部の肉色、胸に縦斑があるのがよくわかりました。圧巻は、翼付け根の肉厚なこと。ムクドリのそれと比べても別物の迫力でした。(写真)2023年7月31日撮影
2023.07.31
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柏の葉キャンパス駅近郊で2018年からヒメアマツバメの姿を観察しています。2024年11月を最後に観察記録が途切れていましたか、7月16日2羽を目撃しました。まだ何を食べているかまでを把握できないままです。どんな虫を食べているかについて文献や知見を調べてみました。(フンに含まれていた昆虫破片)高野ほか(2024)は、東京都千代田区および神奈川県真鶴町において2021年秋にヒメアマツバメのフンを採取し、内容を調査し結果を報告し、カメムシ、甲虫、アリが多かったと述べています。以前は、堀田(2012)が「空中を飛びながら、上昇気流に吹き上げられたカやハエ、羽アリなどの飛翔性昆虫を捕る」との報告を目にしていたので、カメムシ、甲虫、アリが多かったとの報告は新鮮でした。(飛翔性昆虫の多さが魅力?)こんぶくろ池公園と周辺では、蛾、蝶、トンボなどの飛翔性昆虫が多いと言われています。くわえて、柏の葉キャンバス駅近郊には、高層住宅が多く風に乗って昆虫が巻き上げられ、外壁の暖かさや明るさに引き寄せられカメムシが多くなるとされています。(引用)堀田昌伸.2012.ヒメアマツバメ 食性と採食行動.Bird Research News Vol.9 No.6.p4-5.髙野丈・守屋博文・神山和夫.2024.ヒメアマツバメのフンに含まれていた昆虫破片.バードリサーチニュース.2024年11月9日.(写真)1枚目:2023年5月30日柏市、2枚目:2020年9月19日柏市で撮影
2026.07.25
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秋の渡りの時期、カッコウ科の鳥類が公園、霊園などに立ち寄る姿を見かけます。識別ポイントは、鳴き声、大きさ、上面の色、体下面の横斑、下尾筒の色と横斑、初列風切の横斑、虹彩の色です。(1)腹の横斑カッコウ科のジュウイチ、カッコウ、ツツドリ、ホトトギスのうち、腹の白地に黒色横斑があるのはカッコウ、ツツドリ、ホトトギスです。カッコウの黒色横斑は細い11~13本、ツツドリは間隔の広い太めの横斑が9~11本、ホトトギスは太めで間隔のある黒色横斑が7~9本です。なお、ジュウイチには横斑はありません。なお、カッコウは後頭に白斑があります。一枚目の写真は昨日八柱で観察したツツドリ、二枚目の写真は2022年9月7日に都内で観察・撮影したツツドリです。三枚目、四枚目は2017年9月2日野田市で観察・撮影したカッコウです。(2)下尾筒の横斑と色下尾筒に注目してみると、ジュウイチ、ホトトギスには横斑は見えず、カッコウ、ツツドリには黒色横斑があります。また、カッコウでは白地に細かい黒色横斑、ツツドリでは淡いバフ色にはっきりとした黒色横斑があります。一枚目も二枚目のツツドリと三枚目、四枚目のカッコウを比較してみると、違いがおわかりいただけるものと思います。
2023.09.06
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春・秋の渡りの時期、行動を共にするオオメダイチドリとメダイチドリは、ゴカイ類、貝類、甲殻類、昆虫類などを捕食する食性もよく似ています。メダイチドリの群れにオオメダイチドリが混じっていることが多い印象があり、干潟では一羽ずつ嘴の長さ、足の長さ、足の色を確かめていくしかありません。8月から9月に出会うことが多い個体について復習してみました。(1)幼鳥について一枚目の写真は2016年8月7日に三番瀬で観察したオオメダイチドリ幼鳥です。羽先は尖り気味で、メダイチドリの羽先が丸いのとは違いがあります。また、羽縁は太いのが特徴です。なお、幼鳥の羽縁は太く淡い茶褐色ですが、それは見当たらず幼鳥から若鳥に換羽している個体の可能性があります。二枚目の写真は2020年9月5日三番瀬で観察したメダイチドリ幼鳥です。上面各羽に淡色の羽縁があり、わかりにくさがありますが、羽縁の内側に褐色のサブターミナルバンドがありました。(a)体の大きさで識別できるか図鑑によってはメダイチドリはオオメダイチドリより体が小さいと解説しているものも見受けますが、メダイチドリは数亜種が飛来していると言われており、オオメダイチドリより体の大きいものに遭遇することがあります。(b)嘴の長さについてオオメダイチドリの嘴は長く(嘴基部から眼の後端までの長さと同長かそれ以上)で、メダイチドリは嘴が短く(嘴基部から眼の後端までの長さと同等かそれ以下)点との違いがあると解説している図鑑類が多いのですが、真横からでないと長さの把握は難しいので注意が必要です。(c)足の色についてオオメダイチドリの足の色は黄緑色のものが多いですが黒っぽい個体も存在します。メダイチドリの足は淡色から黒っぽいものまで存在します。(2)若鳥について三枚目の写真は2016年8月7日三番瀬、四枚目は2013年8月24日三番瀬で観察したオオメダイチドリ若鳥です。翼の羽縁が白いのが特徴です。(3)第一回冬羽について五枚目の写真は2016年7月31日に谷津干潟で観察した第一回冬羽です。体がほっそりした印象で上面の羽縁が白いのが特徴です。なお、若鳥のほうが羽縁の白さが目立ちます。(4)夏羽が冬羽に換羽中六枚目の写真は2020年8月21日に三番瀬で観察した夏羽が冬羽に換羽中の個体です。胸の橙色が残っており、背や頭に赤褐色味があり換羽中の個体と思われました。
2024.08.12
