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2008.02.19
テーマ： 連載小説を書いてみようｖ(10166)
カテゴリ： lovesick
当の楓を横に乗せながら、頭の中で、ダメだ、やめとけ、と思いながら、つい謙吾と楓のことを考えてしまう。どんなことって、そりゃ、裸で、、抱き合って、、、って、ぅおあ～～～っ、なんで、なんで、なんで、謙吾なんだろうなあ。謙吾は、ダメだよ。俺、謙吾には何一つかなうとこないんだよ。しかも、好司の言ってた話、考えてみたら、謙吾、めちゃくちゃ楓のこと愛してたわけで、再会とかされたら、やばくね？楓だって、そのときは冷静じゃなかっただけで、今、謙吾に愛情示されたら、絶対。。
ふと気づけば、なんか、楓の視線が痛い。なんで、今日はそんなに堂々とこっち見てるわけ？俺、心の中でだけ思ってるだろ？変な声とか出してないよな？そんなに見つめられると、運転があやしくなっちゃうよ。半分は、間違いなく、楓が思いっきり酔っているからだろうと思った。そして、もう半分は、やっぱり、もう見納めの日が近いって思ってるからじゃないかな。そう思うと、いてもたってもいられなくなる。
思い切って、信号待ちの間に聞いてみる。
「楓、久しぶりに展望台行かない？」
楓は、一瞬驚いたような顔をしたけれど、にっこり笑ってうなずいた。俺も、微笑んだ。
展望台にあがると、まだ薄く雲が残っていたけれど、その切れ間の、藍色にぽっかりと空いた部分にたくさんの星が瞬いていた。ベンチに座り、目を細め、嬉しそうに空を見上げる楓。俺は、車から出したブランケットを楓の肩にかけた。隣に座って、俺は星ではなく、楓の顔を見ながら、出会ってここに来た日のことを思い出した。あの時から、まだやっとひと月たったばかりなんだな。あの日、思った通り、俺、随分苦しい恋してるよ。もちろん同じだけの幸せもあるけれど。そして、しばらく悩んだが、やっぱり打ち明けておくことにした。
「楓、俺、聞いちゃったんだ」
楓が、明るい表情のまま、こちらを向く。俺はしっかりと楓に視線を置いて、続けた。
「謙吾と楓のこと」
「さっき、サキさんだっけ？彼女も悪気なくなんだけど、、、ホテルでバイトしてたときに、２人が何度か泊まりに来てたって」
楓は、まぶしいものでも見るように、眉を少し寄せてから、目を閉じ、しばらくそのままの体勢でいたが、突然、俺から離れるように立ち上がった。俺はすかさず、楓の手首を掴む。振り払おうとする楓。離すもんか。
「待って、座ってよ。ちゃんと最後まで聞いて」
力なく腰を落とす楓。俺は楓から視線を逸らさずに、
「聞いたの、今日、楓に会う前なんだ。俺が来たとき、バルコニーに出てたろ？その時なんだ」
楓は、少し視線を泳がせてから、その意味に気づき、驚いたようにこちらを向く。俺は力強く頷いて、
「分かってるだろ？俺、何度も愛してるって言った。もちろん本気だよ。ショックじゃなかったっていうと嘘になる。正直、今も、まだ、動揺してる。だけど、楓への気持ちは変わらない。」
信じられないものを見るような目で、俺を見る楓。その唇が何か言葉を、、、、声にすることができないことも忘れて、、、何か言葉を探すように震える。
「楓が、話してくれるまで、知らない振りして、待つつもりだった。でも、気が変わった。楓が、あんまり思いつめてるみたいだから」
手首を握る俺の手に視線を落とす楓。俺はかまわず続ける。
「楓が何を話してくれても構わない。俺は何を知っても変わらない。だから、そんなに思いつめて、俺と離れることなんて、考えるのは、もうやめてくれよ。、、、俺のこと、嫌ってるなら仕方ないけど」
ふと気づけば、なんか、楓の視線が痛い。なんで、今日はそんなに堂々とこっち見てるわけ？俺、心の中でだけ思ってるだろ？変な声とか出してないよな？そんなに見つめられると、運転があやしくなっちゃうよ。半分は、間違いなく、楓が思いっきり酔っているからだろうと思った。そして、もう半分は、やっぱり、もう見納めの日が近いって思ってるからじゃないかな。そう思うと、いてもたってもいられなくなる。
思い切って、信号待ちの間に聞いてみる。
「楓、久しぶりに展望台行かない？」
楓は、一瞬驚いたような顔をしたけれど、にっこり笑ってうなずいた。俺も、微笑んだ。
展望台にあがると、まだ薄く雲が残っていたけれど、その切れ間の、藍色にぽっかりと空いた部分にたくさんの星が瞬いていた。ベンチに座り、目を細め、嬉しそうに空を見上げる楓。俺は、車から出したブランケットを楓の肩にかけた。隣に座って、俺は星ではなく、楓の顔を見ながら、出会ってここに来た日のことを思い出した。あの時から、まだやっとひと月たったばかりなんだな。あの日、思った通り、俺、随分苦しい恋してるよ。もちろん同じだけの幸せもあるけれど。そして、しばらく悩んだが、やっぱり打ち明けておくことにした。
「楓、俺、聞いちゃったんだ」
楓が、明るい表情のまま、こちらを向く。俺はしっかりと楓に視線を置いて、続けた。
「謙吾と楓のこと」
「さっき、サキさんだっけ？彼女も悪気なくなんだけど、、、ホテルでバイトしてたときに、２人が何度か泊まりに来てたって」
楓は、まぶしいものでも見るように、眉を少し寄せてから、目を閉じ、しばらくそのままの体勢でいたが、突然、俺から離れるように立ち上がった。俺はすかさず、楓の手首を掴む。振り払おうとする楓。離すもんか。
「待って、座ってよ。ちゃんと最後まで聞いて」
力なく腰を落とす楓。俺は楓から視線を逸らさずに、
「聞いたの、今日、楓に会う前なんだ。俺が来たとき、バルコニーに出てたろ？その時なんだ」
楓は、少し視線を泳がせてから、その意味に気づき、驚いたようにこちらを向く。俺は力強く頷いて、
「分かってるだろ？俺、何度も愛してるって言った。もちろん本気だよ。ショックじゃなかったっていうと嘘になる。正直、今も、まだ、動揺してる。だけど、楓への気持ちは変わらない。」
信じられないものを見るような目で、俺を見る楓。その唇が何か言葉を、、、、声にすることができないことも忘れて、、、何か言葉を探すように震える。
「楓が、話してくれるまで、知らない振りして、待つつもりだった。でも、気が変わった。楓が、あんまり思いつめてるみたいだから」
手首を握る俺の手に視線を落とす楓。俺はかまわず続ける。
「楓が何を話してくれても構わない。俺は何を知っても変わらない。だから、そんなに思いつめて、俺と離れることなんて、考えるのは、もうやめてくれよ。、、、俺のこと、嫌ってるなら仕方ないけど」
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