晩秋に、短く伸びた新葉の間に、黄色いおしべと鮮紅色の長いめしべをのぞかせて淡い紫色の大きな6弁花が1~3輪、咲きます。
11月4日の誕生花は、高級スパイスの赤いめしべ、サフラン。
花の名は、アラビア語のazafran、zafaran(黄色)で、元々は水に溶かすと鮮やかな黄色になる乾燥させためしべのことでしたが、後に花そのものを指すようになったそうです。
サフランは乾燥させためしべを、染料や香料、薬用に用いるために古代ギリシャの時代から栽培されていました。
花言葉「陽気」「歓喜」は、古くから香辛料として用いられていて、過度に使うと気分がよくなるという俗信があることからつけられています。
花言葉「残された楽しみ」は、湖のほとりの牧場で休んでいた花神フローラが牧場の精の願いを聞き入れて、秋の最後の花として1本咲き残したというギリシャ(ローマ)神話のお話からきています。
「女神様、秋が終わると牧場は花も草もすっかり枯れてしまいます。せめて羊たちが安らかに暮らせるだけの草だけでも残していただきたいのです」
晩秋に鉢植えのサフランが花を咲かせた頃、植え残したサフランが球根のままで紫の花を咲かせました。
秋に球根を植えて春に咲くクロッカスの仲間ですが、サフランは9月中旬~下旬に植えると、晩秋に淡い紫色の花を咲かせます。
アヤメ科サフラン属、秋植えの耐寒性球根、原産地:地中海沿岸、西アジア別名:ヤクヨウサフラン(薬用サフラン)、バンコウカ(番紅花)
サフランの花言葉:楽しみ、ひかえめな美、陽気、歓喜、残された楽しみ。
サフランの誕生花:1月14日、1月24日、10月7日、11月4日、11月14日、11月24日、12月7日
流通時期:球根を晩夏~初秋に見かけます。
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