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30代女性、右上7、歯根破折、開口、咬合性外傷前回の続きhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202206200000/歯は咬合力により少し潰れて応力を吸収して破折を回避する構造になっているが、ジルコニアは硬すぎて弾性がないので、歯根に応力が集中し破折する。このケースでも神経を取られて元々弱っている歯根がバラバラに分解している。仮組みしてみたので、歯根がどのようなものだったか分かると思う。つづく
2022/06/21
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30代女性、右上7、歯根破折開口があり、さらに食いしばり癖がある。7番から破折して抜歯になっていくパターンだ。しかもジルコニアのクラウンが入っている。最近流行のCAD/CAMという機械で作るもので、白くてキレイ、金属アレルギーがない、軽くて丈夫とか言って勧められる。手練れの技工士が絶滅危惧種化している現状致し方ないのかもしれないが、再植となると難儀する。硬くて除去が難しいだけではなく、スーパー◯ンドとの接着力が弱く、隣接歯との接着固定がすぐに外れる。ま、普通は破折したら抜歯でインプラントを薦めようと思っている歯医者がほとんどなので、そんなことはどうでも良いのだろうが。。とりあえず抜いてみた。破折して2年も経過している。再植をしてくれる歯医者を探していたそうだ。破折面には細菌のコロニーができていて、臭い。4ピースにバラバラになっている。歯槽骨もあまり残っておらず、さすがに手遅れだと思うが、再建してみるつもりだ。つづく
2022/06/20
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40代女性、左上2、パフォレーション(穿孔)、クラック、Perコメント欄で色々な意見が出ていて喜ばしいのです。Opusさんがおっしゃるように若い子のカリエスフリーは増えていると思う。僕が知っている日本でもそうだし、従姉妹やその子供達がいるアメリカでもそうだ。しかし、大人になって虫歯になる人もいる。それは咬合性外傷が主因のようだ。引きこもりの子も虫歯になりやすい。喋らないので、唾液と酸素が回らないからだ。そしてこれが重要なのだが、咬合性外傷などの主因をそのままにして一度削ってしまうと、次のステージには簡単に行ってしまう。多分これが一番の問題だと思う。Agaさんがおっしゃるように、歯医者はなるべく高額な治療を勧めるに決まっている。もちろん良心的な歯医者もいるが。歯医者としては、隣接面カリエス、WSDなどの咬合性外傷による虫歯を見つけたら、安易に介入してはいけない。しかし削ってなんぼの歯科業界で介入(削る治療をする)を我慢するのは難しい。ボランティアになるからだ。咬合性外傷のコントロールに徹するべきなのだが、咬合性外傷による虫歯があることに気がついていない歯医者が大多数という現状、保険点数も減額が続いている現状、日本の歯科医療に期待することは難しい。もちろん日本以外の世界中の歯医者にも期待することもできない。歯医者はボランティアではないのだ。彼らは同じく削ってなんぼの世界に生きているのだから。見守ることには報酬は出ないのだ。日本は50年以上も変わらない世界標準の1/10という保険診療の保険点数と被せ物は自費(世界標準に近い価格)を認めている混合診療が普通になっている特殊な世界だ。保険診療は数をこなさないとペイしないので、10倍のスピードでやるか、10倍手を抜くか、その両方か。歯医者は日常的に追い詰められている。自費だったら丁寧にするのか?ま、同じだ。丁寧にやれば上手くいくのか?ま、そうではない。頑張れば頑張るほど、パーフォレーション(穿孔)は起こる。国民皆歯科検診、多分、カモネギになるだけだろう。歯科業界に期待してはバカを見る。虫歯とは何か?全くわからず、的外れな対症療法を繰り返すだけの歯科業界。何をか況んや。・・今日の症例もパフォレーションとクラックとPerによる不快症状で他院で抜歯を宣告されたものだ。クラックや閉じていない根尖口、パフォレーション、最悪事象てんこ盛りだ。最初に神経を取ってコアを入れて冠を被せる。この処置そのものが、抜歯を招いたと言える。何もしないのが一番良いのだが、悲しいかな世界中の歯医者はこれしかできないのだ。しかも虫歯は治らないので治療するしかないと思い込んでいるのだから、歯医者に行くといつかは必ず抜歯になる。問題がある部分には膿瘍や繊維化、セメント質の肥厚などの自己防御機構が働く。その下には必ず問題が潜んでいる。クラックや穿孔や根尖口は充填して、抜歯窩に戻す。では時系列でどうぞ必ず
2022/06/15
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40代女性、右上2、穿孔(パフォレーション)「マッチ・ポンプ」という言葉があるのだが、自分で火を点けておいて、自分でその火を消して、賞賛や報酬を得ることで、「自作自演」というものに近い表現だ。実は歯科医療というものは「マッチポンプ」そのものだと言える。こんなことを言うとケされるかもしれないのだが、虫歯の本当の原因も分からず、対症療法を繰り返して、最終的には歯がなくなって、義歯だのインプラントだのと言って最後まで食い物にする。歯には「プロトンの電導性がある」という論文が出た時に、虫歯の本当の原因(ハイドロキシアパタイトの電気的腐食)が分かりそうになったにもかかわらず、歯科業界は完全にスルーした。そんなことが解明されてしまったら、おまんまの食い上げになってしまうからだ。虫歯は歯が虫歯菌の出す酸で溶けたものという、やってみると違うんじゃない?歯は虫歯菌が出すといわれるpH4程度の酸では溶けないよ?というような曖昧で怪しい理由でごまかし、虫歯はできてしまうと治らないので早期発見早期治療が必要などと一般人を脅かして食い物にするビジネスモデルが確立している。これは世界中でそうで、世界中の歯医者がなんかおかしいと感じつつもとりあえず、スタッフの給料や機械のリース料やテナント料は支払わないといけないとかいう目の前の日常に追われて、止められない、止まらない。この症例もそうだが、ここでは次のステージに行かない治療を心がけていることが分かると思う。通常治療では削ってCRやインレーを入れるのを我慢する。神経を取りたいところを取らないでCRで再建する。抜くところを抜かない。または抜いても再植する。このことは歯科医院側から見ると治療が大変な割りには儲からないということに尽きる。概算だが、通常治療と比べると、治療費は1/10〜1/2でしかない。今日は前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202206110001/再植の過程だ。では時系列でどうぞ
2022/06/13