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新年の準備が一段落し、落ち着いて書籍に目を時間がようやくできました。入手していた文一総合出版刊行の「華麗なる野鳥飛翔図鑑」を見ながら過去撮影した鳥類の飛翔のシーンを復習してみました。解説を見ながら見返す楽しい時間でした。(翼の4種類の形)斎藤(2024)では、つぎの4つに区部しています。(1)尖翼(せんよく:先端が尖っている翼)(2)裂翼(れつよく:先端が分かれている翼)(3)円翼(えんよく:丸い翼)(4)扇翼(おうよく:扇型の翼)の4種類に区分しています。(1)尖翼カモ科がこのタイプで、高速で羽ばたきスピードに乗って直線的に飛びのが特徴です。写真1枚目オオヒシクイ、2枚目コクガン、3枚目オオハクチョウ、4枚目ビロードキンクロは尖翼で腕の長い長腕型です。斎藤(2024)は、長腕型に区分される種類では胸筋に長時間の飛行を支える赤色筋を多く含まれていると述べています。また、中腕型に区分される種類では羽ばたきやすく、オシドリのように林内を巧みに飛翔したり、多くのカモのように猛禽類が飛来した際に素早く飛び立ち、上空に移動する特徴を述べています。(2)裂翼写真5枚目のアオバトがこのタイプです。中腕型で翼を力強く羽ばたくことができ高速で飛行できるので、岩場に降り立った際に波が打ち寄せても退避する能力に優れます。6枚目のチュウヒ、7枚目のノスリも中腕型に属します。チュウヒの羽ばたきと滑空を交えて葦原を滑翔する動き、ノスリの帆翔しての探索飛行を可能としているのがこのタイプの翼です。(3)円翼写真8、9、10枚目のコミミズクがこのタイプです。ゆっくりとした羽ばたき、滑空を交えて飛翔し、獲物を発見すると急降下をして捕獲する行動を支えています。(4)扇翼写真11枚目のハクセキレイがこのタイプです。自由度の大きい落差の大きい羽ばたきと跳躍飛行を行うことができるのはこの翼によるものです。(写真)1枚目:オオヒシクイ2012年12月23日稲敷市、2枚目:コクガン2016年3月12日谷津干潟、3枚目オオハクチョウ2019年11月25日蕪栗沼、4枚目:2016年2月24日浦安市、5枚目:アオバト2019年8月3日大磯町、6枚目:チュウヒ2018年1月6日印旛沼、7枚目:2018年3月11日稲敷市、8枚目コミミズク2015年2月22日、9枚目:コミミズク2020年4月6日手賀沼沿岸、10枚目:2020年1月4日手賀沼沿岸、11枚目:ハクセキレイ2009年3月29日手賀沼沿岸(参考)斎藤安行.2024.華麗なる野鳥飛翔図鑑.pp291.文一総合出版.我孫子市鳥の博物館.2015.第73回企画展.飛んでいる鳥展.飛翔型コレクション.展示解説集.pp23.
2024.12.31
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夏鳥との出会いを楽しみにして上高地に出かけてきました。到着時の5時20分時点で雨が本降りで、雨装備をして探鳥をスタート。(雨の中でもコマドリの鳴き声を堪能)梓川左岸(河童橋から明神橋)をすすみますが、雨は本降りとなり明神館周辺は土砂降りとなり、小一時間程度公共施設のひさしの下で雨宿りをして鳥たちの鳴き声を聞くこととしました。ホトトギス、アカハラ、コマドリ、キビタキ、キセキレイ、アオジと鳴き声を堪能。(ミソサザイとキセキレイ)土砂ぶりに中でも最も姿を現してくれたのがミソサザイとキセキレイでした。・ミソサザイがチャッチャツと短く地鳴きしながら移動していきますが、時折雨音でよく聞こえません。それでも近くに来てピィッピルルルとキンキンに響く声で囀りを披露。・キセキレイは雨が小降りとなった時に明神館の屋根に止まり羽づくろい。胸から腹の黄色の艶やかさにうっとりとしてしまいました。このポイントにのほかにキセキレイの姿をじっくり観察できたのが環境省ビジターセンター裏の清水川。六百山の麓から湧き出した豊富な水が全長300m程の小河川となっていて梓川に合流しています。雨が本降りで何を食べていたのかはっきりしませんが、カゲロウやユスリカではないかと思っています。(キバシリとミソサザイ)河童橋から明神館までの途中の林で木をらせん状に上る鳥影を発見しました。そのあと、チーツリリルルルと早口で囀りはじめました。ミソサザイと比べると囀りと囀りの時間的間隔が長いように感じました。帰宅後、調べてみると、蒲谷(1996)が「ミソサザイを思わせる声で鳴き声と鳴き声の間隔がだいぶ長い」と報告し、北海道で記録した囀りを聞いてみると、上高地で聞いてきたキバシリのさえずりでした。(引用)蒲谷鶴彦.1996.日本野鳥大鑑下巻.p99.小学館.(写真)2026年5月21日撮影(コマドリは姿を一度見かけたものの撮影できず、2021年6月同地で撮影したもの)(熊出現情報)土砂ぶりだったので熊と遭遇することはありませんでしたが、途中何か所かに足跡を見かけました。環境省ビジターセンターHPの熊目撃情報を見てみると、明神橋周辺で餌を食べていた、歩いていたとの報告、徳澤方面でも同様の報告が掲載されていました。お出かけの際は、閲覧をおすすめします。https://www.kamikochi-vc.or.jp/discover/bear-sightings
2026.05.22
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北西の風が強いにもかかわらず気温が30℃をこえ5月としては異例の暑い一日でした。ヨシゴイと出会える時期となりましたので、印旛沼沿岸の吉高機場から印西市下井を探索。スタート地点の吉高機場近くの船着き場でモモイロペリカンのかんちゃんの姿を見ると、桜の花のようなピンク色の体と喉袋あたりが赤っぽい色の生殖羽となっていました。(ヨシゴイは葦原の突端を何度も飛翔)日本のサギ類中でも最小サイズのヨシゴイが葦原と沼の水面の境目あたりを何度も飛翔。風が弱い条件では軽々と飛翔と時折滑空をまじえて飛行する姿を目撃しますが、強風の影響で滑空は見られずじまいで次回のお楽しみとなりました。記録写真は距離の遠さでななわなかったので昨シーズンのものをアップしました。(繁殖期でもミサゴの姿あり)ミサゴをほぼ通年姿わ見かけます。はるかかなたの水面の杭に止まり、捕獲した魚をついぱんでいました。(遊歩道近くではカワセミ、オオヨシキリの姿を堪能)水路ではカワセミが何度も登場し、嘴よりサイズの大きい魚を捕獲し丸のみ。お見事でした。機場から下井にかけての遊歩道脇の葦原では、あちこちにオオヨシキリの姿を見つけました。早く渡来したオスはアシ原の密度が高い場所を選択して穂先や高所でさえずります。雄の20-30%が複数の雌とつがう半面、なわばりを構えても1羽もつがえない雄も相当数いると言われます。どのような要素が影響しているのかと興味のあるところです。(写真)2026年5月29日撮影
2026.05.29
