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2006年09月30日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「安倍人事で見えたもの」


話を党役員人事に進めるけれども、
ここでは安倍首相は

「味方を党に」

という、セオリー通りの
人事を行ったように見える。

中川酒さん(という呼び方を
巷ではするんですか?=笑)は、


「総裁選出たほうがいいんじゃないの?」

と、言ったけれども、
まあ、総理総裁への道に
一歩前進というふうに
本人は満足なんじゃないかと思う。

私は、酒さんにとって
ベストの結果とは思わないけどね。
ただ、今日はそのことは書かない。
いずれ書くような場面で
政局であるでしょう。(苦笑)

丹羽さんに関しても

それで総務会長になった。

それ以上の意味も
それ以下の意味も
政局に対してないので、
なにも書くことはない。



ということで、
中川秀直幹事長。

安倍首相にとって
清和会の先輩で、
政局運営に長けた
参謀型の政治家。

安倍さんにとって
これほど頼りになる

「味方」

は、いないじゃないかと
思われるだろう。

ところが、事はそんなに単純じゃないんだよね。(笑)

先日、インターネットの新聞に
こんなようなニュースが載ってましたね。

安倍首相は最初、中川秀さんに
経済財政担当大臣に就任してもらって
麻生さんに幹事長をお願いしたかったと。

それで、安倍さんはそのことを
森喜朗さんから中川秀さんに
お願いしてもらおうとして、

「中川君が受けるわけない。
自分で頼みなさい」

森さんに冷たく断られたと。

それで、規定路線通り(?)に
中川秀幹事長就任、
麻生外相留任となったと。

これね、事実を淡々と
伝えるだけのような
記事だったけれどもね、
実はものすごい重要なんですよ。(苦笑)

中川秀さんという人は
今回の総裁選を通じて、
安倍圧勝ムードの中で
いつのまにか
影響力をすさまじく
拡大していたことは
すでに書いているよね。
(2006年8月26日
「総裁候補の看板」を誰も得ようとしなかったわけ:「ポスト安倍」と「新・キングメーカー」の動きとは。

そして、安倍圧勝ムードというのは
世論から自然に発生したものではなくて
それを仕掛けた人がいること、
それを仕掛けたのが中川秀さんであること
なんでそんなことをしたとかというと
安倍内閣誕生後に
自らが新しい

「キングメーカー」

として君臨したいという
野望があるからではないかと
書いたわけだね。

そして、安倍圧勝を見事に演出したことで
中川秀さんは最大の功労者として
誰の文句もなく幹事長に就任したと
誰もが思っていた。

そして、安倍首相と中川幹事長の
信頼関係も磐石だと誰もが思った。

ところが、実は安倍首相は
中川秀さんを一経済閣僚でしかない
経済財政担当大臣にしようとしていた。

しかも、自分で直接中川秀氏に打診せず、
森さんを介してそれを打診しようとした。

安倍首相と中川秀さんに
信頼関係があるならば、
自分で頼めばいいことだ。

いかに、この人事案が
不自然なものだったかがわかる。
安倍首相の意図はなんだったのだろう。。。

安倍首相は総裁選の終盤、
教育問題や憲法問題に関して
突如、積極的に保守的な発言を
繰り返すようになった。

それまでは、非常に慎重は発言に
終始していたのに。

これはなぜかというと、
別に安倍首相が圧勝ムードを受けて、
自分が首相になって本当にやりたいことを
自由に言えるようになったということでは
ないと思うんだよね。

むしろ、総裁選において、
あえて自分への支持を下げるために
行ったように思えるんだよね。

実際に、安倍支持は
7割を超えていると
言われていたのに、
総裁選の蓋を開けてみたら、
安倍首相の得票率は
6割ちょっとにとどまったわけだから。

じゃあ、なんで安倍首相は
わざわざ自らへの得票率を下げるように
強硬な発言を繰り返したのか。

それは、党内があまりにも総主流派になって、
みんなが論功行賞を要求するようになり、
政策の実現を要求するようになったら
政権の運営が混乱してしまうからだ。
例えば、「増税派」と「行革派」が
「親中派」と「親米派」が
安倍首相を支持した見返りを求めて
同時に政策の実現を要求してきたとしたら
それを抑えるのは大変な政治力がいる。

現実に、古賀誠さんなどが
安倍さんの支持はするけど
政策はどんどん提言していくと
言っていたではないか。

政権の運営というのは、
適当に反対派が存在しているほうが
実はやりやすいことは
小泉内閣が証明しているしね。

だから、安倍首相は
勝ち馬に乗ってくる
実は反対派を切ろうとした。

だから、この圧勝を演出しようとした
中川秀さんに対しては、
信頼感というより、むしろ
やりにくさを感じているのではないか。

中川秀さんが圧勝ムードを演出し、
キングメーカーにのし上がっていく反面、
自分がどんどんやりにくくなる現状を
なんとか食い止めたいと思うのは
実に自然なことだからね。

それで、安倍首相が
中川秀さんに対して
一手を打とうとしたのが、
経済財政担当大臣起用という
人事案だったと思う。

党の資金と公認権を一手に握る
幹事長というポジションがいかに
強い政治力を持つかは、
昨年の郵政解散時の
武部幹事長の強力さで
みなさんご存知のことと思う。

ただ、中川秀さんの政治力も、
経済財政担当大臣という一閣僚ならば、
なんとか抑えることができる。

安倍首相はこう考えたと思うんだよね。

そして、私は思うんだけど、
この人事案ってのは、
中川秀さんの処遇だけではなくて、
おそらくだけど、

中川秀経済財政担当大臣
町村信孝外相、
麻生太郎幹事長、
塩崎恭久官房長官、

この4つがセットになった
案だったと思う。

これは、基本的に安倍さんのブレーン
(政治家以外の外部ブレーン)が
小泉さんのブレーンと同じだろうと
推測するところから思うんだけどね。

そのブレーンが誰だかはわからないけど、
相当に頭のいいブレーンがいると思うんだ。(苦笑)