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40代女性、右上2、穿孔(パフォレーション)歯科でいうところの穿孔(パフォレーション)というのは歯根に穴を開けてしまう治療中のミスというか事故のことで、良くあると言っても良い。真面目に治療に取り込む歯科医師ほどやってしまいやすい。僕も何度となくやってしまった経験がある。この症例の場合もそうだが、歯根長の2/3以上の長さのポストがないと保険診療でも認められないという非現実的な規定があるのだが、それを真面目に追求してしまったがために歯根に穴を開けてしまったのだ。すぐに気がついて穴を埋めるという処置ができれば問題はないのだが、それに気がつかないとか、気がついても深い所で充填処置が困難であるとか、そういう場合にはこの歯は最終的には抜歯まで追い込まれる。穿孔部分には細菌がとり憑きやすいので、膿瘍を形成し、フィステルから時々排膿するなどの不快症状が続き、10年も悩まされた挙句、最後は抜歯になる。この症例は歯根面の近心にも遠心にも2箇所の穿孔があり、しかもクラックもあるように見える。今日は再建までかな?では時系列でどうぞつづく
2022/06/11
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50代女性、左上12、右上2 歯根破折、右上1 Per前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202206030000/前回は再建までだったので、今日は再建の終わった歯を再植するまでだ。仮にCRで歯冠を作って見栄えも配慮した。では時系列でどうぞ
2022/06/04
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50代女性、左上12、右上2 歯根破折、右上1 Per前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202206020001/最初に折れた左上2をかばっていたら、次々に折れた?という話だったが、差し歯にするのがよくなかった。するのなら連結冠にしてみんなでかばい合うような構成にした方が良い。今日は再建までの予定だ。横に折れているので、輪っかになっている。捨てようかと思ったが、部分的に歯根膜があったので再建した。ポストを除去するときに金属の削片が歯根膜にこびりついたが、取れないので仕方がない。そのまま再植した。では、時系列でどうぞ
2022/06/03
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50代女性、左上12、右上2 歯根破折、右上1 Per前回のつづきで、https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202202150000/左上2、右上1に引き続き、左上1の抜歯・再植を行った。前歯4本全部再植せざるを得ないというのも珍しい。今回の左上1の歯根はポスト付近から水平に破折している。右上1以外は全部そうだ。右上1は根尖病巣が大きく動揺度が大きかったので、破折を免れたものだと思われる。神経を取って差し歯にするというのは歯根破折を招く愚かな行為なのだが、なかなか無くならない。理由は実に簡単、歯科医師はこれしかできないからだ。今日は左上1の抜歯までを時系列でご紹介。まずはレントゲン写真でのBefore/after からbeforeafterではどうぞつづく
2022/06/02
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60代男性、右上5、咬合性外傷、歯根破折前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202205180000/今日は再建から再植まで一挙掲載予定。では時系列でどうぞ根管充填と言っても緊密に充填できていないケースの方が圧倒的に多い。ピンクオレンジの根充材の周りには硫酸鉛還元細菌由来の黒色物質のFeSで覆われている。内部は細菌の繁殖培地となるに十分な隙間があったということだ。根管治療は上手くいかないものなので、最初から神経を取ろうなんて考えてはいけない。
2022/05/19
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60代男性、右上5、歯根破折この方、右上6も破折して抜歯している。4番も破折しているのでバイトダウンしている。そうこうしているうちに5番も破折してしまった。今日は緊急性の高い右上5番から抜歯再植だ。これが術後のレントゲン写真まずバイトダウンしていた4のバイト回復から、今日は抜歯まででは時系列でどうぞつづく
2022/05/18
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50代女性、左下6、歯根破折神経を取って時間が経過した歯とそうではない新鮮な歯の強度はさほど変わらないという研究結果があるそうだが、まず、同じ大きさ、厚さ、象牙細管の走行を揃えた試料を作るのは難しそうだ。応力〜歪み曲線を描かせる実験と言っても、引っ張り応力、圧縮応力、曲げ応力、剪断応力、座屈応力と色々ある。う〜ん、曲げかな?となると、破断点は同じで、撓みは大きいのかもしれませんね。象牙質はFRP構造になっていると考えられますので。なんだかスピーカ振動板の振動モードを思い出しました。モードの出る周波数等の計測ができれば、ヤング率は計算できますね。B&Kの加振器を持っているので、スピーカ製作が軌道に乗れば、歯も同じように計測実験ができるかも。ちなみにここのハンドル名MTlab.もK先生が命名した Modeless Transducer Labo. から来ています。一般の方には意味不明でしょうが。経験的には神経を取った方が壊れやすいので、歯牙の立体構造というのもあると思います。あの歯の形状自体が外部応力によく耐える構造で、神経を取った歯は内部を大きく削るし、ポストを入れたり、被せたりとその形状を壊してしまいますから。・・今日は再植過程を時系列で。歯根は2本に分離していますので、遠心根から向きを間違えないように抜歯窩に挿入し、連結固定する。包帯して投薬3〜4日。包帯は4〜7で除去。生着するには最低1〜2週間かかる。包帯はさらに骨が再生するには3ヶ月程かかるので、その間、歯牙固定が必要。それ以降も隣接歯とも固定はすることが多い。単独で長期的に経過良好と言えるのは少ない。多分全症例の10%以下だと思う。
2022/04/20
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50代女性、左下6、歯根破折この歯は12年程前、CKが脱離したということが初診だった。あれから12年、来院が途切れていたのだが、強い口臭が気になるということで今回来院された。神経を取る治療を受けると、概ね60歳前後でPer、歯根破折、歯周病様の症状で抜歯になり、入れ歯が入り始める。一旦入れ歯が入ると、次々に歯がダメになり入れ歯が大きくなり、特に咬合性外傷があると早期に総入れ歯になってしまう。たとえ歯根破折でもなるべく抜歯せずに、入れ歯、ブリッジ、インプラント等の欠損補綴は先送りするべきだ。それぞれに欠点があり、様々な問題が噴出し、トラブった挙句にやはり入れ歯になるのは避けられない。今日は抜歯した歯根を綺麗にして接着して再建するまでだ。近心根は綺麗に縦に割れている。根管充填材と根管壁との間には黒色のFeSが沈着している。これは硫酸塩還元細菌が侵入していることを表している。緊密充填と言いながら理想と現実のギャップは大きい。最初から神経を取るなどと考える方が誤っている。仮合わせして、接着作業工程を頭の中に構築する。何事も段取りが重要なのは当然なのだが、突発的な事象にも即応できる対応力も必要になる。接着作業はプラモデルの接着剤による組み立てと変わるところはない。昔の精度の良くない、隙間の多いキットで苦労した思い出が蘇る。最近のパチパチとはめ込むだけで組み上がるようなものではない。用意ができたら組み立て再建に入る。近心根は完全離断はしていなかったので、クラック部分を取り除き再建する。再建が済んだら次回は再植過程だ。