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二週間ぶりに野田市のコウノトリの里を訪ねました。朝から昼前後にかけてヤマトとひなたのペアは、近郊の餌場に出かけ13時から14時前後に帰還することが多いので遭遇できるように少し前に現地に到着。(ヤマトのエスコート上手に感心)愛車を駐車場において歩き出した時、クラッタリングが聞こえたので上空を見上げるとコウノトリが頭上に登場し、巣に降り立ちました。様子からヤマトが帰還したものと思います。その後、2羽で羽繕いをした後、ヤマトが巣より一段低い飼育施設の一角にとまり、カタカタカタとクラッタリングを行うとひなたも呼応しカタカタカタと音を出してシンクロ。その後は、ヤマトが首を反らして喉の赤い部分をひなたに見えるように披露、体を上下動させてアピールしていました。ヤマトは一足早く水田に降り立ちました、ひなたもヤマトが止まっていた施設の一角に降り立った後、水田に降り立ちました。ヤマトのアピールは餌を食べようよとのアピールだったようです。(水田とその周辺が支える生き物たち)今日見聞きした範囲でもコウノトリのほか、ホトトギス、コチドリ、サシバ、ヒヨドリ、ツバメ、オオヨシキリ、セッカ、ハクセキレイの姿や声を観察しました。林や葦原で生息しているウグイスに託卵をしているホトトギス、豊富な昆虫類を餌としているコチドリ、ツバメ、オオヨシキリ、セッカ、ハクセキレイが生息できるのも水田とその周辺地域の環境のなせるところです。(写真)2026年7月8日撮影(コウノトリ足環情報:愛称の次は上部、下部の順)ヤマト:右 黄色・黄色、左 黄色・黒、ひなた:右 青・黄色、左 緑・緑2枚目の写真左がヤマト、左がはなた。3枚目から5枚目はヤマト、6枚目はひなたです。
2026.07.08
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3月17日に環境省が公表した「第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)」の解説版である第5次レッドデータブックにササゴイが絶滅危惧Ⅱ類と区分され掲載されています。(レッドデータブック概要)環境省(2026)は、分布域について「個体数は減少傾向にあると考えられている。全国鳥類繁殖分布調査の結果では、記録メッシュ数が1970年代の92メッシュ、1990年代の88メッシュ、2010年代の77メッシュと徐々に減少しており、同じ場所で調査できた調査コースでも1990年代の45コースから2010年代の20コースに減少している。また全国鳥類越冬分布調査の結果でも、記録されたメッシュ数が31メッシュから13メッシュに減少していた」と報告しています。(存続を脅かす要因)環境省(2026)は、「ササゴイと同様の場所で採食するコサギやゴイサギなども減少しており、河川改修等による採食環境の悪化、大型のサギ類の増加に伴う競争、コクチバスなどの外来種による食物の減少が考えられる。(中略)カラス類の増加による捕食圧の増加もある」と述べています。(千葉県での観察記録)南房総の海岸部、松戸市江戸川の浅瀬で2010年6月に観察していますが、局地的に観察されるのみとされています。(引用)環境省(編).2026.第5次レッドデータブック:絶滅のおそれのある日本の野生生物 鳥類.環境省.東京.911pp.(写真)1枚目から4枚目:2026年5月11日都内撮影
2026.07.19
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連休最終日になってようやく青空が広がりました。ミゾゴイが飛来したと耳にしていたので、都内水元公園に出かけました。その姿は薄暗い林の一角にありました。餌をとるので短距離を動いていましたが、枝や葉っぱの影に隠れて思うように記録がなかいませんでした。しかし、現地で集まった面々が公平に見られるように整理をし、通行者に注意を払ってくださった皆さんには感謝しています。一瞬でも目にできてうれしかったです。その後は、カワセミの里方面を探索し、サンコウチョウ、キビタキ、ヒドリガモ、カルガモ、カワセミなどの姿も観察できました。(観察したキビタキのメモ)キビタキは下面が汚白色で喉が白く、雌個体でした。ただし、動きが活発でバフ色の翼帯が確認でくきなかったので若鳥が第一回冬羽の換羽しているものかどうかは不明です。(観察したヒドリガモのメモ)一羽は脇の羽が大きく丸みがあるように見えましたので雌の非繁殖羽と思われました。(カワセミの観察メモ)その姿はキャンプ場からカワセミの里にかけての小合溜の水域にありました。(写真)2022年9月25日撮影
2022.09.25
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手賀沼沿岸ではサシバが飛来している谷津田が複数あります。このうち、餌さがしで止まる場所が最も多いエリアを訪ねました。到着直後、すでに電柱のてっぺんに成鳥雄の姿があり、田んぼに視線を向けていました。草丈がまだ低いので、カエルや小動物の動きを目で追いかけてしました。小首をかしげる表情に愛らしさを感じます。最終的には田んぼに降り立ち餌を捕食し、巣のある林に移動していきました。しばらく待機していると、さっきとは違う電線にとまり、餌の動きをリサーチ。動きを察知すると素早く移動し捕獲。今度は、自分のための餌だったようで、電信柱の上に移動しパッと一飲み。これから草丈が高くなると、採食場所が谷津田から林縁部など変化していきます。また、斜面林に餌動物が登場し、捕獲する光景を目撃できるので楽しみです。帰り道、沿岸の水田地帯でダイサギ、チュウサギ、コサギの姿を発見。ダイサギは眼先が緑青色に対して、チュウサギは眼先は黄色。また、頸はチュウサギのほうが短いなどのポイントを楽しみました。(写真)2024年5月22日撮影
2024.05.22
