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2006年04月23日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、今日は「英国留学回想録」です。


「戦いの始まり」。

この章では、本題に入る前に
プレセッショナルコースで私が接した人物についても
紹介していることにお気づきだろうか。
前々回は「芝生の上をハイヒールで歩く女」Y子さん。
前回は「旦那も子もいる高級官僚」N子さん。

今日は韓国外務省の高級官僚・イジュさんを紹介したい。

ケンブリッジ大学に行ってしまったので、
そんなにいろいろ付き合いがあった訳ではない。
今は音信もない。

ただ、同じクラスで学んで、
彼女に関して非常に印象深い出来事があったので
少し書き残しておきたい。

プレセッショナルコースの授業で、
「アジア通貨危機」を話題で議論したことがあった。

アジア通貨危機では、
タイや韓国などにIMFが入ったが、
うちのクラスには

がいたこともあって、
結構議論が白熱した。

私も、アジア通貨危機当時、
たこちゅー商事で
タイ・オイル社の石油プラント向けの

つたない英語でそのへんの話をしたのを覚えている。

この議論の中で、
タイ人の女の子たちが
「IMFは間違っていた。ミヤザワ・プランがわが国の経済を回復させた」
(ミヤザワとは宮沢喜一元首相のこと)
と話していたのだが、
そこで、イジュさんが手を上げて発言を求めた。

「わが国では、IMFの指導を受け入れ、
金大中大統領の強い指導力の元、
国民が一丸となって経済復興を実現させた。

タイでは、政治家の指導力が欠けていたのでは?」

こう、毅然と言い放ったのだ。

私は、イジュさんの発言の是非はともかく、
「大統領の指導力の元、国民一丸となって。。。」
と堂々と言えることに当時強い印象を持ったのを覚えている。

いい悪いではない。
単純に、日本ではこういう発言は珍しいと思ったのだ。
「愛国心」とか「指導者に対する忠誠」とか、
日本人からこういう発言が出ることはまずないなと。

イジュさんというのは、
長身、長い黒髪、
強い意志を感じさせる切れ長の目、
いわゆる韓国美人の典型であった。

接する期間は短かったのだが、
私の留学の中で、
非常に印象深い人の1人なので
紹介させていただいた。

さて、「大学院入学への最後の戦い」だが、
前回、プレセッショナルコースの最後の1ヶ月の
メインの課題が「ライブラリー・プロジェクト」と呼ばれる
ロング・エッセイを書くことだと書いた。

そして、私はこの課題を与えられたとき、
不安と疑問を感じたと書いた。

この不安と疑問が私の戦いにつながっていくのである。

私はこれまでこの回想録で
「これは大学院入学への重要なポイントとなる」
ということをいくつか書いてきた。

その中で、
このプレセッショナル・コースの初日に、
私が試験を受けたことを覚えている方はいるだろうか。

要は、初日に学生のレベルを知るために
試験があったのだが、
この試験が文法中心の問題で
私はさっぱりできなかったと書いた。

私の大学院入学への条件は、

「プレセッショナルコース2ヶ月受講後、
試験を受けてパスすれば合格」

だった。
そして、この試験は初日に受けた試験と
ほぼ同じ形式のものであることは
巷に流れる情報でわかっていた。

私が感じた不安と疑問とは実はこれであった。

これはおかしいんじゃないの?

プレセッショナル・コースの授業というのは、
会話と読み書きの2つの授業があって、
会話というのは、プレゼンテーションのやり方、
読み書きというのは、エッセイの書き方
であった。

文法の授業なんてどこにもないじゃないか?
文法の授業がないのに、
文法の試験をして
大学院の合否を決めるというのは
おかしいんじゃないかと思った。

おそらく、プレセッショナル・コースが終わった時、
文法の試験をやっても私の結果は
コース初日に受けたときと変わらないだろうと思った。
だって、文法なんて
何にも習ってないんだもん。。。

このままでは試験に落ちて日本へ強制送還になる。
正直やばいと思った。

同じクラスで試験を受けることになっていた学生が他にもいた。
ナタリーというメキシコ人の女性だった。

彼女にこの疑問を話してみた。

「しかたないわよおー。決まりなんだもん。」

彼女はのんびりしていた。
ラテン系のメキシコ人はそんなもんかもしれない。
こいつは話にならんと思って、
それ以上話すのをやめた。

この試験に関しては、
もう1つ気になる点があった。
それは、この試験が実施されて
結果が返ってくる日が、
ほぼ私の学生ビザが切れる日と
同じ時期だったからだ。

これも以前書いている。
私は英国に入国した日、
ヒースロー空港の入国審査でもめて
2ヶ月しか学生ビザをもらえなかった。

試験の結果が出る前にビザが切れたら、
私の身分はどういうことになるわけ?

これは極めて不安なことだった。
なんとかしなければと思った。

なんとかすることとは何か?

突き詰めて考えると、
「試験を受けて合格したら大学院入学許可」
という条件を削除させること、
これしかない。

そんなことができるのか?
大学側が私に対して提示した
正式な入学受け入れの条件なのだぞ?

常識的にはそれを削除させることは不可能だ。
しかし、今私が置かれている状況は、
常識だからとか言ってられる場合ではない。

考えなければ。考えるのだ。。。。

。。。。そして、結論が出た。

私は意を決して動き始めたのである。






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最終更新日  2006年05月15日 21時38分12秒


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