2022/04/18
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50代女性、左下、歯根破折この歯は12年程前、CKが脱離したということが初診だった。あれから12年、来院が途切れていたのだが、強い口臭が気になるということで今回来院された。神経を取った歯というものはとても弱く破折しやすい。神経を取るということは、歯髄神経という過大な咬合力を検知するセンサーが1つ失われてしまったということだ。過大な咬合力を検知するセンサーはもう1つある。それは歯根膜にある圧力センサーなのだが、インプラントにはない。これがどういうことかお分かりだろう。インプラントには咬合力を制御できないという致命的な欠点がある。神経を取った歯には咬合力をコントロールするセンサーが1つ無くなるだけではない。歯質自体がもろくなってしまう。これは歯髄の内圧は外気より微妙に高く、リンパ液で象牙細管内を綺麗にしているが、これが無くなるので、酸や各種有機物、電解質、細菌が侵入しやすく、徐々に崩壊していくからだ。12年前と今回の抜歯・再植のbefore/after のレントゲン写真だ。他院で後ろの7番も神経を取られている。迂闊に歯医者に行ってはいけない。こんなことを繰り返していると、人生の最後まで自分の歯でまっとうすることはできない。これは業界の不都合な真実と言っても良い。今日は抜歯するまでの画像を時系列でアップしよう。コア内部は細菌のコロニーでいっぱいだ。膿瘍も大きく硫化水素系の悪臭がする。抜歯窩内の膿瘍は掻爬して3◯IX入りの生食水でよく洗浄しておく。歯根は膿瘍にまみれており、近心根は2つに離断している。遠心根は完全に離断してはいないが、途中まで破折している。
2022/04/17
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50代女性、左上7、歯根破折、Per破折していると歯医者で言われたのが数年前、このところ不快症状もひどく、噛めなくなってきたので、うちに来られた。よく言われる歯根膜が少ないと生着しないとか、すぐ抜けるとか、骨癒着してしまうとか言われているが、そんなことはない。多分臨床経験が少ないか、全くないかで、ネット上の噂だけを垂れ流しているのだろうと思われる。しかし、その歯根膜が歯根表面の20〜30%しかない症例で、さすがの僕もダメ元でトライしてみた。4ヶ月後の患者の報告によると、抜かなくてよかった。不快症状もなく使えているということだった。まぁ、これが10年保つとも思えないのだが、接着がはがれると厳しいだろう。ところで、生着率がどのくらいかというのは気になるところだと思うのだが、統計を取っていないのではっきりした数字は出せないのだが、非常に高い。インプラントよりはトラブルは少ないと思う。臨床経験数つまり分母がどのくらいか?この10年で260件という自費の記録があった。消えてしまった再植の記事もそれくらいはあった。その前もやっていたので、少なく見積もって300件としよう。分子はどうか? あまり憶えていない。それくらい少ない。自然脱落、再破折した症例はどのくらいか?10件くらいはあると思うが、再々植もするし、再々再々植もするので、よく分からない。多めに見積もって仮に20件とする。よく言われる骨癒着はどのくらいか?実は1本しか思い出せない。仮に2本とする。まぁ、骨癒着が失敗だというのなら、インプラントはどうなるのか?インプラントは骨癒着そのものだろう。初期生着率は100%だ。10年生着率は93%とか?・・まずレントゲン写真のbefore/after からbeforeafter抜歯してみると歯根膜部分は少ない。楕円で囲ったところだけだ。しかし歯根膜は再生する。スーパー◯ンドの上にさえ再生する。セメント質>歯根膜>歯槽骨の順に再生する。その時の絶対条件はタイトな固定だ。よくあるように縫合糸で押さえるだけでは難しい。破折面には根管充填材が良く見えるが、緊密に充填されているとは言い難い。根管内面と根管充填材に間は黒いFeSで覆われている。これは細菌が侵入していることを表している。理論と実際の乖離ということだ。そもそも神経を取って、取ったあとに緊密な充填をすれば良いというのは歯医者の頭の中にしか存在しない理想に過ぎない。現実はこのように無残としか言いようがない。神経を取ろうなど考えてはいけないのだ。ではラバーダムをかけて根管治療途中の細菌感染を防げば大丈夫なのか?確かにその通りで、隙間があっても細菌さえいなければ、良いということなのだ。しかし、これは虚しいだろう。細菌感染しなければ、根管治療など必要がない、隙間があっても良いということになる。実際そうだ。では時系列でどうぞ
2022/04/10
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40代女性、左上7、Perヘミセクション歯で、歯根が3本あるところ、1本しかない。これは僕が分割して抜歯したわけではない、2006年の初診時にはすでに抜かれていた。何度か再治療したのだが、このところ、腫れたり治ったりを繰り返していて、不快だからどうにかしてほしいということだった。もう抜歯再植しか手立てがないと思い抜いてみた。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202203110001/こんな、歯根膜が腹巻のようになっている歯根を残すとか、アホやろ、、抜いてインプラントや、、と歯医者なら誰でも思う。でも、患者は必死なのだ。そもそもこんな羽目になったのは歯医者の所為だからね。上手くいくはずもないのに神経取って、ダメになった歯根も抜いて、そしてブリッジだ、インプラントだ、その都度儲けるのが歯医者の仕事。ま、マッチポンプってやつだけれど、大真面目にやっているw笑っちゃう、、では、時系列でどうぞ、歯根挿入シーンがパラパラ漫画みたいでオモロイでしょ?今日も診療の後、技工もやって疲れたので、ホンネを言って溜まった鬱憤を発散しましたw
2022/03/12
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40代女性、左上7、Perヘミセクション歯で、歯根が3本あるところ、1本しかない。これは僕が分割して抜歯したわけではない、2006年の初診時にはすでに抜かれていた。何度か再治療したのだが、このところ、腫れたり治ったりを繰り返していて、不快だからどうにかしてほしいということだった。もう抜歯再植しか手立てがないと思い抜いてみた。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202203110000/抜いてみると、根尖は吸収されているし、歯根は短い。。それでも諦めずに再建してみた。では時系列でどうぞつづく
2022/03/11