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イトーヨーカ堂柏店の換気口で誕生したチョウゲンボウのジュニアを観察しに出かけました。2000年頃より営巣・産卵・子育てをしてきたお店が今年10月で閉店するのでビルが取り壊しとなれば、最後の観察となる可能性があります。観察地を公開せずにリポートしてきましたが、はじめて観察地を公開することとしました。換気口から顔を出していたジュニアは3羽でした。抱卵期間、育雛期間はともに28日前後と言われていますので、産卵は3月末頃、誕生が4月末頃と思われます。食べ盛りに入っていますので、親鳥の給餌は何度も行われているものと思われます。なお、観察にあたっては、複数の商業施設、歩道、道路がありますので長時間占拠したり、市民の通行妨害にならないように留意をお願いします。(写真)2024年6月10日撮影
2024.06.10
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10月に入って初めて都内水元公園を訪ねました。水面にはヒドリガモ、カルガモ、カルガモ☓マガモ交雑個体、ハシビロガモ、ホシハジロ、カイツブリ、ユリカモメ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、バン、オオバン、カワセミの姿がありました。このほか、林の中では少なくとも2羽以上のヒタキ類、シジュウカラ、コゲラ、モズの姿、声を観察しました。ヒドリガモはも雨覆が白く頭部・脇の褐色が赤みが強い雄エクリプス、雨覆に羽縁が目立たなず一様に見える雌非繁殖羽、ハシビロガモでは全体に雌よりも暗色の雄エクリプス、カルガモ☓マガモ交雑個体は全体的にはカルガモに近似していましたが嘴基部が黄色っぽいこと、胸がマガモのように赤茶色が強いこと、耳羽下から側頸が黒っぽいことなどの違いがありました。(写真)2024年10月10日撮影
2024.10.10
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9月に入ると、公園などにヒタキの仲間が次から次に飛来します。今日は、キビタキとオオルリの画像を比較し復習していました。一枚目からニ枚目はキビタキです。上面にオリーブ色がある成鳥雌、頭から上面は黄緑褐色、喉は黄色っぽくバフ色の翼帯があるなどから若鳥が冬羽に換羽している途中の個体です。三枚目と四枚目は2016年10月に撮影したオオルリです。キビタキよりも喉から胸に褐色味があり腹部は白い個体、頭は雌のように見えるけれど上面の青色が残っている雄個体です。なお、図鑑によっては、オオルリの雌は、キビタキと比べると枝に垂直に止まると記載しているものがありますが、記録した画像の個体は水平に止まっていました。むしろ、キビタキのほうが垂直に止まっていたという結果です。
2019.09.06
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梅雨開けとなり、アジサシ類が飛来している印旛沼沿岸を探索しました。クロハラアジサシ13羽、コアジサシ3羽、アジサシ1羽は捕捉可能な水域を飛翔していました。ただし、成田市側の水域を飛翔しているものについては種類の同定もかなわず、相当数が沼に飛来していると思われます。アップした写真は、距離が離れフィールドスコープでは種の識別はできたものの、証拠写真の域を出ませんのであしからす。それでも、コアジサシの黄色の嘴、アジサシの頭が黒い帽子をかぶった感じ、クロハラアジサシの体下面の黒色がかろうじてわかるものと思います。(参考:アジサシ類の体の大きさ)小型種としてはコアジサシ(全長28cm前後)、クロハラアジサシ(全長23~29cm)中型種のアジサシ(全長30~40cm前後)アジサシ類にほかは、岸辺の葦原で誕生したヒナを連れたカルガモ成鳥、嘴が黄色のマガモエクリプスと思われる個体、電線で囀りを披露していた複数のホオジロを観察できました。(写真)2026年7月20日撮影
2026.07.20
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冬鳥の代表であるツグミ、柏市内では初認の後、ぐっと個体数が増えると思いきや単独でしか見かけない状況が続いています。今年の初認は11月20日(昨年は11月18日)後、再び姿を見かけなくなっています。しかし、近郊の印旛沼沿岸で先月20日73羽ものツグミが塒入りしている光景を見かけ、11月27日に宮城県登米市内でカリガネを観察していた際にはツグミ15羽以上が地面で採餌している姿を目撃しました。都市ではツグミが生きづらいのかしらと痛切に思いました。さて、ツグミは、飛来後年明け1月頃には行動を樹木の上層部から下層部に変化させ、2月移行春先まで林床や草地を利用するようになっている印象があります。この点について、文献を調べてみると、佐藤ほか(2012)が埼玉県、都内での調査結果を整理し報告していました。報告によると、ツグミの利用位置は1~ 2月を境に樹林の上層部から下層部へシフトする傾向がみられた」「関東平野で越冬するツグミに関しては、越冬後期(2~3 月)には主に林床や草地、裸地を利用することが確認された」と述べています。柏市内で見かけるツグミ、都市域以外で見かけるツグミの行動が、疎林や林縁といった比較的明るい環境なのか、それ以外の環境で見かけたのか、人の立ち入りの少ない環境で見かけたのか、多い環境だったのか等に注目してみる必要があります。私にとって今シーズンの宿題です。(引用)佐藤伸彦・藤田旭美・曾根恵海.2012.関東地方の平野部で越冬するツグミの垂直的な利用位置の季節変化.自然教育園報告.第43号.p57-64.(写真)2023年12月20日柏市内で撮影
2025.12.03
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早くも5月もおわりとなります。3月27日にシーズン初認だったサシバの様子を見に複数の谷津田を訪ねました。印西市と柏市の境の手賀川でコブハクチョウ、オオバンの姿を観察し、今日の探索をスタート。水面に姿のあるコブハクチョウは、ほとんどが若鳥で瘤が小さく嘴の色も淡い個体でした。成鳥はペアとなって川の岸辺近くや沼の葦原に分散し営巣しているので、このような状況となります。(サシバ、抱卵期間中はとまり場に姿があるのは雄)サシバは、雄が1~3回短時間の交代して抱卵をしますが、大半は抱卵・抱雛はメスが担当しています。雄は、開けた環境に接している木や電柱にとまり、アオダイショウやシマヘビやニホンカナヘビなどの爬虫類、カエルトノサマバッタやアブラゼミ、ヤママユガの幼虫などを見つけて飛びかかり足で捕らえています。