初夏から晩夏に、縁にギザギザのある葉のわきに、白い小さな唇形花が次々と咲き、葉脈が網目状に入った葉はもむとレモンの香りがします。
2月11日の誕生花は、レモンのさわやかな香りを手軽に楽しめるレモンバームのハーブティ、メリッサ。
花の名(属名)は、ギリシャ語のmelittena(ミツバチ)で、花の香りにミツバチが集まってくることから名づけられました。
メリッサ(学名Malissa officinalis)の種小名はofficinalis(薬用の)で、古くから万能薬として重宝されていたことからつけられています。
別名のレモンバームは英名のLemon balmで、葉にレモンのような芳香(balm)があることからつけられています。
花言葉「思いやり」は、ハーブティーに風邪や頭痛、感傷的な気分をやわらげるなどの効果があるといわれていることからきているのでしょうか。
それとも、ミツバチをひきつけるレモンの香りが小さな花から花へと蜜を集めて回るのに忙しいミツバチへの慰めになっているのでしょうか。
鉢植えのメリッサが地下茎で鉢底から逃げ出して庭の他の花の間に入り、茎の節からも新芽を出して、夏の終り頃まで蜜の豊富な花をよく咲かせて、ハチを呼んでいます。
高温多湿に強く繁殖力旺盛でも、メリッサの精油(アロマオイル・エッセンシャルオイル)はごくわずかしか抽出できないそうです。
園芸品種に春先の葉が濃い黄色の斑入りになるゴールデンレモンバームがあります。
シソ科メリッサ属、耐寒性多年草、原産地:南ヨーロッパ別名:レモンバーム、セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)、コウスイハッカ(香水薄荷)
メリッサの花言葉:思いやり、同情、共感。
メリッサの誕生花:2月11日
流通時期:ポット苗を春と秋に見かけます。
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