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40代女性、左上7、Perヘミセクション歯で、歯根が3本あるところ、1本しかない。これは僕が分割して抜歯したわけではない、2006年の初診時にはすでに抜かれていた。何度か再治療したのだが、このところ、腫れたり治ったりを繰り返していて、不快だからどうにかしてほしいということだった。もう抜歯再植しか手立てがないと思い抜いてみた。歯根は短いし、すぐ抜けるかと思ったのだが、かなり手こずった。根尖付近のセメント質が肥厚していて、アンダーカットとなっていて抜けなかった。CKのポストも緩んでいて、抜歯鉗子で引っ張るとCKがポストごと抜けた。残根鉗子でつかむと、潰してしまいそうだった。なんとか歯根は抜けたが、歯根尖に付着している膿瘍がすごかった。鋭匙ピンセットで掴んで引っ張ると、ズルリン、、と取れた。こんなに大きい膿瘍もあまり見ない。不快症状が続くのも、納得できる。膿瘍とは細菌と炎症性の細胞や組織で満たされていて、細菌と免疫系が戦っている場所だからだ。ここで死んだ免疫細胞が膿となる。膿瘍が付着していた根尖のセメント質だけではなく象牙質もかなり吸収されている。では時系列でどうぞつづく
2022/03/11
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70代女性、左下3、コーヌス義歯の支台歯義歯の入っている端っこの歯には大きな咬合力がかかりやすく、破折しやすい。抜きましょうか?というと、まだまだ、、とおっしゃる。で、抜いたものの、再建して再植した。では、時系列でどうぞ
2022/03/06
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202202230001/当時20代女性、左上5、Per、歯根破折、穿孔あれから2年後の画像まだ大丈夫
2022/02/24
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20代女性、左上5、Per、歯根破折、穿孔これが他院でのレントゲン写真だ。治療不能で抜歯を勧められた時のものだ。うちでのbefore/afterbeforeafter抜歯から再建、再植、連結固定、歯冠修復まで、時系列でどうぞ
2022/02/23
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50代女性、左上12、連結冠歯根破折前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202202150000/Per(根尖性歯周炎)は自然になることは実は少ない。歯科の教科書では虫歯を放置した結果、歯髄が死んで、そこに感染が起こると他人事のようにいうが、そうではない。圧倒的多くは、人為的なものだ。歯医者が起こすのだ。多くの抜歯再植を手がけると、こういう画像を嫌でも見ることになり、絶望感しかない。もう、やめようではないか、世界中の歯科医師の諸君。問題は、神経を取った後の根尖口が塞がれていないことで、ここに細菌が繁殖している。さらに厄介なことに治療器具で新たに穿孔することもある。そこも同じことになる。根尖口や穿孔部位は抜歯して初めて、目で見ながら塞ぐことができる。抜歯・再植には曖昧さがない。それが良いところだ。問題のありそうな部分を開拡すると、根管内部には黒色物質が沈着している。これは硫酸塩還元細菌の代謝産物のFeSだ。細菌が繁殖していた証拠だ。ポストを入れて再建する。開拡した根尖口も同時に塞ぐ。再建が終わったら、用意した抜歯窩に挿入固定する。少しだけ、1mmほど浮かす。これを外科的挺出と呼ぶようだが、くだらない。どうでも良いことだ。レントゲン写真のbefore/after次回は隣の左上1をどうするか、なんだが、ここの読者さんに矯正的挺出をする約束をした。でも、僕は気が短いので、1ヶ月とかかかるような、まどろっこしいことができるかどうか?ちょっと自信がないw抜歯・再植の方が手っ取り早いし、根尖の処置も同時にできる。挺出位置も自由自在だ。その場で終わる。つづく
2022/02/17
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50代女性、左上12、連結冠歯根破折前回の続きでhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202201300000/左上2の抜歯・再植から始めた。破折線は歯槽骨縁上なので、引っ張ると取れた。抜歯窩に膿瘍が残っていないか確認しつつ、掻爬する。3◯IX入りの生食水で抜歯窩を洗浄しておく大きな膿瘍が付着しているこの下に問題箇所がある根尖は急角度に曲がっており、根菅治療用の器具はまっすぐ突き抜けてしまう可能性が高い。根管治療と一言で言うが、そんなに簡単なものではない。というかうまくいくはずがないと考えるべきだ。根尖口つづく
2022/02/15
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前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202202120000/前回から6年後、次は右下6に問題が出来した。また、とにかく痛い、どうにかしてほしい、、今度こそ、歯根が破折したようだ。とりあえず、これ以上破折が進行しないように、補強冠を入れて様子を見ることにした。補強冠を作った時の石膏模型にははっきりとクラックが見える。クラックが象牙質の深部まで波及して、冠部歯髄は壊死しているように見えたが、α-TCPセメントを充填し、補強冠を入れた。しかし2ヶ月後にはGAができた。GAは出たり引っ込んだりしていたので、翌年まで様子を見たが、結局抜歯してみた。破折線は歯根に斜めに入っていたが、完全に離断していなかったので、クラック部分を1mm幅で開拡し、スーパーボンドの筆積み法で充填し、再植した。再植から10年後、60代となられたが、まだなんとか抜歯を免れている。咬合性外傷のコントロールというものは難しい。できれば先手、先手で対処したいものだ。
2022/02/13
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抜歯・再植を見たいという方は多いと思うので、今日は久しぶりに過去の症例からピックアップしてアップしてみよう。当時40代女性、左上4、咬合性外傷性による歯髄炎2003年の症例で、当時はまだ咬合性外傷に気が付き始めた頃で、対処法がまだ確立していなかった頃だったと思う。とにかく痛いので、どうにかして欲しい、、!!ということで飛び込んで来られた。さては歯根破折でもしたのか?と思って、抜いてみた。いきなり、抜いてみた、というのも過激な話なんだが、再植するつもりではあった。当時、すでに神経を取るとかいうのは、人生100年時代にはそぐわない、上手くいくことの方が稀な、予後不良なだけのアホなことと考えていたのは間違いない。しかし、他の方法では救えない歯の抜歯・再植は普通にしていたと思う。この方は歯ぎしりが酷い方なのだが、本人の自覚は全くない。しかし、ハードタイプのナイトガードの咬合面を見て欲しい、歯ぎしりの跡がしっかり付いているのが見えると思う。とにかく痛い、、!というのがどういうものだったのか、記憶は定かではないのだが、破折による歯髄炎かと思ったのだろう。咬合性外傷による歯髄炎についての考え方はまだ確立していなかったのかもしれない。咬合性外傷による歯髄炎とは、咬合性外傷により根尖付近の血管が損傷し、血栓や血管内壁のデブリが歯髄内部の毛細血管に詰まり塞栓症を起こす。僕は歯髄梗塞と呼んでいるが、これにより歯髄は炎症を起こす。歯髄は小さな閉鎖空間なので、内圧が亢進すると激痛を惹起する。この後、歯髄は壊死する。とりあえず抜いた後は逆根充して再植した。当時はスーパーボンドではなくガッタパーチャーによる垂直加圧法だった。では時系列でどうぞこの歯は再植から19年、まだトラブルを起こさず、残存している。