複数の谷津田にそれぞれサシバの姿がありましたが、同じ環境にオオタカ、トビ、フクロウなどが生息していると獲物をめぐり争奪戦が展開されます。写真6枚目のサシバは競合関係がないので圃場の餌の動きを凝視して捕獲していましたが、写真7枚目の個体はトビが同じ圃場で餌を捕獲して追い払われた後電柱に退避していた光景です。写真8枚目は、往来の激しい道路沿いの電柱に姿があったサシバで、こちらは他の競合する猛禽類はいないので眼下の餌の動きを注視していました。道路沿いに姿があるときは、思うような撮影条件を確保できず、鮮明な画像となりません。あしからず。(複数の谷津田でホトトギスの声を聞く)サシバの姿を観察した谷津田すべてでホトトギスの鳴き声を聞きました。渡来の早い年は5月半ば、大半は6月初旬に鳴き声を聞きます。5月のうちは日中または夜にその声を聞きますが、6月以降は日中に鳴き声を聞くことが多いです。宿主のウグイスの行動にあわせてなのでしょうか。(俊敏に動き回っていたヤマガラ)写真6枚目のサシバの姿を観察した谷津田で、電柱のてっぺんから林の中に出入りを繰り返していたヤマガラを観察しました。嘴と足を使って餌となる昆虫や実を引っ張り出し、地面や枝に止まりたたき割ったりする姿を見かけます。ところが、猛禽類のすむ谷津田ではサシバなどに捕獲されるリスクがあるからなのか、動きが俊敏でした。(写真)2026年5月28日撮影(10枚目のヤマガラは2022年1月撮影)
2026.05.28
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昨日までマガン、ヒシクイたちと出会ってきましたが、同行した面々からマガンの個体による嘴基部から額の白色と腹の黒班に関して質問が寄せられましたので整理してみました。(嘴基部から額について)今回は、カリガネを探しましたが発見できずでしたが、マガンを丁寧に見ていくと嘴基部から額までの白い部分の広さには個体によって差があります。カリガネほどではありませんが頭頂近くまで白い成鳥と嘴基部から額にかけて白色部がなく腹の黒班もなく嘴基部に白色羽がない幼鳥を見かけました。(なお、カリガネは嘴は短くピンク色、頭頂から額、嘴基部まで白く、黄色のアイリングがあります)(腹の黒班の個体差について)マガンの腹の黒班に注目してみると、幼鳥の腹には黒班がありません。これに対して成鳥の場合は、黒班の具合に差異があります。今回撮影はかないませんでしたが、腹部が真っ黒な個体、黒班が出始まった個体、複数本の斑がある個体と実に様々です。なお、すでにリポート済みですが、標識を装着していた15歳になるマガンでは黒班は2本で尾羽に近づいた部分が黒色、黒班は太かったです。年齢を重ねると斑の数が増えるとも言えないようです。(写真)すべて2019年11月24日から25日撮影
2019.11.26
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20日に柏市内で鳥友のホームグランドでウソと出会えました。過去、写真に記録しとたウソの画像を復習してみました。一枚目は20日に観察した個体です。下腹は白くなく外側尾羽に白い軸斑もなくウソの雌と思われます。二枚目は、2016年水元公園で見かけた個体で尾羽の白い軸斑があるので成鳥雌個体と思われます。三枚目は2013年に柏市内で見かけたウソです。下面が紅色がかったアカウソ雄と思われました。四枚目も下面が紅色がかっていましたので同様と思います。五枚目は、2007年3月に柏市内あけぼの山で観察した個体です。ふっくらとした体型と顔つきは文鳥のように見えました。このようにウソも丁寧に観察してみると、その羽色はいろいろです。
2020.01.23
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冬の小鳥、アトリ科のシメの羽色をじっくり見てみると、いろいろな違いがあります。雌雄を比較すると雄の頭部の赤みがかった褐色なのに雌は頭部の赤みはありません。また、羽色では、雌は次列風切外弁と初列風切の一部が灰色ですが、雄には灰色はありません。さらに、雄の大雨覆は白いですが、雌では白くありません。図鑑によっては雌雄同色記しているものもありますが、じっくり注目すると違いがあります。(写真)一枚目2020年1月松戸市千駄堀で撮影、二枚目柏市柏の葉で撮影、三枚目2015年1月埼玉県北本市で撮影、四枚目2013年4月流山市で撮影
2020.02.16
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1日から2日に長野県戸隠に出かけ、ホオジロ科のホオジロ、ノジコ、アオジ、クロジの鳴き声、姿と見る機会に恵まれました。そのうち、ノジコ、アオジ、クロジの復習をしていました。画像とともに特徴を整理したものを報告します。一枚目、二枚目はノジコです。眉斑と頬を囲む部分がほんのりと黄色で、目先は黒く、目の上下に白い部分があります。鳴き声は、私流には信州そば、とろろ入と聞きなしをしています。アオジの鳴き声が似ていますが、とろろという感じで転がすような声が入るのが特徴です。三枚目から五枚目はアオジです。頭と顔はグレーがかった黄緑色で、体下面は黄色で胸と胸側に褐色の不明瞭な縦斑があります。ノジコよりも体は大きく感じます。鳴き声はホオジロに比較すると、ゆっくりとしたテンポで澄んだ鳴き声です。ノジコと比べると、雄は顔が黒く見えます。また、雌で眉斑がありますが、ノジコにはないので姿を見つけたときに確認したいポイントと思っています。六枚目はクロジです。雄の体下面や翼に褐色があります。鳴き声は、鳴き始めがホィーと声量のある声です。(写真)アップした順で撮影日を記載ノジコ:2020年7月2日戸隠、アオジ:2020年7月2日戸隠、2019年2月埼玉県、2020年2月埼玉県、2018年2月柏市、2012年11月3日柏市で撮影クロジ:2011年1月22日柏市で撮影
2020.07.06
