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2011年08月04日
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カテゴリ: 農作業ライフ
みなさん、こんにちは。
集中豪雨により、新潟や福島に大変な被害が出ているようで、心よりお見舞い申し上げます。
あまり暑くないのはいいのですが、夏らしくなく、すっきりしないお天気ですね。
急に涼しくなり、風邪をひいている方も見かけました。
今は逆に、なんかムシムシします。

さて、今週月曜に行ってきたのですが、うちのひまわり畑は、ロシアの大輪ひまわりのほうは見事に満開になりました!

himawari2

ひまわり畑を見ると、「夏っ!」て感じと共に、ソフィアローレンの「ひまわり」という物悲しい映画を思い出します。
ひまわりというお花は大好きですが、今回、放射性物質の飛散という問題がなければ、こんなにもたくさん植えなかったと思います。
セシウムとストロンチウムを吸ってもらうために植えたのですから、本当にひまわりさんたち、ごめんなさい、そしてありがとう。


畑の作物はサニーレタスはトウが立っていて、トマトはジャングル化していました。
朝早くから、ひたすら草取りです。
枝豆はあと少し、とうもろこしは実が出来ていて、にんじんもまぁまぁ育っていました。
2個だけラブラブな感じのトマトがあったのでパチリ!

tomato


かわいいですよね~!
でも、容赦なく食べちゃいました(笑)



さて、ひまわりも咲いたことだし、ちょっと早いですが土と作物を土壌検査に出すことにしました。
ちなみに畑の場所は神奈川県の厚木です。

tsuchi1

↑こちらは野菜畑。
天然ゼオライトを漉きこんだほうの畑ですね。
表面から数箇所、500g必要です。

tsuchi2

↑ひまわり畑のほうの土も採取。
ここは表面の土を取り除き、そのあとひまわりを植えた土です。

siso


葉物が一番出やすいので葉物をと思ったら、今はそれだけの量が確保できるのは、畑に自生している「赤じそ」しかないと思い、採取。

さて、そして宅急便で月曜日に送った検査物なのですが、なんと昨日、速報として赤じその分の結果だけが、もうすでにFAXで送られて来ました!!

kensa

↑不検出!不検出です!!
赤じそは、畑のあちこちに自生しているので、まんべんなく集めたから、かなりこの畑の様子が分かる結果だと思います。
よかった~!!(涙)



問題は土ですよね。
これは、もうちょっと時間がかかっているようです。
どうなのかなー?ドキドキ、、、、


それは、今回検査に出したのは、これだけじゃないんです。
もう1つ出したのは、うちの息子の尿です。

この検査機関では、尿もベクレル検査してくれるのですよ。
正確なことを調べるため、尿の量は、なんと2Lです!!
今、水分を摂る時期でもあり、丸2日で2L溜まりました。
2Lのペットボトルに、地道に尿を溜めていき、途中は冷蔵庫に保存しないといけないので、結構きつかったのですが、なんとかいけました。

この尿検査に出してみようと思ったのは、千葉県の8歳の子供の尿からセシウム137が検出されたというブログを読んだことがきっかけです。

http://ameblo.jp/birth-direction/entry-10968076144.html


このお子さんは給食も食べずお弁当、食べ物は北海道か西日本産、卵も牛乳もほぼ食べさせない、水はミネラルウォーターだったにも関わらず、この結果。
ひえーっと思いまして、うちもさっそく調べることに。
うちも食べ物の産地には気をつけていますが、牛乳以外給食は食べていますし(今は夏休みのため学童保育にお弁当持参で行っています)、現在はマスクもしていません。
大気中から吸い込んでいるものもあるでしょう。
また、次回ご報告します。

料金は土壌検査、野菜検査、1件につき12000円。
尿は2Lの場合は1件22000円です。

理研分析センター


ニュースを見ていると、どうやら食品の暫定基準値が、見直される可能性も出てきました。


生涯累積線量:生涯被ばく限度100ミリシーベルト 「線量厳格化」厚労省に迫る(毎日新聞)

食品を通じた放射性物質の影響を評価していた食品安全委員会が、外部被曝、内部被曝あわせて、生涯の累積線量の限度を100ミリシーベルトとする答申案を発表したそうです。
生涯100ミリシーベルトというのは、人生80年とすると1年あたり1・25ミリシーベルトなので、放射性セシウムで年5ミリシーベルトという今の数値に比べてかなり低いため、この基準で行くと、現在の食品の暫定基準値が相当引き下げられる可能性が出てきました。

これに反対している方々の理由が、またすごい!

