PR
昨日、テレビをつけたら箱根駅伝を中継していました
強風の中、体温を奪われながら、タスキをつなぐために極限まで力を使い果たしてフラフラになって倒れ込む選手、号泣する選手、泣きながら抱きかかえる仲間、
「すごいな~、何がここまで駆り立てるのか」と呟く体育系全く不案内の吉祥天
そして思い出したのが、昨年・・・といってもつい2週間前ですが・・・
参加したある忘年会
司会者に「では今年の心に残る出来事を語っていただきましょう」とマイクを差し出されたのはK先生・・・産婦人科医
立ち上がってマイク片手におもむろに語り始めるK先生
「私、メタボを克服しようとマラソンを始めまして2年、だいぶお腹も引っ込んで、これならば、と満を持して吉野川マラソンに挑戦しました」
吉野川マラソンというのは2003年から始まった徳島県走ろう連合会主催、徳島県、市、大学、国土交通省、四国放送などが後援するマラソン大会で、吉野川に沿って5キロ、10キロ、ハーフの3コースを制限時間3時間で走るというものですが
吉野川に沿って走るのは、景色も気持ちもいい、とかで年々参加者が増え、日本中からエントリーが来るようになって、最近では先着順になりました
これにはボランティアが大勢必要になるわけですが、四国八十八箇所を有する徳島県では古くから「お接待」と言ってお遍路さん達をもてなす伝統があるので市町村や婦人会などが次々と名乗りを上げ、コースにはずらりとテントが並んで給水や食べ物を並べ、阿波踊りやゆるキャラも総出演で旗を振って応援しています
「それで、ですね」とK先生
「走り始めてしばらくすると、テント張ってあって、そこでうどん配ってるんです・・・好きなものでうどん食べて・・・しばらく走ったらこんどは蕎麦米ぞうすい(蕎麦の実で作るぞうすい、郷土料理)これもいただいて、しばらく走ったら今度はフィッシュカツ(これも郷土料理、魚のすり身にカツの衣つけて揚げたもの)・・・これだけ走ったんだから、とこれもいただいて・・・こんどはぜんざい・・・それから半田そうめんやら祖谷蕎麦、なると金時・・・もうからだが重くなって・・・
結局制限時間三時間を大幅オーバーして五時間半でゴール
来年は気をつけて食べずに走ろうと思います」
「はぁ、それは・・・」フォローに苦しむ司会者・・・すばやく雰囲気を変えようと
「ではL先生(こちらも産婦人科医)お願いします」
L先生おもむろに立ち上がって
「いや、私もK先生とは走り仲間で、私はK先生より一年早く、妻と始めたんですが、吉野川マラソン完走できたんで、では、と神戸マラソンに挑戦したんです
妻も一緒に走り始めて・・・神戸の街を調子よく走って、テントがあったので給水しようかと立ち止まったら・・・どらやきだったんですよ・・・好物のPのどらやき・・・神戸は昔からお菓子のレベルが高く有名店がたくさんあります・・・
それで立ち止まってどらやき食べて、さあ、走ろうとしたら、突然足がつってしまって・・・あとはもう歩きです
食べずに先に着いた妻には『なにしてたの』って・・・
いやもう・・・ほんとに・・・」
お二人は今年も挑戦するそうです
私体育に弱い吉祥天は・・・
こちらのほうが好きです