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2006年11月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「政局抜きで小泉政治を総括する」


もちろん、小泉外交では
前に進まなかったように思える
部分もある。

例えば、ロシアとの北方領土交渉。
国連安保理常任理事国入りの問題。。。

でもね、これもやっぱり
小泉以前のことを考えてみて


散々、経済協力をしたのに、
なーんにも領土交渉を
前に進められなかった
橋龍時代の時代の
負の遺産を返すために、
小泉さんがやったことはなにか。

「ロシアが最も頭を痛めている
チェチェン問題が最悪の時に
狙ったように北方領土を視察した」
(2004年10月15日
北方領土視察は小泉が仕掛けた罠!?



これね、ものすごい意味ありましたよ。

「貴方にとって最も頭の痛い問題は
領土問題(チェチェン)だということを
ちゃんと私は把握してますよ。

もう1つの領土問題(北方領土)も


というメッセージを、
小泉さんはプーチン大統領に
送ったわけだ。(笑)

また、的確な時期(?)に視察を行ったことで、
小泉さんがロシア国内の状況を
正確に把握しているということを示し、

「コイズミおそるべし」

という警戒心を
プーチン大統領は抱かせたし、
そして、その情報はおそらく
アメリカ経由だろうということも、
ブッシュ-小泉関係の強固さを示し、

「日本のバックにはアメリカがいる。
日本をなめてはいけない」

と、ロシアは思ったはずだ。

小泉さんから安倍さんに
首相が変わった頃にね
漁船がロシアに拿捕されたり
サハリン1のガスの売り先は中国だし
サハリン2の業務停止の
問題が出てきたりしたでしょ。

あれは、ロシアが日本を
警戒するようになった証拠だよね。

「コイズミからアベに代わって、
日本は元にもどるのか。
それともやはり、
警戒すべき相手なのか」

と、牽制球を投げてきたんだよね。(苦笑)

まあ、これはこれでいいんじゃないかな。
牽制球を投げられるだけ
ましになったんだと思うよ。

実際のところ
価格形成の観点からいって
ガスの売り先が中国だけだと
困るのはロシアのほうなのは
誰でもわかることだし、
日本は毅然としていれば、
最終的には対応可能な問題だ。

確かに、北方領土問題はこの5年間
前進させることはできなかったかもしれない。
しかし、小泉外交はそれ以前のね、
金ばっかり無条件で負担させられる
負の状態を考慮してみたら、
それをようやく正常に戻したと
いうことなんだから、
そこは評価すべきだと
思うんですよね。

国連安保理常任理事国の問題も同じ。
金だけ出してもアフリカの票は取れない、
ということが明らかになっただけでも
かなりの進歩だと思う。

これまではそれさえわかってなかったんだから。。。(苦笑)

「財政赤字もひどいことだし、
お金を出す時にはよくよく内容を
検討してから。。。」

と、小泉さんが首相になってから
日本はちらちら言い出しかけてるわけだけど
それで発展途上国はう~んってなるわけよ。(苦笑)

そんなことすら、
これまではできてなかったんだから。。。

要するに、ここまで書いてきたことを
そろそろまとめたいんだけれども、
小泉外交5年間というのは、

「日本が、世界中に金をばら撒きまくって、
バカにされているという異常な状態を
日本の経済力に見合う影響力を
世界に対して普通に発揮できるような
正常な状態に戻そうとした」

ということだったのだと思う。

現在、日本に金を出してもらうのは
ただ擦り寄っていけばいいと
甘く考えている国は
少なくなくなっているように思う。

少なくとも、日本に対して何をすれば
日本が金を出してくれるか
前と比べると少しは考える国が
出てきたんじゃないだろうか。

小泉さんの首相在任中の外遊回数は
歴代一位だったらしいけど、
小泉さんを訪ねてくる外国の要人の数も
それまでの首相に比べると
かなり多かったと思うよ。

中国はしかたないとして。。。(苦笑)

さて、小泉外交が成し遂げられなかった事は
なにかということも少し話したいんだけれども、
それは難しい話じゃないんだよね。

みなさんの日常の、
近所付き合い、大学のサークル活動
会社内外の人間関係や客先との関係を
考えてみればわかること。

「恫喝に屈しない小泉外交」

にヤンヤヤンヤの喝采の人たちも
自分の身の回りを考えてみるとね、
人間関係というものが
周りの人たちに「NO!」と
言い続けるだけでは
うまくいかないことは
当たり前にわかることだろう。

営業なんか特にそうだけど、
人間関係を築くには、
相手の懐に自ら飛び込んで、
キンタマをぐっと掴むように、(失礼=苦笑)
相手の痒いところに手を届かせて
信頼を勝ち得ることが必要だよね。

つまり、小泉さんを引き継ぐ
安倍外交に求められるものは

「営業活動」(笑)

