曲名
1.Handle With Care 2.Dirty World 3.Rattled 4.Last Night 5.Not Alone Anymore 6.Congratulations 7.Heading For The Light 8.Margarita 9.Tweeter And The Monkey Man 10.End Of The Line
【ロック史上に残る覆面バンド?】
まずはこのグループのメンバーを紹介しよう。 Otis Wilbury Nelson Wilbury Charlie T.Jnr Lefty Wilbury Lucky Wilbury さらにこの5人は全てギタリストなので、サポート・メンバー(実名)として以下の4人がクレディットされている。 Jim Keltner Jim Horn Ray Cooper Ian Wallace では覆面メンバー5人の本名?を紹介すると以下の通り。 George Harrison(元ザ・ビートルズ) Jeff Lynne(元E.L.O.) Bob Dylan(解説の必要なし) Tom Petty(ディラン信奉者でハートブレイカーズ率いる) Roy Orbison(プリティ・ウーマンで御馴染み) 【このアルバムについて】
1.Handle With Care この曲はジョージ作で、元々アルバム「Cloud Nine」のシングルB面用の新曲として録音することになっていた。ところが、豪華ゲストの参加にレコード会社がストップをかけた。結局この判断が、「トラベリング・ウィルベリーズ」結成のきっかとなった。 PVも制作されスタジオで歌うシーンが中心だ。 曲は如何にもジョージらしい曲調で、アルバムからシングルカットされた。 2.Dirty World 恐らくボブ・ディランが中心となって書いた曲と思える。中間部以降からはメンバーが交代で、ワンフレーズを独自に繰り返すのが特徴。
アップテンポなドラムが引っ張る曲で、これはジェフ・リン作か? 4.Last Night これはトム・ペティ作と思われ、彼のヴォーカルで始まりロイ・オービソンが途中でリードを取る。ジェフ・リンのプロデュースが全面に出ているかのようなナンバーでもある。 5.Not Alone Any More ロイ・オービソンがE.L.O.サウンドに乗ってヴォーカルを取るナンバーで、一番ジェフ・リン色が出たナンバー。それでも違和感を感じないのはロイの魅力あるヴェルヴェット・ボイスがあるからだ!ロイの復活シングル「You Got It」に曲調が似ている。 6.Congratulations ジェフ色が前面に出た曲から一転してボブ・ディラン色が強いナンバーで、全体的に何だか重い雰囲気が漂う。曲のタイトルは、「俺をふってくれて、おめでとう」という意味で自虐的に歌っている。 7.Heading For The Light 全曲のボブ・ディランの曲が重かったら一転して、ジョージの明るいポップスが全開の曲でサックスがバックで彩を添えている。 8.Margarita トム・ペティ作と思われるアップ・テンポなナンバー。ボブ・ディランの影響を感じさせる一曲。
如何にもボブ・ディラン作らしい曲で物語調なのが特徴。収録曲はこれ以外は3分程度だが、唯一5分を超える長い曲。終始ディランがリード・ヴォーカルをとり、他のメンバーはコーラスに加わる展開。 10.End Of The Line ラストは再びジョージ作の軽快なカントリータッチのナンバー。リード・ヴォーカルはジョージ、トム・ペティ、ジェフ・リン、トム・ペティ、ロイ・オービソン、トム・ペティ、ジョージの順番に展開する。 この曲のPVでは列車の中でセッションをする様子が描かれているが、ロイ・オービソンは亡くなった直後でギター・ケースがロッキング・チェアに掲げられている。 このアルバムを締めくくるに相応しい軽快なナンバーだ。 【幻のツアー計画】