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台風の影響で明日から日曜日にかけて雨が続き、フィールドに出かけるのがお預けとなる可能性が高くなってきました。淡水性のカモが飛来し、エクリプスの個体を比較して観察するにはもってこいの時期で野外で観察したいところです。予習をかねて、過去撮影した画像を紹介しながら淡水性のカモの顔周辺の特徴をアップします。参考になれば、幸いです。一枚目は、今月4日に柏市柏の葉公園で観察したコガモです。眼より上が暗色で眉斑はありませんでした。二枚目は、2019年10月に都内水元公園で観察したシマアジです。眉斑がコガモに比べるとはっきりとしています。三枚目は、2019年12月の野田市座王で撮影したヨシガモです。頭に目立つ模様はなく灰色味があります。四枚目は、2018年1月に手賀沼で撮影したトモエガモです。嘴の付け根に白い斑が目立ちます。また、肩羽の先端がとがっているのがコガモとの違いです。
2020.10.07
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一昨日、茨城県神栖市神之池でアメリカコガモと遭遇しました。アメリカコガモの最外三列風切の黒条は、コガモより短い特徴があります。胸と脇の境にある太い白線、眼帯のように見える緑色帯の淡色線がコガモより不明瞭な点の特徴とあわせて識別に役立ちます。(写真)2021年2月7日神之池、2019年1月20日都内水元公園で撮影また、コガモは2021年2月8日松戸市千駄堀で撮影
2021.02.09
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仕事の合間に千葉県にすむ鳥友nankashibirdさんの街で子育て中のチョウゲンボウを見に出かけました。今朝は、青空が広がり観察にはもってこいの条件でした。営巣場所に目をやると、若様が並んでいるのが見えました。羽毛の具合は、6日の観察した際とあまり変化はありませんが、4羽のうち1羽だけ体が大きいのがわかります。一番先に誕生し、ぐんぐん成長しているのでしょう。すぐ左隣の個体は最もあとに生まれたものと思われ体の大きさが随分違うものですね。(写真)2021年6月9日撮影
2021.06.09
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野田市にあるコウノトリの里では、こうちゃんとこうくんが育てた若鳥が今日放鳥されると聞いていたので現地を訪ねました。しかし、台風8号の影響もあり放鳥は延期となり観察舎に立ち寄って若鳥の様子を観察してきました。一羽は右脚にB・K、左脚にR・Rのリング、もう一羽は右脚にB・K、左脚にR・Bのリングが装着されていました。食欲旺盛でゲージの中の小さな池で小魚を何度も頬張っていました。このほか、若鳥を育てたこうちゃん、こうくんのペア、2017年に放鳥されたヤマトがケージ外に飛来していました。若鳥をガイドするつもりなのかしら・・(写真)2021年7月28日撮影
2021.07.28
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冬中滞在しているルリビタキの様子を見につくば市高崎自然の森に出かけました。強風の影響を受けにくいところとはいえ、北西から5メートル以上の風が時折吹き抜けていきました。この悪条件下でも複数のルリビタキ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミを目撃することができました。ルリビタキのうちの一羽は、小声でフィルリルーと鳴き声を出していました。河津桜の芽がふくらみ、そこにルリビタキ飛来したショット、風が吹き抜けるときの頭部や頸部の羽毛がなびく様子をしっかりと観察できました。このほか、同じツグミでも上面の色が淡い個体と一般的に個体、地面で見ている私の姿はまったく気にせず地面を掘り返していたシロハラ、ずっとこちらをエスコートするようについてきてくれたジョウビタキの雌は愛らしさ。楽しい時間を過ごしました。(写真)2022年3月6日撮影
2022.03.06
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柏市内に小さな谷津田があり、そこはカワセミがなわばりとしています。紅葉とコラボした記録を撮影できないかと現地で待機していましたら、今シーズン、なわばりとしているカワセミの雄が鳴きながら登場してくれました。景色の移ろいとカワセミのコラボ、これからも記録できたらと思います。(写真)2022年11月28日撮影
2022.11.28
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都市の一角にありながら谷津田、屋敷林、林が残っている環境にあるフィールドに猛禽類ツミが出現しました。シジュウカラ、エナガ、ジョウビタキなどの小鳥たちの姿が少ないので何が要因かとその一角で待機していたら柳の枝にハト大の猛禽が止まっていました。虹彩は黄色で脇腹と下腹部に褐色の褐色の横斑、足は黄色でツミ若鳥でした。枝で地表を凝視すること約10分、いきなり急降下したと思ったら小鳥を捕獲したようでした。下草を刈ったものが野積みされている茂みで餌をたいらげ、その後満腹になったりか屋敷林の中に入り羽繕いをしていました。近郊で今夏、近郊の木で繁殖し成長、巣立っていった若鳥とよく似ており、越冬をするか見守っていきたいと思います。(写真)2022年12月27日撮影
2022.12.27
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ヒバリは、平地から山地の農耕地、草地、荒れ地等に生息している鳥類で、主に平地に生息していると思われてきました。しかし、清棲(1966)が報告しているように、長野県の霧ヶ峰や奥日光の小田代が原といった高地、上田(2007、白木2007)が述べているように富士山の標高1500~2000m のガレ場で営巣が確認され、北海道の高山帯でもさえずりが確認されていました。しかし、近畿、中国地方には活動中の火山が存在しないこと、ヒバリが生息できる見通しのきく環境がないことからヒバリは生息しないと考えられてきたこともあり、日本列島の山岳地帯の生息状況は不明でした。上田ほか(2022)が、2018年から2021年にかけて調査を行った結果、従来は知られていなかった亜高山帯のガレ場や火山のスコリア帯(火山の軽石帯)における生息状況が明らかとなり、平地にしか生息しないとされてきたが日本列島の火山帯のガレ場やスコリアに普遍的に分布することが明らかになりました。