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2005.02.12
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カテゴリ: アメリカ映画
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【この映画について】
昨年よりハリウッドでは歴史上の人物を扱った大作が続いている。クライヴ・オーウェン主演のアーサー王を描いた『キング・アーサー』、ブラッド・ピットがアキレスを演じた『トロイ』と、今回の今売れっ子の若手俳優のコリン・ファレルがアレキサンダー大王を演じる『アレキサンダー』である。
これだけ短い間に集中的に、歴史的人物の大作が続くのは珍しいのではないか?
今回のアレキサンダー大王はB.C.356年に、ギリシャの北方のマケドニア王家の長男として生まれた。父王のフィリッポス(ヴァル・キルマー)とその妻オリンピアス(アンジェリーナ・ジョリー)との間に生まれた。
20歳にして王になって東方へ遠征して行った王の生涯を描いた作品である。
監督は『JFK』などでお馴染みのオリバー・ストーンだ。彼にとっても英雄のアレキサンダー大王の生涯を、所々現代的な視野も交えながらストーン監督らしさを随所に散りばめて描いた大作だ。
【ストーリー(ネタバレなし)】
マケドニア王フィリッポスと王妃のオリンポスは仲が悪い。そんな不仲の夫婦にもアレキサンダー(これは英語読みだから、実際はアレクサンドロス。だが映画内では英語名で呼んでいるので...)という立派な後継者がいる。だが父王はそんなアレキサンダーの成長と共に自分の王位が奪われる心配もする。更に王妃は純粋なギリシャの血を引いていないので、そこで父王は側近の親戚の女に手を出して婚姻関係を強引に結ぶ。だがこれには王妃と息子は反発するし、周囲も賛否両派に分裂してしまう。結局結婚式は強行されるが、そんな中で父王は刺客に襲われて民衆の前で暗殺された。
期せずして王位を継承したアレキサンダーは、父王の意志を一部引き継ぐ形で東方へ遠征へと旅たつ。これには父王の暗殺が、ペルシャ王のダレイオスが黒幕との確信を得ての行動でもあった。
アレキサンダー率いるマケドニア軍は、ペルシャの都のバビロンに近いガウガメラで対峙する。4万のマケドニア軍と25万のペルシャ軍の戦闘は、勇敢に戦ったマケドニア軍が勝利しダレイオス王は逃げてしまった。王を取り逃がした彼は、その後徹底的に掃討作戦を展開するが生け捕りには出来なかった。
バビロンに入城したマケドニア軍は、群集の熱狂的な歓迎で迎えられた。だがそれにはマケドニア軍の犠牲も大きかった。

アレキサンダーはバビロンから更に、東方を目指して遠征を続けた。そして相変わらず途中で滅ぼした王家や部族の家族は丁重に扱った。遂に王妃もそんなアジア人の中から選ばれたが、これには側近達は激しい怒りを王にぶつけた。こうして徐々に、側近達と王との間に感情的な溝が出来始めてくる。
そうした不満を抱えた側近たちを引き連れて、軍を率いてインドを目指す王だった。そして遂にインダス川を眼前にして、王の決意は軍には通じなくなった。王が熱心にインド遠征の必要性を説くが、引き連れてきた軍や民はもうこれ以上の東征に魅力を感じていなかった。
こうした空気を察した王は、泣く泣くバビロンに引き上げることを決意した。
こうして王は始めての挫折を味わい、更に、王妃との間には待ち望む後継者が誕生せずにイライラする。王の一行はバビロンに再び戻ってきた。
そこで暫くの休息を取ってから、故郷のマケドニアにエジプトを経由して戻る予定だった。そんな王の体に異変が生じた。王妃のお腹には世継が宿っていたが、王の体調が戻らない限り帝国は分裂してします。そんな事情を知ってか、王は何とか回復へ意欲を見せるが...。
【鑑賞後の感想】
ストーリーをもっと細かく書くと字数が足りないし、まだこれから観る人たちの楽しみを奪うので根幹になる部分だけを書いた。
この作品では孤独なアレキサンダーと、幼馴染のへファイスティオンとの関係が同性愛として描かれている。それを目撃してしまった新婚の王妃はショックで、激しく王をなじる。
果たしてこの同性愛が映画に必要だったかは何とも言えない。
側近達が、遠征する先々でアジア人を取り立てる様子に嫉妬していた。これは現代社会のアメリカにおいての、人種間の争いのも通じるものだ。
アレキサンダーは当時としては、かなり先端をいく思想の持ち主だったと思う。彼は、征服したアジアの文化をギリシャと融合させることに腐心した。だが側近等は結局その思想に理解を示せなかった。
今回の映画では王の功績を称えるための映画ではなくて、そこに渦巻く現代社会とも共通する悩みも描いている。この辺が名匠オリバー・ストーン監督の視点ではないだろうか?






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Last updated  2005.08.27 12:36:32
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