2022/02/12
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50代女性、左上12、連冠歯根破折、右上が抜歯再植歯だったので、その歯をかばって食べていたら左上が折れたということだった。横に破折するケースは少ないので、見たい方は多いかもしれない。左上2は根尖病巣もあるので、抜歯再植を決めているが、左上1はまだどうするか決めていない。その場の判断ということにする。2番の冠を除去してみた。つづく
2022/01/30
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60代男性、左下6近心根、Per、排膿その他不快症状あり前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202201150001/IXはっきり言って無理ムリな症例だが、チャレンジ精神は忘れてはならない。正常歯根膜は楕円で囲った部分だけだし、セメント質も汚染されていて、歯根表面から簡単に剥離する。抜歯と言っても、指で摘んだだけで抜ける。それでも生着の可能性は0ではない。もちろん何年ももたないと思うが。ここの記事を読んで、誰でもできる、万能の保存治療法だとか、死ぬまで大丈夫だとか、安易に考える方が出てくるのが心配なので、SNSなどに発信するのは警戒している。ここにコメントしてくる方々も記事が読めているとは言い難い。過去記事に書いてあるのに説明を求めるとかやめて欲しい。僕もそんなに暇ではないのだから。なんにも努力せず、なんでも教えてもらおうとか、口を開けて待っているだけでは、結局何にも解らないはずだ。僕のスピーカの先生の河村氏も他人の仕事を見るな、それに囚われてしまって、ブレークスルーはできない。僕も文献は読まない。他人が何をやっているかなど全く知らない。自分の頭で考えて実践しているだけだ。たまにコメント蘭で紹介されたリンク先を見るが、諦めが良すぎるのではないか?ぶきっちょさんのできない言い訳では?と思うだけだ。・・膿瘍は掻破して、3◯IX入りの生食水のシリンジで抜歯窩内を洗浄して、隣接歯や遠心根の接着面も綺麗にしてSB(◯ーパー◯ンド)用にエッチングなど下準備しておく。では時系列でどうぞ
2022/01/16
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60代男性、左下6近心根、Per、排膿その他不快症状ありこんなに悪くなる前に再植をするべきだったのだが、手遅れになってしまった。というのは反対側も同じような状況で、うちで大事にしていたその歯を他院で抜いてインプラントにしている。その間にインプラントがトラブってもたもたしている内に数年経過してしまって、こちらの歯の状況が悪くなってしまった。ま、うちからしたら浮気されたということなんだが、別にうちが正妻というわけでもないので、好きにしていただくしかないwこの数年間のレントゲン写真だ。2017/05/022019/10/012020/02/142021/12/22やっぱりインプラントは嫌だ、といい始められて、もう、この歯は何年ももたないと思いますよ?と言っても、それでもいいから再植してくれ、ということになった。で、これが再植後の写真歯根膜は歯根全表面の15%程度しか無く、誰が見ても無理な症例だと思う。上手くいかなかったら報告予定。2022/01/15つづく
2022/01/15
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当時20代男性、右上1 Per大学は東京の美大で、帰ってきてからは陶芸家を目指している。その美大の在学中に近所の歯科医院で右上1は抜髄(神経を取られて)されて、ジャケットクラウンになっていた。画像を見るとわかると思うが、右半分がクロスバイトになっていて、右上1は切端咬合で、奥歯の噛み合わせは浅い。要するに右上1で咬合力を支えなくてはならないという最悪の噛み合わせだ。それで歯冠が破折したか、クラックから虫歯になったか判らない。神経を取られたのだが、処置は上手くいかなかったようだ。帰ってきて3年後、大きく歯肉が腫れた。アクセサリーポイントを入れてレントゲン写真を撮ってみたが、膿瘍だらけで、歯槽骨は失われていた。帰ってきた頃のレントゲン写真、少し膿瘍が見える。2004/08/16抜歯再植直前のポイントを入れた写真。2007/12/22再植から5年後の写真、膿瘍は消えている。2012/04/06さらに3年後の写真、膿瘍の再発はないが、切端咬合による過大な咬合力で歯牙破折したので、両隣接歯と接着固定した。2015/04/07最近の画像、特に変わりはない。歯槽骨も再生している。2020/07/14では2007/12/22の抜歯再植時の画像を時系列でどうぞFeSで黒くなっている部分が細菌が感染していたところ。拡大画像根尖を処置して再植した。
2022/01/14
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11歳男子、左上1、外傷性歯牙破折前回から1年後https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202201100001/またやった、、とか言って駆け込んできた。あ、ほんとね〜と言って躊躇なく抜歯また再建して再々植した。歯根膜がなくなるまで何度でも再植はできる。ま、目安だけれど、歯根膜は半分以上残っていれば生着する。歯根膜は◯ーパーボンドの上にもセメント質が再生し歯根膜も再生することがある。そのためには隣接歯との強固な固定が必要だ。よくある縫合糸だけの固定では弱い。この歯が少し唇側に傾斜しているので折れやすいのか?と思って生着後に矯正治療までしている。その後どうなったかは、リクエストがあればアップします。あとは時系列でどうぞ
2022/01/11
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10歳男子、左上1、歯牙破折この症例はリクエストにあった2013/02/12の症例で、詳細は忘れたが、学校で友達とぶつかったか、サッカーのゴールポストにぶつかったかして、学校からうちではない別の歯医者に担ぎ込まれたらしい。そこでは歯根が折れているようだ、抜歯してブリッジや義歯になるかもしれないと言われたらしい。とりあえず痛みを抑えるために神経を取ろうということだったそうだ。ま、最初からうちに来ていれば、抜歯どころか歯髄も保存できたかもしれないが、後の祭りだ。歯肉がちょっと腫れているくらいで、完全に離断していない。ブルーライトで破折線を探したが、よく分からない。意を決して麻酔して歯冠部を指で引っ張ってみると取れた。後はいつも通り、歯根を抜いて、再建して、再植した。逆根充して既製のポストを入れている。この子は1年程してまた友達と遊んでいて(?)折れたので再々植している。それは次回か?