また、調査の結果、高山の植生ではスゲ類が見られるところでは生息が認められたが完全な岩礫、裸地では生息が認められなかったこと、高山における生息環境要件として巣材として利用できるスゲ属の生育が重要であること、斜度35度になる急斜面のガレ場でも生息が明らかになったと報告しています。(引用文献)清棲幸保. 1966. 野鳥の図鑑. p205-206.東京堂出版.白木彩子. 2007. 大雪山における高山帯耐性鳥類研究の試み.鳥学通信 no.17.上田恵介. 2007. 高山ヒバリはどこから来たのか?. 鳥学通信no.17.上田恵介ほか.2022.科学研究費助成事業 研究成果報告書.高山帯ガレ場に生息するヒバリ個体群の生活適応史と遺伝構造の解明.(写真)一枚目2011年6月12日柏市片山、二枚目2015年6月6日柏市布瀬、三枚目2021年8月20日印西市発作、四枚目2022年6月30日柏市正蓮寺、五枚目2023年3月20日柏市正蓮寺で撮影
2023.03.23
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一昨日、八柱霊園でツツドリを観察しましたが、出会えなかった赤色型を期待して現地に向かいました。昼過ぎ現地に到着し、モンクロシャチホコを食べるポイントでしばらく待機していると、3羽のカッコウ科の鳥が飛翔する姿を目撃しました。うち1羽が桜の木に飛来し、枝にとまり小一時間羽を休めていました。翼を広げたり、伸ばしたりして羽づくろいをスタート。上面全体のベースの色が赤褐色でほれぼれするような色でした。また、ホトトギスほど目立ちませんが、尾羽に白斑があり目立ちました。小一時間経過すると、お腹が減ったようで、今度はモンクロシャチホコを捕獲し、何度も食べていました。(写真)2023年9月7日撮影
2023.09.07
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昨日、野田市座生川でハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイを観察しました。今から40年ほど前、定期的に探鳥会を開催していた頃からハクセキレイを見かけており、関東近郊に出かけても多く姿をみかけるのでどこにでもおり、キセキレイはそれようも出会う機会が少ないという印象を持っていました。(標高帯別の記録率ではキセキレイがNO1)ところが、植田(2023)が全国繁殖地図調査の結果を整理して報告している内容を見ると、低標高の場所を除けばどこでも高確率で見られるキセキレイが、日本で一番どこにでもいるセキレイと言えると記しています。標高帯別の記録率では、キセキレイは0-100mの低標高地こそ記録率が低いもののそれ以上の標高帯では高い頻度で記録され、それに対してセグロセキレイは500m以上で記録率が低く,ハクセキレイは100m以上で記録率が低いなど分布の広さに大きく差があると報告しています。あわせて、冬の平均気温が0℃を下まわるような場所、積雪深20cmを上回るような場所では,キセキレイは冬期にはあまり分布しないことが結果が得られたことも報告しています。(8月に多くのキセキレイが渡る)あわせて、植田(2023)が述べている内容で注目されるのは、レーダーを使った調査で8月に多くのキセキレイが渡っており、東京でも8月に高空からキセキレイの声が降ってくるのを聞くことができたと述べている点です。キセキレイの声が降ってくるのを体験してみたいものです。(引用)植田睦之.2023.日本の森の鳥の変化:キセキレイ.バードリサーチニュース 2023年11月.(写真)2022年3月2日松戸市千駄堀、2023年12月11日野田市座生で撮影
2023.12.12
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千葉市内の10haあまりの公園内に毎年レンジャク類が飛来しています。古代、麻績(おみ)氏により開発され、麻布を生産するために池で布をさらしたことから池の名がつけられた公園の近郊にあるヤドリギにその姿がありました。30羽のうちの10羽程度の群れがヤドリギの実を食べると口の中がネバネバになるのを嫌うのか木のくぼみに溜まった雨水をよく飲んでいました。個体を見ていくと、下尾筒が橙色のものが多いのですが、赤っぽい個体も数羽目撃。また、冠羽を広げていた個体とそうでない個体の両方を観察しました。(写真)2024年3月4日撮影
2024.03.04
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首都圏のミソゴイを観察したリポートを配信した後、どんなものを餌としているのか、どんな環境が必要なのかと質問をもらいました。(餌について)川上(2009)は、ミゾゴイの生態などについての知見を整理し報告しています。主要な食物は、ミミズを中心とした土壌動物で、サワガニや昆虫,陸産貝類などを採食していると報告しています。さらに、ミゾゴイのくちばしを他のサギ類と比べると、太く短く、魚を捕獲するには適しておらず形態的に土壌動物食となっていると述べています。ただし、今回の生息地では、ミミズを捕食していたのは目撃しましたが、その他の餌については不明です。(生息環境について)川上(2013)が述べているように、食物網の上位に位置する生き物であり、土の中に生息している昆虫類を食べ物としており、それを支える広葉樹林が必要です。従来は、中国南部、フィリピンなどで越冬するとされていましたが、愛知県で2015年、2016年広葉樹の林で越冬した記録があります。(鳴き声にちなんだ呼び名)今回のフィールドではその鳴き声を観察できていませんが、図鑑類にはィボー、ィボーと聞こえる鳴き声と報告かあります。川上(2013)が鳴き声にちなんだ呼び名を紹介し、平安時代におずめどり、うすべどりと呼ばれ、江戸時代にはすでミゾゴイと呼ばれていたたようで、鳴き声からヤマイボ、イブと呼ぶ地方もあり、ウメキドリ、牛のような鳴き声からウシドリといった地方名があることも記されています。(引用)川上 和人.2009.ミゾゴイ.Bird Research News Vol.6 No.12.p4-5.川上和人監修.2013.ひっすりと暮らす里山の忍者 ミゾゴイ.pp26.トヨタ自動車(株).