というかね、
やっぱ周りの国とね
仲良くしないと
いけないと思うのだ。
本当の意味でね。(苦笑)

まあ、最初のうちはね、
また「恫喝に屈する日本」に
戻ってくれるかもしれないと
中国やロシアがいろいろと
言ってくるかもしれないけど
それを淡々と受け流してね、
「攻めの外交」まで
日本外交を前進させて
もらいたいんだよね。

それには「局地戦のけんかに強い」という
小泉外交とは別の要素というかね、
もっと大きな戦略を描くことが
必要になるのかもしれない。

それについては、
別途書こうと思っている。

最後に、小泉さんの隠れた功績というものを
紹介してみたいと思うんだよね。それは

「『村山談話』を世界に知らしめた」

ということだと思う。(笑)

なんか右左どちらの人にも
お叱りを受けそうな書き方で
申し訳ないけど、
まあちょっと聞いてやってください。(苦笑)

うひょひょ。。。

「村山談話」とは、
1995年8月15日に
閣議決定に基づいて

「日本が戦前・戦中に行ったとされる
『侵略』や『植民地支配』について
公式に謝罪した」

ものであって、

「日本国政府の公式歴史見解」

とされているものだよね。

ところがなんだけれども、
これ村山富市さんという
世界的に極めて影の薄い首相が
発表したせいなのか、
実はあんまり世界の人々に
知られてなかったんだよね。

英国のマスコミにも
日本政府は公式に謝罪していると
取り上げられたのは
少なくとも私の記憶にはないし、むしろ

「謝罪が足らんのが日中関係悪化の根本原因」

みたいな評論記事を
読んだことは何度もあったように思う。

うちの学校の授業でも

「日本は謝罪してない」

という、アジアの学生の意見に
先生方は完全に同意してたし、
私の指導教官でさえ
そのへんは怪しい。。。(苦笑)

大体、村山首相を出した側の
政治家の皆さん方でさえ、
外国に行ったときに
この「政府公式見解」の
説明をするどころか、むしろ、

「政府はちゃんと謝ってない」

みたいなことを
外国の要人に話してきたんだから、
どうしようもない。。。(苦笑)

それ以前に、そもそもだけど
この「村山談話」について
よく知らなかった日本国民が
多かったように思うしね。(苦笑)

いや、ほんとの話。。。

ところがね、このエントリーで取り上げた
(2005年4月24日
祝!日本外交の夜明け(続編):中国との格の違いを見せつけた小泉演説。
小泉首相がAA会議での演説で
村山談話を踏襲すると発言して以来、

「日本政府が戦前・戦中に行ったとされる
『侵略』や『植民地支配』について
公式に謝罪していること」

が、世界中に広く浸透することになったと
私は感じているんだよね。

小泉演説以後、明らかに
日本が謝罪していないという論調が
欧米のマスコミから消えたと思うのは
(少なくとも、まともなマスコミからは=苦笑)
私だけでしょうか?(笑)

いまや、この「村山談話」の存在、
日本国の戦争に対する公式な謝罪は
世界の常識になりつつあるのではないかと
私は考えている。

これは、世界的にも知名度が高く
その動向の注目度が高い
小泉さんが発言したことが
大きかったんだよね。

私は、「村山談話」の内容について
ここで正しいとか正しくないとか
言うつもりはない。

そういうのには興味がない。(爆笑)

ただ、1つだけ言うと、
このAA会議での小泉演説によって、

「『日本は謝罪していない』と主張する
中国などが恫喝外交に使ってきたカード」

が、その後消滅したという事実だけを
淡々と指摘しておきたいと思う。(苦笑)

だって、すでに謝ってるのに
謝ってないから悪いとは
言えないでしょ、普通。。。(苦笑)

これが小泉さんの隠れた功績である。

なんか、すみませんねえ。

今日は高尚な話をしたいと
あれだけ言っていたのに、
結局、蓋を開けたら

「けんか屋純ちゃんの
チャンチャンバラバラ
斬った張ったの話」

になってしまった。。。(苦笑)

とにかくね、
小泉外交の評価には
いろんなご意見があると思うし、
それでいいと思うんだけど
とにかく「小泉以前」は
どうだったのかということはね、
必ず考えてもらいたいと
思うんですよね。

今回言いたいことは、
突き詰めるとそれだけです。(苦笑)

まあ、次回こそはね、

「小泉政治と民主主義」

みたいな感じで
今度こそ高尚にやってみたいと
思っておりますんで、
1つよろしくお願いしたいと。

それでは、またね。



「外交・国際関係」バックナンバーは こちら。

「かみぽこ政治学」バックナンバーは こちら。

<推薦図書>

飯島勲著「実録小泉外交」








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最終更新日  2007年10月30日 12時01分21秒


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