2022/01/10
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当時60代女性、左上2、ポストによる歯根破折前歯部は特にポストにより破折しやすい。それは横方向の咬合力がかかりやすいからだ。この症例は2012/10/27のものだが、まだもっている。ただ歯根吸収が始まっているので、それほど長くはもたないだろう。それでも10年だから即抜かれるよりは患者は納得する。再植歯が抜けるのは自然脱落と歯根吸収で、どちらも異物排除の機転だ。もうこの歯は自分の身体の一部ではないと免疫系が認識しているということだ。歯根が骨癒着することもあるが歯根吸収を伴っている。骨癒着は再植時に見られるというわけではなく、矯正治療や咬合性外傷でも見られる。持続的に強い力が歯根にかかり続けているケースだと思われる。いわゆる差し歯は歯根破折マシーンだ。そもそも神経を取って差し歯にするということは最初から避けるべきなのだ。少なくとも連結クラウンにして側方咬合力に耐えられるようにするしかないと思う。差し歯が取れたというのだが、歯根が破折していた。では時系列でどうぞCKは作り直して連結した。
2022/01/09
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2010年からの再植のリストが見つかったので、リクエストを受け付けています。飛んでしまった前のブログでは260症例位までいっていた記憶があるので、少なくともそれくらいはあるだろう。フリーページにもアップする予定。とりあえず、今日はこれ
2022/01/08
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現在、存命なら82歳女性。3年前入院直前に抜歯再植した右下8番だ。前回のつづきというか、同じ人だ。過去の膨大な画像を見ていたら、バラバラ死体があった、というだけだだ。こういうのも再植はできないらしい。しかし別にできないことはない。ちゃんと人間業で神業というほど難しくはない。この歯の予後の管理はできなかったが、それが歯科医師と歯科衛生士の本来の仕事だ。再植しただけで完璧、生涯にわたって大丈夫というわけではない。定期的に管理していても自然脱落する症例もあるが数えるほどだ。直近10年で400本再植していて10本程度だから、多分2%くらい。それでも何年も保つから患者は納得する。よく頑張りました、ありがとう!と自分の歯に感謝する。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202201050001/https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202201050000/歯科医師がなんで不器用なのが多いのか?その理由は簡単だ。適正で歯科医師になったわけではないからだ。志望動機は親が歯医者だから、偏差値的に医学部は難しかったから、もしかしたら安定的な仕事かも?その程度だ。入学試験に美大や技工士学校のように実技試験があるわけではない。ペーパーテストや小論文だけだ。器用な歯医者が欲しいというなら、国会議員にねじ込めばいい。僕の周りにはポケモンライターをしている漫画家の従姉妹とか、モデラーやっている先輩とか、超絶技巧の歯科技工の先生とか、ぶっ飛び器用な作業や作品を見ているから、僕程度はフツウの普通だ。こんなことができる歯科医師は1%の1%だそうで、どこから出てきた数字か知らないが、10000万人に一人か?確かにそんなもんだろう。そもそも歯医者に期待する方が間違っている。では時系列で
2022/01/06
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当時60代女性、右上7、咬合性外傷、歯根破折前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202201050000/当時はネットなどにアップしようと思っていなかったので、画像はこれだけだ。一定の画角や倍率にこだわっていないようだ。1倍、1/2倍とかは決めているが。2002/08/31の画像だ。近遠心的に真っ二つになっている。試しにバーチカルで根管充填してみたが、破折線に沿って根充材がはみ出ている。抜いてみたが膿瘍にまみれている。貼り合わせるのは、これは簡単。既製のピンを根管に入れて貼り合わせるだけ。僕は再建とよんでいるが、今は別の言葉があるらしい。知らないけど。思い出さないというかw大臼歯は再建すると歯根が広がっているので、アンダーカットが出来て、抜歯窩に入らないw この点を気をつけなければならない。炎症がひどくて抜歯窩がゆるゆるだったらいいけれど、入らない場合は歯根分割することが多い。途中まで挿入して終わりということもあるw ただただ、諦めないことだ。どんなに状況が悲惨でも。出来ない、保存を諦めないといけない言い訳を延々と述べる方がいらっしゃるらしいが、それには別の理由がある。単に不器用か、やっても失敗して恨まれるか、セラミックスの単冠を入れられないので、儲からない、ならばインプラントに話を振るか、と瞬時にそろばんを弾くのが上手か、だw全くアホくさい。ま、ここは商売ではない、匿名ブログなので、本当のことをしゃべるが。では時系列でどうぞ
2022/01/05
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現在80代女性、咬合性外傷、骨隆起この方は2002年つまり20年前の初めてのデジタルデータ(それ以前はスライドだった)での抜歯再植の画像が残っている方で、その前に抜歯再植をした記憶が定かではないので、再植第1号ということにしたい。この方は3年前、入院するということで、それっきりになっている。どうされているのか?亡くなられたのかもしれない。少なくともそれまでは2回ほどフォローしていると思うが、抜歯にはなっていない。今日は2004年と2016年の画像をアップしてみたい。12年でどう変わったか?貴重な画像だと思う。骨隆起というものは、外傷性咬合つまり歯ぎしり、食いしばり等がある方が、下顎骨と上顎骨が咬合力により変形するのを防ぐために骨が増大するとされている。12年でかなり大きくなっているように見える。これでは歯を噛み割ってしまうのは仕方がないと頷けるだろう。上顎before2004/10/18after2016/05/10下顎2004/10/18after2016/05/10
2022/01/05
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80代女性、左上3、歯根破折歯の数が少なくなると、どうしても過重負担になり破折しやすい。しかし、一々抜いていてはあっという間に総義歯になってしまう。抜歯>再建>再植でなんとか総義歯になるのは先送りしたいものだ。コーヌス義歯はブリッジと同じ装着感があるが、外せるので1本ごとにメンテナンスができる。抜歯再植も後処置が入らないので便利?だ。2週間外さないでね、と指示するだけ。では時系列でどうぞ
2022/01/04