2024.03.18
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7月に入り、オフィスの近くの畑地でコチドリの成鳥とヒナの姿を目撃しています。長年、ホウレンソウやネギ、サトイモなどを栽培してきた農家の畑地です。今朝も畑の中を幼鳥が走り回り、成鳥が鳴き声を出して集まるように合図を出していました。幼鳥を観察してみると、ようやく上面の羽毛が揃ったばかりの個体、鱗状の上面が目立つ個体、額にバフ色になっており足が長い個体と個体差がかなりあるのがわかります。餌は虫のようなものをついばんでいる模様です。市内では砂利の入った空き地(2009/5~2014/6)、駐車場(2023/5~2024/6)で繁殖をした例があります。コチドリというと水辺というイメージがありますが、必ずしも水辺でなくても繁殖する種類です。同様の事例がないか文献を調べてみると、池田(2003)が鳥取県米子市の宅地造成地でコチドリの営巣を発見し,繁殖行動について観察した結果を報告しています。営巣した環境は、幅員5.5~7.7mのアスファルト舗装された道路で囲まれた約1500(概ね45×35m)の区画の一角で,水はけの良い砂地で雑草が疎らに生えた場所で、産卵、抱卵しヒナが孵化したものでした。ヒナは,一日中ジャガイモ畑の一帯を歩き回り地表をついばみ、採食はジャガイモ畑および周辺の草地で行ない、陸生昆虫類が主要な食物だったことを報告しています。その上で、短期的に出現する不安定な砂榛地でも繁殖し、近くに水域があれば,必ずしも水辺でなくても繁殖する。減少している河川蚊などの代替の繁殖地として人為的な環境で繁殖する個体が増加しているのではないかと考えられると結んでいます。(引用)池田純代・池田兆一.2003.宅地造成地におけるコチドリの繁殖に関する観察記録.Strix.第21巻.pp、219-224.(写真)2024年7月19日撮影
2024.07.19
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これから初秋にかけて市街地の一角にタカ類が立ち寄る姿を見かけることがあります。特に、オオタカとサシバ若鳥は短期間滞在する姿が見られることがあり、わからないタカがいると質問をもらうことがあります。違いについて整理してみました。(1)サシバ若鳥一枚目、二枚目の写真は、2024年7月8日に手賀沼沿岸の谷津田で出会った若鳥です。眉斑がはっきりしていること、下面に縦斑があり、虹彩が暗色です。(2)オオタカ若鳥1枚目、2枚目の写真は柏市で2007年4月に見かけたオオタカ若鳥です。白い眉斑と虹彩が黄色が目立ちます。サシバは虹彩が暗色です。また、耳羽は淡色でサシバの暗褐色との違いがあります。(飛翔のスタイルの違い)サシバとオオタカの飛翔している際の翼後縁を比べてみると、サシバは直線的で前縁の線と平行に見えますが、オオタカは後縁が膨らんで見えます。また、羽ばたきの速さもサシバと比較すると細かく早い印象があります。
2024.07.28
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鳥友から先月2日に手賀沼でコガモを観察したが越夏個体を観察した際のポイントを教えてほしいと質問をもらいました。(繁殖期に繁殖地に行かない野鳥)繁殖期に繁殖地にいかない野鳥を便宜的に越夏個体と呼んでいます。繁殖しない個体ですから非繁殖個体と呼ぶのが妥当と複数の研究者が指摘しています。観察時は、怪我、骨折、換羽の異常、初列風切の欠損などが外観から認められるか、生殖羽が認められるかどうか確認すべきです。(カモの非繁殖個体について)大塚ほか(2022)は、広島県での観察記録を整理し報告しています。その中で、2022年7月3日に観察したコガモ雄個体については、生殖羽を有している点から越夏個体と判定したこと、2021年6月13日に観察したオカヨシガモ雌雄個体については生殖羽を有し初列風切も三列風切が脱落している点から換羽期の個体がゆえに越夏になったこと、2022年3月から4月に観察されたホシハジロは左翼の初列風切が換羽のため欠落しており飛翔能力がないことが越夏の要因となったと報告しています。また、越冬中に怪我、骨折、換羽の異常などのなんらかの理由で繁殖地への渡りができない個体が存在し、種類について報告しています。内訳は、ヨシガモ、オシドリ、ヒドリガモ、マガモ、コガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、ホシハジロ、スズガモ、キンクロハジロ、メジロガモ、アカハシハジロ、ビロードキンクロ、カワアイサの越夏個体が日本各地で確認されたことを紹介しています。また、カモ類以外にマガン、カンムリカイツブリ、オオバンなどの越夏も知られていると述べています。(シギ・チドリの非繁殖個体について)石川(1993)は、谷津干潟で観察した鳥類の観察記録を整理し報告しています。1976年から1990年の間で非繁殖個体が観察されれなかったのは7回/70日で出現率は90%にもなり、大半は冬鳥の若鳥だったと述べています。ダイゼン以外にもオバシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、ダイシャクシギ、ホウロクシギなどの中・大型の種類に多く見られたと記しています。また、小型ではメダイチドリの所謂越夏が多く、ハマシギやトウネン、キョウジョシギではとても少ないと報告しています。なお、越夏個体の中ではメダイチドリは夏羽個体が比較的多いと述べています。(引用)石川 勉.1993.東京湾の渡り鳥.p42-43.晶文社. 大塚 攻ほか.2022. 広島県東広島市七ツ池におけるカモ類の出現記録広島大学総合博物館研究報告.第14巻..p17-24.(写真)一枚目:2017年7月9日メダイチドリ、三番瀬、二枚目:2017年7月9日オバシギ、三番瀬、三枚目、四枚目:2014年6月15日スズガモ、手賀沼(次列風切が欠損)五枚目:2019年6月2日カンムリカイツブリ、手賀沼、六枚目、七枚目:2021年6月28日シロエリオオハム、さいたま市彩湖
2024.08.14
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台風10号の影響で雨降りが続いておりフィールドに出られずでしたが、予報では昼前までは雨が降らずだったので短時間ですが、三郷市の江戸川河川敷を探索しました。というのも2008年9月に大雨による増水で江戸川が冠水した後、9月9日に複数のサギの仲間、オグロシギ、コアオアシシギが河川敷のグランドにできた水たまりで餌を物色していた光景を思い出したからです。予想通り、江戸川は増水し流山市、三郷市側両方の河川敷のグランドは全て水没していました。しかし、堤防にあるサイクリングコース上からの観察はできました。冬にコミミズクの姿を目撃しているコースを探索。武蔵野線の橋梁にチョウゲンボウ、冠水したグランドの一角で小魚を何度も捕獲していたカワセミ、道路の水たまりで水浴びし羽繕いをしていたキジバト、口角が黄色で上面全体がバフ色のハクセキレイ若鳥、体全体が褐色のムクドリ若鳥の姿を観察しました。(写真)最後の三枚の写真は、2008年9月8日のもので、オグロシギ、コアオアシシギ、サギの仲間が羽を休めていた光景です。それ以外は2024年9月1日撮影
2024.09.01
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