「すでにかなりの被ばくをしている地域の実情に沿っていない。」

「放射線量の高い地域では、外部被ばくだけで数十ミリシーベルトに達する所も出てくる。内部被ばくにあたる食品の規制値をゼロに近づけても、守れなくなる事態も考えられる。」

「累積100ミリシーベルトを緊急時に適用すると食品の規制値がきわめて厳しくなる可能性がある」


すごいですよね、引き下げに反対する理由が。
すでにかなりの被曝をしている人がいるから意味がないとか、外部被曝がすごいから内部被曝だけ低くしても守れないとか、緊急時で仕方ないから低くしないほうがいいとか。



いったい人の命を何だと思っているんでしょうか。

とにかく、この問答でも分かるように、今の基準値は安全だからではなく、緊急時だから仕方なく設定してある数値なんです。
これを真に受けて気にしないですごしていると、内部被曝はなかりの量になってしまいます。

この前も書きましたが、汚泥肥料の原料に使われる汚泥の放射性セシウムの基準値が、結局1kg中200ベクレルまでOKになってしまいました。
これは全国に流通します。
更に緊急時だから特例措置として2013年の3月までは、使用する農地の土壌より汚泥のセシウムの濃度が低い場合、1kg中1000ベクレルまで、地域内だけなら肥料として使用OKにするそうです。
これも、この肥料が使われた野菜は全国に流通します。
それでも安全だという農林水産省のわけのわからない理屈は以下のページにあります。


汚泥肥料に関するQ&A 農林水産省


なんでこんなことをOKしたのか、農林水産省に電話して聞いたところ、汚染している汚泥は200ベクレルどころの騒ぎじゃないらしく、この基準だと実際はほとんどの汚泥が使えないみたいです。
しかも、これを原料に出来上がった肥料は、10分の1のセシウム濃度になるようです。

ただ、1000ベクレルのほうは2年限定の緊急時の措置だとのことですが、土地より汚染の高い汚泥は使えないという基準なので、元々汚染度が高い土地だから、それをもうちょっとだけ汚染するくらいならいいよ、みたいなことらしいです。
もう、このあたりになると、泣きたくなるようなお話ですね。





汚染された稲わらを食べた牛たちがどうなったかは、毎晩ニュースでやっています。
野菜にも同じことをするのでしょうか?

通常使う肥料の量から考えて、このくらいは大丈夫だという計算なんでしょうけど、せっかく集まってきた汚染物質を、なぜ集めてなんらかの処理をしようとせず、全国の畑にばらまくようなことを、わざわざするのか?
こんなことをOKされたら、もはや産地を選んでも意味がなくなってきます。
東日本の人でなくても、おおいに関係してくる話になります。

私「400ベクレルは、ちょっと高すぎるんじゃないでしょうか?汚泥と違い、そのまま畑に投入されるんですよね?」

農林水産省「そう、汚泥肥料のことばかり問題にされていますが、実はその他の肥料のほうが影響は大きいんです。ただ、元々の野菜の暫定基準値のセシウムが500ベクレルまでOKというのが下がらない限り、計算上は肥料400ベクレルまでOKになるんです。」

私「この500ベクレルは緊急時の暫定ですよね?これをもう少し下げるべきじゃないでしょうか?そうすれば産地による風評被害が減ると思うんですけど?」

農林水産省「そう言われても、農林水産省に、そのような権限はありません。国が決めていることなので」


しかもこれは全部農業用の肥料に関する基準値。
家庭菜園用の腐葉土などには、基準がまだないそうです。
現在、ホームセンターなどで4000ベクレルとか1万ベクレルとかの高い濃度の腐葉土が出回って問題になっています。
ただ、今回農業用としてこうした基準値が出来たことで、そういうことも減るだろうと、農林水産省の方が言うのです。

「肥料を作る会社は農業用も家庭用も両方作っているので、農業用が400ベクレルなら、家庭用も400で管理しないと、よけいコストがかかるから、家庭用も大丈夫なはず」
「そんな高い濃度の肥料を売っていたらお客様が許さないだろうから、ホームセンターが売らないはず」


全部「はず」なんです。
「国民の命に関わることなのに、ホームセンターの良心にまかせてしまっていいんですか?」と私が聞くと、「農林水産省は国から命令がないと勝手に基準値は作れない」と言われてしまいました、、、、

ところで、東京大学のアイソトープセンターの児玉龍彦さんの衆議院厚生労働委員会での参考人説明を見た方いますか?
今、この国に何が起こっているのか、本当のことは?今必要なことは何なのか?
ものすごく説得力があり、情熱と魂と愛のある答弁でした。
まだの方は、ぜひご覧下さい。

児玉龍彦さんの答弁

児玉さんの答弁を文章化したブログ


とりあえず、畑の作物の結果にはほっとしました。
そしてひまわりさん、咲いてくれてありがとう。



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Last updated  2011年08月04日 12時34分09秒
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