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2の疑問点の解説
回転中の独楽は、そう簡単には止まらない。自動車がブレーキをかけても止まらないのと同じ理屈である。 慣性の法則 があるからだ。
例のワッカは、人間が入って足で回す。回し始めは良いが、どうやって止めるのだろう。
「回転中に飛び出ろ!!」とでも言うのだろうか?見たところ、ブレーキらしき物は無い。
と、言う事は、「エスカレーターを逆走」するのと同じ現象が起きてもおかしくないのである。
何せ、「 使用中止 」なのでどうやって止めるのか?までは分からなかった。
仮にブレーキがついていたとする。どんな事が起こるだろうか・・・人間も急には止まれないのである。
ワッカが 急に止まれば、中の人間は、もんどり打って倒れるだろう 。
余程回転が遅ければ別だが、 遅い回転では発電に必要な回転数が得られない 。
しかも体を支えるレバーすら無いのだから、 被実験者は逃げようが無い のである。
これが安全? と考えない訳にはいかない。
3の疑問点の解説
装置は大きかった。何せ直径3m超えの車輪が付いている装置だから。私の機械屋の端くれ。ざっと見た目で試算するだけで、 500万円は下らない代物 だった。では、回転運動→発電を実験するのに、「これ程大層な実験装置」が必要だろうか?
私なら、 1万円 で済ませる自信がある。
自転車を買ってくれば済むのである。ダイナモを後輪に取り付け、ライトを取り外せば実験機の完成である。
自転車なら、ハンドルも付いてるし、ペダルもある。
至って安全で安価な実験装置 である。
科学館を誘致したのは、市である。 当然、実験装置の費用は税金 。
税金を使って子供の為の実験装置を作るなら、もっとましな設計が出来なかったのだろうか?と思ってしまう。
「財政赤字」が多い地方自治体なのに 、「お金の使い方」はバブルの頃と何も変わっていない 。
壊れた実験装置の前で、遊具メーカーが言った一言は、「二度とココには来ない」と思わせるに十分だった。
「費用の関係もありますから、 この装置の安全率は、1.2 なんですよ」。
安全率が、1.2???
安全率が1.2と言う事は、大人一人の体重を 60kgと仮定した場合、72kgだと壊れる計算 をしていると言う事だ。
そんな安全率は、聞いた事が無い。装置設計、ましてや人間が乗る装置なら安全率が2~3が当然である。
子供がどんな動きをするか分からないのであれば、衝撃力を含めて安全率を10にするのも当然である。
安全率が1.2。私が「とんでも無い装置だ」と言いきる理由が判るであろう。
お前、本当に機械の設計屋なのか?
物つくり 2009.01.22
子供の小遣い。。さて、いくら 2009.01.17