小泉ブレーンなら、
今回の人事の肝は
これだと考えるはずだ。

まず、中川秀さんの
経済財政担当大臣起用の意味は
ここまで書いた通り、
彼の影響力を抑えるため。

次に、町村外相再任についてだけどね。
(2006年8月26日
「総裁候補の看板」を誰も得ようとしなかったわけ:「ポスト安倍」と「新・キングメーカー」の動きとは。
このエントリーで書いた通り、
私は本当に「ポスト安倍」を
狙っている本命は、
今の時点ではという
条件付きだけれども、
町村さんだと思っているのだ。

実際に、こう書いた後、
森さんが派閥会長退任の意向を示し、
町村さんが会長に就任するという
報道が出たよね。

実際に、参院選前に町村清和会会長が
実現するかどうかは別にしても、
町村さんが安倍首相不在の間に
清和会会長の座を固めるつもりでいるのは
はっきりしているわけだ。

安倍首相はこの動きを抑えたいと思うだろう。
いや、派閥会長に町村さんがなるのは
仕方がない。

しかし、それはあくまで、
森内閣時の小泉清和会会長のように
暫定的な立場に留まらせないといけない。

清和会を町村さん(とそのバックにいる
中川秀さん)が完全に掌握してしまって
時には内閣に反対するような事態は
なんとしても避けなければならない。

そのための一手が、
町村外相再任なのだ。

町村さんを外相に押し込めれば、
彼の清和会掌握の動きを
限定的なものに止められると
いうことだ。

町村さんは小泉内閣の外相だったわけだから、
外交の継続性維持という観点からも、
みんな納得しやすいので、
次に書く、麻生さんを
幹事長に転任させるのにも、
いい理屈づけになるからね。

これは、安倍ブレーンになった
小泉ブレーンの人ならば
簡単に思いつくことだと思うね。(苦笑)

だが、町村さんは安倍首相の打診を
受けなかったのだろう。

当然だ。町村さんは参院選までは
閥務に専念して地盤を固める。
参院選後主要閣僚に復帰して、
ポスト安倍を目指すという
戦略を立てているだろうしね。

3番目は、麻生幹事長。
これは中川秀さんが幹事長に
就任したことで
自然に実現しなかったこと。

この動きからわかることは、
安倍首相は中川秀さんより、
小泉内閣時代に
官房長官と外相という立場で
一緒に外交問題を処理することが多かった
麻生さんをより信頼してるらしいと
いうことだよね。

安倍さんは、できれば麻生さんに
ポスト安倍の芽を残したいと
思っているんだろうね。

外相は押しも押されぬ
主要閣僚じゃないか
という方がいるかもしれないけど、
外相というポストには
総理総裁を狙うときには
メリットとデメリットがある。

メリットは、これまでにも
何度も書いてきたけど
外相ポストは国内政局で
傷つくことがないということだ。

この好例は、
これまでも紹介してきたけど
経済政策の失敗で退陣した
橋本首相の後継が、
橋本内閣の外相だった、
小渕さんだったことだ。

橋本内閣の責任を
小渕外相は取らないで
すんだということだ。

ところが、外相ポストには
デメリットもあって、
国内政局に絡めないということは、
政局の切った張ったの中で、
勢力を伸ばしていくことが
できないということだ。

これが今回の総裁選で
麻生外相が得票を伸ばせなかった
大きな原因になったのだ。

だから、安倍首相は
信頼できる麻生さんを
幹事長に就任させて
党の資金と公認権を握らせて、
中川秀・町村ラインに
対抗してほしかったと同時に、
新人の公認・当選を通じて、
総裁候補として
党内基盤を拡大してほしいと
考えたと思う。

昨年の総選挙の新人公認・当選を通じて
いまや武部グループができるかというような
ことになっているけれども、
そういうイメージの勢力拡大のチャンスを
麻生さんに与えたかったということだね。

しかし、これも実現せず。。。

最後に、塩崎官房長官の
話に移る前に、
ここまでの話のまとめとして、
重要なことを1つ指摘したいと思う。
それは、

「小泉首相は、幹事長人事に関しては
誰にも相談せず、全て自分で決めた」

ということだ。
思い出してみるとわかる。
小泉さんの時代の幹事長といえば、

山崎拓幹事長、
安倍普三幹事長、
武部勤幹事長、

いずれも、誰かに(例えば森さんに=苦笑)
少しでも相談したら
すぐに反対されて
ダメになる人事であることは明白。(笑)

小泉さんは、幹事長人事に関しては
誰にも相談する前に
自分で本人に電話をして、
就任を打診した。

それだけ幹事長人事というのが
小泉さんにとって
絶対に譲れないものだったのである。

おそらくだけど、
今回の人事に関してはブレーンが、
小泉さんに対するアドバイスと
同じアドバイスを安倍さんにしたと思う。

ただ、小泉さんは
そのアドバイスを採用し、
誰になんと言われようと
自ら決断して一点の曇りもなかったが、
安倍首相は、
アドバイス自体は聞いたみたいだけど、
自分では決断できず、
森さんに頼ろうとして
突き放されて失敗したように思える。

今日は特にこれを論評はしない。
ただ、小泉前首相と、
安倍首相は違うみたいだと
いうことだけを言っておきたい。

それでは、ここから先は後編に。

後編は、塩崎官房長官の話から始めます。





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最終更新日  2006年09月30日 23時20分38秒


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