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現在70代男性、左下5、歯根破折>抜歯再植>抜歯前回から5年半後でダメになってしまったので歯根だけをカットして除去した。そのままブリッジとして使うことにした。歯根を観察してみると、特に問題となるような部位はなかったようで、膿瘍は見当たらない。とにかく歯根表面が汚れているだけだ。ところどころ吸収されているように見える窪みもある。前回の画像と見比べてみてください。では時系列でどうぞ
2021/12/19
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現在70代男性、左下5、歯根破折前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202112170000/抜歯再植から5年6か月もったわけだが、歯槽骨が吸収してしまった原因ははっきりとはわからないが、もしかしたらジェットウォッシャーかもしれない。他の患者さんにも使いすぎで歯茎が下がり抜けそうになった方がいたw今日は2016年6月の再植時の画像だ。遠心壁は抜歯時には失われていた。近心壁にはクラックが見える。クラック部分は歯根表面にクラックが見えない程度に開拡して◯ーパー◯ンドで充填した。遠心壁も同じだ。フェルールと称してクラックや失われている部分より上を削除して、浅く植え直す外科的挺出術をしたらもっと長く持つものだろうか?僕は大して変わらないのではないかと思う。そもそも歯根が半分の長さになって、その分歯槽骨が上がってくるまでの最短でも数ヶ月が気が気ではないのではないか?歯根膜が失われていて歯槽骨も失われている4mmの歯周ポケットがあってもいいのではないか?ちゃんと管理できればの話だが。ちゃんと管理するのも歯科医院の仕事ではないだろうか?そこまで考えるとこのような症例はその場で抜歯だろう。ただ諦めなければ、最低でも5年半持つ。さてどちらがいいのか?患者が選べばいい。では時系列でどうぞ次回は歯根を除去した時の画像だ。
2021/12/18
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現在70代男性、左下5、歯根破折>抜歯再植>抜歯結局5年後に抜歯というか、自然脱落というか、排膿して不快症状が続くというので歯根をカットして除去した。再植した歯が自然脱落するケースはあまりない。どのくらいか?統計をとったことはないが、数百症例は抜歯再植をしているのだが、自然脱落するのはそれほどはない。思い出して数えられる程度、多分2〜3%。一体いつ抜歯再植したのか?それは調べてみたら2016/07/12だった。抜いたというか除去したのが2021/12/15。レントゲン写真を探して並べてみた。2020から2021の間に急激に悪くなっている。2016/06/292018/06/272020/04/072021/12/15原因はこれかな?気にする人なので、使いすぎたか?導入の時期と重なっている。なんでも使いすぎは良くないw次回は再植時の画像予定
2021/12/17
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70代男性、左下6近心根 Per2根あるはずが、1根管しか根管治療されていなかった。よくある話だ。探しても見つからなかったり、あってもリーマーが途中までしか入らなかったり、やっているうちにリーマーが破折したり、根管治療というものは上手くいかないものだ。はっきり言って最初からしない方が良い。感染根管の処置も3◯IX+α-TCPであっさり治る。根尖までリーマーが届く必要もない。抜いてみたが、短く小さい。患者も抜いた歯根を見て、もっと大きいかと思っていたと言っていたw根管充填材が見えていない根尖口があると思う。矢印を付けておいた。では時系列でどうぞ
2021/12/11
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60代男性、右下7、歯牙破折人生60年も生きていると歯も劣化する。特に神経を取った歯、歯ぎしり、食いしばり、硬いものが大好きなどの咬合性外傷のある方、ま、人生60年が歯の限界。ところが身体の方はまだまだだ。で、どうする?普通は破折歯は抜歯だ。そして次々とドミノ倒しのように歯は失われ、あっという間に総入れ歯になる。現実は厳しい。仕方なく、ここで踏ん張るしかない。外野は大笑いだが。でも患者は違う。青ざめる。では時系列でどうぞ
2021/12/03
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40代女性、右上7、Perこの時のつづきではなく、前回この方、どうでもいいようなことに異様にこだわる。自分の考えは曲げない。というか曲げられない。そして異常に悩む。思い通りにならなかったら、キレて基地外になる。今回も1つ前の左下6が金パラ製のクラウンなので接着性が悪く、再植後の固定が外れる可能性が高い。外れると生着しない。セメント質も歯根膜も再生しない。それを改善するために6番の遠心にグルーブ(溝)を掘ることを提案したら、クラウンに穴が開くかもしれないと異様に悩む。そんなことはどうでもいいのでは?穴は開けませんよ?開いても関係ないし、必要なら埋めるからどうでもいいのよ?そうしないと再植後の7番が生着しませんよ?と言っても分からない。7番を再植で助けるのがいいのか、6番に加工するのが嫌なのか? 本人にはどっちが大事なのか分からない。ま、僕の歯ではないからいいけどね。。こういうのって、僕の周りにたくさんいる明日ぺちゃんではないですか。。すぐにわかる。僕は散々悩まされてきたから。周りが振り回される。カサンドラシンドロームっていう名前が付いていますね。ま、前回の治療というものがどういうものだったか、臨床系の過去記事はこれも僕の明日ぺちゃんのおかげで綺麗さっぱり消えてしまったので、再掲しておこう。これは今から5年10か月前のことだ。突然やってきて、この歯をどうにかしてほしい。大学病院でも抜くしかないと言われた、とか。ま、遠くから僕の症例記事を見られて来られたのだろうから、仕方がない。できる限りのことはしましょう。。と始めた。治療途中で残根状態だ。残根というのは抜歯前提の病名なのだが、これでもチャンスはある。レントゲン写真では口蓋根に根管治療器具が折れこんでいる。根管内をよく見ると折れたリーマーがキラリんと見える。本来の根管とは関係ないところにw頬側根は動揺はなく骨植は悪くなかったので、口蓋根だけを抜歯することにした。抜いてみると抜歯窩は膿瘍だらけで、炎症がひどかった。抜歯窩の膿瘍は掻破洗浄して再植の準備をしたが、抜歯した口蓋根には穿孔がある。リーマーでパフォったのだ。真面目な先生ほどやってしまう。僕も真面目だった頃にはよくやったwリーマーを入れて穿孔を再現してみた。器具は曲がった根管に沿っては曲がらずに、まっすぐ突き抜けてしまいやすい。特に何年も残根状態の歯根は弱くなっているので簡単に穿孔する。本来の根菅口と穿孔部分はどちらも開拡して充填して再建する。後はCKで口蓋根と頬側根とを連結固定する。歯がない状態が長かった所為か、上の歯が落ちてきている。CKを入れる隙間がない。ピンレッジにして咬合高径が足りない(3mm程しかない)のをどうにか逃げることにした。では時系列でどうぞで、これが5年10ヶ月後の画像。ちゃんと生着している。よかったねー、抜かずに済んで。
2021/11/08
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40代女性、左下7Per、自発痛+++++今日見てくれ、、、痛くて3日寝ていない、、、!!!レントゲン写真では歯根膜のほとんど全部が肥厚しているというより膿瘍化している。歯根膜炎がひどいので、痛いはずだ。噛めないのでご飯も食べられない。流動食やヨーグルトでしのいでいた。遠くからの方だったのだが、5年前に別の歯を抜歯再植した方だったので、仕方なく夜だったら来ていいよ。。と言ってしまった。訊いてみるとこの歯は最初に痛くなった時に4年も根管治療を続けていたそうだ。こういうのよく聞くんです。漫然と10年通い続けたとか。それで最終的に、うちに来られた時には抜歯寸前になっている。話を伺ってみると、水酸化カルシウム製剤充填だったとか。それはどうしようもない時の最後の手段だったのだが。。そんなんでこんなポストの長いメタルコアをがっつり入れるなよ〜。。外せないよ〜、、再治療できないじゃないか〜、、でも、その先生は引退して歯科医院はもうない。うちでコアを途中まで外そうとしてみたが、無理。切削バーの振動で痛い、バーがメタルコアの先端まで届かない、多分歯が壊れる。どうせ抜歯再植しかないので、コア除去は諦めた。冠を外すときも、外した後も臭い。硫化物系のいわゆる虫歯臭だ。もしかしたら歯根が破折しているのかもしれない。とりあえず冠除去して抗生剤を出せば、痛みは治るはずなので、来週抜歯再植することにして今日は終わった。隙間に3◯IX+α-TCPセメントを充填してCRでカバーしている。では時系列でどうぞ。つづく
2021/11/07
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70代女性、右上4、歯根破折前回のつづきこの歯は1年ほど前に前医で治療を受けた時に、割れているので近いうちに抜歯になると言われたそうだ。そこはインプラントをしている歯医者だったので、インプラントは勧められなかったの?とお訊きしたら、そんなことは抜く直前しか言われないそうだw1週間後、とりあえず抜いてみた。かなり歯質は薄くなっていたので、抜くのも難しい。抜歯鉗子で握り潰してしまいそうだ。抜いて見てみると、完全離断ではなかったが、クラックがあるかもしれなかったので、抉り割ってみた。あとは綺麗にして、スクリューポストを入れて再建していくのだが、根尖口とは違うところにリーマーが飛び出して折れていた。また、根管充填材はFeS(硫化鉄)で黒くなっていた。これは硫酸塩還元細菌が生息していたということを意味しており、根管内は細菌で汚染されていたということだ。緊密な根管充填は垂直加圧法以外では見たことがない。所詮、人間のすることなどこの程度だ。これでは遅かれ早かれ歯はだめになってしまう。神経を取るなど最初からしないのが一番良いのだが、なぜしないのだろうか? 歯科医師は歯学部を卒業するまでに完全に洗脳されてしまうようだ。今日は再建から再植まで。根尖はリーマーが突き抜けて折れていた部分と、本物の根尖口らしいところを開拡して充填した。では時系列でどうぞ
2021/10/31
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70代女性、右上4、歯根破折前回のつづきこの歯は1年ほど前に前医で治療を受けた時に、割れているので近いうちに抜歯になると言われたそうだ。そこはインプラントをしている歯医者だったので、インプラントは勧められなかったの?とお訊きしたら、そんなことは抜く直前しか言われないそうだw1週間後、とりあえず抜いてみた。かなり歯質は薄くなっていたので、抜くのも難しい。抜歯鉗子で握り潰してしまいそうだ。抜いて見てみると、完全離断ではなかったが、クラックがあるかもしれなかったので、抉り割ってみた。あとは綺麗にして、スクリューポストを入れて再建していくのだが、根尖口とは違うところにリーマーが飛び出して折れていた。また、根管充填材はFeS(硫化鉄)で黒くなっていた。これは硫酸塩還元細菌が生息していたということを意味しており、根管内は細菌で汚染されていたということだ。緊密な根管充填は垂直加圧法以外では見たことがない。所詮、人間のすることなどこの程度だ。これでは遅かれ早かれ歯はだめになってしまう。神経を取るなど最初からしないのが一番良いのだが、抗生剤も普及しているにもかかわらず。なぜこんなことを100年以上もし続けるのだろうか? 歯科医師は歯学部を卒業するまでに完全に洗脳されてしまうようだ。今日は抜歯するまで、まずはレントゲン写真でのbefore/afterだ。beforeリーマーが折れこんでいるのが見えると思う。after抜歯はかなり手こずった。壊しそう。。抜歯窩は膿瘍を丁寧に搔爬し、洗浄しておくつづく
2021/10/31
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70代女性、右上4、歯根破折、頬側歯肉腫脹この歯は1年ほど前に前医で治療を受けた時に、割れているので近いうちに抜歯になると言われたそうだ。そこはインプラントをしている歯医者だったので、インプラントは勧められなかったの?とお訊きしたら、そんなことは抜く直前しか言われないそうだw簡単に外れたので、見てみると破折線が見える。外れたコアの方には破折線に沿って接着剤がはみ出ている。つづく
2021/10/30
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前回のつづきで、再植と化粧をする。さすがに歯なしでは寂しい。普通にズブズブと抜歯窩に再建した歯根を挿入する。あとは接着固定しながら、歯冠を再建していく。
2021/10/27
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前回のつづきで、歯根の再建と再植だ。歯根は裏表を逆に植え戻すことがあるが、やってみるとソケットにうまく戻らなかったので、やめることにした。綺麗にして既製のポストを入れて補強、再建していく。小さな破折片は使わなかった。歯根膜は失われているので、歯肉は下がるからだ。どうせ歯質が露出していれば虫歯になるだけだから、最初から充填しておいた方が良い。根尖口も開拡して充填する。準備ができたら再植する。
2021/10/27
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前回のつづきで1週間後だ。左上3は抜歯再植することにした。抜いてみると上の方が斜めに破折している。メタルポスト特有の歯根破折だ。ポストは歯根を抉り割ってしまう構造的な欠陥があるのだ。過去の文献を見る限り数百年は遡ることができる。ま、穴があったら入れてみたいということだろうが、そろそろ卒業したいものだ。抜歯窩は丁寧に膿瘍を搔爬し、生食水で洗浄しておく。つづく
2021/10/27
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前回のつづきで1週間後だ。左上3は抜歯再植することにした。抜いてみると上の方が斜めに破折している。メタルポスト特有の歯根破折だ。ポストは歯根を抉り割ってしまう構造的な欠陥があるのだ。過去の文献を見る限り数百年は遡ることができる。ま、穴があったら入れてみたいということだろうが、そろそろ卒業したいものだ。抜歯窩は丁寧に膿瘍を搔爬し、生食水で洗浄しておく。つづく
2021/10/27
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